◆MG ARMOR FF
クリムソンが誇る超人気ホイールブランドが『MG(エムジー)』。ライトトラックカスタムをターゲットに既存の概念にとらわれない斬新さを売りとしているだけに、これまでのラインナップを振り返って見ても、どれもが唯一無二の魅力を放っている。そんなMGブランドから今年デビューした最新モデルが『ARMOR FF(アーマー エフエフ)』。骨太かつ無骨な中に洗練されたムードを漂わせる6スポークがリムまで伸び、その内側にミリタリー車両で採用されているビードロックテイストを醸し出すARMOR BOLTをあしらうことでタフさを演出。さらにネーミングに盛り込まれた「FF」は、フローフォーミング製法を採用している証。つまり、鍛造製のホイールに肉薄するような強靭さと想像以上の軽さを誇るということ。
ホイールカラーは、ザラつきのある表面処理でミリタリー感を強調するショットガンブラックと、さらに6スポークのディスクがまるで浮かび上がって見えるようなフィニッシュを採用した半艶感のあるマットブラッククリアを設定。このテイストの異なる2色設定で、アーマーのフォルムを引き立てている。
圧巻の深さを持つコンケイブ形状とディープなリム、そしてリムオーバースポークといった要素が複雑に融合したMG・アーマーFF。これらはMGシリーズの意匠をしっかりと受け継いだものだと分かる。ただし仕立てを変えることで、MGらしさはあるが、どれにも似ていない新しいスタイルを構築している。
スポーク先端を曲げ折った処理や、そこからの急角度なコンケイブフォルムなど、随所に力強さを感じさせる意匠を採用。またスポーク間のスクエア窓、スポーク先端のディンプルなどからもミリタリー的なワイルドさを漂わせる。
カラーはブラックを基調とした2色展開。ただしイメージはそれぞれ全く異なる。今回装着しているのが半艶カラーのマットブラッククリアで、ざらついた表面処理のショットガンブラックも用意している。
タフなリムオーバースポークで、リムフランジと一体感のあるディスクを表現。なお、リムファスナーの部分には、ビードロックテイストを感じさせる『アーマーボルト』という大型の装飾ボルトをセットし、無骨さが際立つ。
※フローフォーミング製法とは?
鋳造したアルミ素材を回転させながら、ローラーで熱間鍛圧(スピニング)加工を行ない、リム部の板厚形状を完成品と同等まで成形する製法。リムを引き伸ばして肉薄化することで、鍛造製法特有の金属結晶組織であるメタルフロー(鍛流線)を、鋳造製法でも生み出すことが可能となり、鋳造製法でありながら鍛造製法と同等の剛性や伸び等の強度性能を実現。また、リムを引き伸ばして肉薄化することで、軽量化も実現できる製法なのだ。
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