本格的なオフロード性能を誇るジムニー。悪路走破性の高さは誰もが認めるところではあるものの、下回りをヒットして剥がれた塗装箇所にサビが発生していることが見受けられる。クルマの塗装は飛び石や擦り傷、ブレーキやカーブのGなどの負荷の影響で見えない接合部分に亀裂が入り、そこに空気(湿気)や水分(雨)が侵入することで塗装というバリアが破られサビが発生する。塗装には肉眼では見えない凹みや穴が多く存在し、塗装の劣化にともなってサビが金属部まで達していることもある。
さらに近年の気候もクルマに負担をかける要因で、例えば温暖化によって大型台風が何度も発生し、この影響を受けて沿岸部だけでなく海から20㎞近く離れた広範囲の内陸部にまで海の塩が潮風で運ばれてくる。また中国大陸の発達によって、工業有害物質(PM2.5など)も飛来。さらに、これらは集中豪雨と一緒に流され、そして乾いて舞う…。つまり、従来は考えられなかった塩害が起きているのだ。言うまでもなく今は集中豪雨、秋の長雨が多い時期なのでしっかりと対策しておく必要がある。
普段から奥深くまで洗車できていればいいが、塩や工業有害物質や粉塵はどうしてもボディ各所の見えない水の流せない場所にたまりがち。さらに塗装の劣化や傷をつけてしまうことによってサビは一気に進行していく。その対策としてお勧めなのが、ツーフィットが開発した自動車向けのサビ防止装置「ラストストッパー」。この商品は電子の働きを利用して鉄板の腐食作用を軽減・消滅させるメカニズムを持っており、このメカニズムを欧米では50年以上も前からインフラ設備に応用されている。サビの不安解消にはまさに打って付けだ。
■電子サビ防止装置 ラストストッパー
レギュラータイプ
ヘビーデューティータイプ
過酷な使用環境にも配慮した防塵・防水設計
装着は非常に簡単で、下の手順通りに進めていけば専門知識がなくても、DIYで取り付けることができる。
バッテリーにアクセスするためエアインテークを取り外す。2つの12㎜ボルトを緩めて引き抜くだけだが、固く締まっている場合もあるのでCRC塗布後に大きめのメガネレンチやラチェットでボルトを緩めることをオススメしたい。
本体を装着する場所を決めて、赤い線をバッテリーのプラスターミナルに配線する。※ターミナル接続の際、端子をバッテリーから完全に外さない。
黒い線をバッテリーのマイナスターミナルに配線、本体のLEDランプが点灯していることを確認する。
エンジンルームの適当な場所にボディアースと同じ要領で塗装されているボディのボルト等にクリアワイヤー(短い方)を配線する。配線を引き延ばして後方部分でポイントを取るのもいい。各ワイヤーは振動抑制や回転部に絡まないように付属のタイラップでしっかりと固定。
※スケルトンワイヤーは必ず塗装面に接続。剥き出しの金属に取り付けると、サビがそこに集まってしまう。スケルトンワイヤー(長い方)はフレームに接続して使うと良い。
ラストストッパーは完全防水仕様。水分が装置内部に浸入するのを防ぐためにケースは密閉され、さらに基板にも防水処理を実施。水気や湿気に対する対策も万全だ。
塩水を使った実証実験
ラストストッパーを装着した場合と非装着の場合で、24時間後のサビの発生を比較。ラストストッパーを装着した鉄板(右側)はサビの発生を完璧に抑えているのに対して、非装着の鉄板(左側)には、多量のサビが発生していたことからも高い効果があるのがわかる。
走行中にアームをぶつけていたりすると、下回りの塗装が剥がれてサビが発生するケースは多い。さらにボルト類はよりサビやすいポイントだ。サビは見えるところより見えないところの方が怖い。こういう箇所からも錆びは広がる。
- To Fit(ツーフィット)
- https://www.to-fit.co.jp