ボディサイズも、排気量も、キャラクターも異なるデリカD:5とデリカ ミニ。しかし、その思想は共通している。日常からアウトドアまでをシームレスにつなぎ、行動範囲を広げる存在だ。高速道路から林道まで多様なフィールドで走りや快適性を検証し、その本質に迫った。
■DELICA D:5

G-Power Package。試乗に連れ出したデリカD:5は、装備と実用性のバランスに優れた上級グレード。日常からアウトドアまで幅広く対応できる、扱いやすさと余裕を備えている。
■DELICA MINI


デリ丸。も一緒です。
T Premium DERIMARU Package。デリカミニは、力強い走りが魅力のターボ車をベースにした最上級モデル。軽快さと扱いやすさに加え、日常使いからレジャーまで頼れる一台に仕上がっている。
Drive Impressions

デリカ ミニとデリカD:5に共通する装備のひとつが「ドライブモードセレクト」だ。路面やシーンに応じて走りの特性を切り替え、クルマの挙動を最適化する機能である。今回の試乗では、この機能が実際の走りにどのような違いをもたらすのかを軸にチェックを行なった。
まず高速道路では、両車ともに安定性を重視した落ち着きのあるフィーリングを見せる。直進時の安心感は共通して高いが、その質には違いがある。デリカD:5は余裕あるパワーと車格を活かしたどっしりとした安定感が際立ち、長距離移動でも疲労を感じにくい。一方、デリカ ミニは扱いやすさと軽快さを保ちながら安心感を確保しており、日常域から高速域まで違和感なく速度を伸ばしていける。
ワインディングでは、それぞれのキャラクターがより明確になる。デリカD:5は接地感の高さと安定した姿勢でラインをトレースしやすく、安心してコーナリングできる。一方のデリカミニは、コンパクトなサイズを活かした軽快な動きが魅力で、減速から旋回、加速までをリズミカルにつなげやすい。ドライバーの操作に対する応答も素直で、クルマとの一体感を感じやすい点も印象的だ。林道にある滑りやすい路面では、両車ともにトラクション制御が効果的に働き、安心して走行できる点が印象的だった。
ボディサイズやパワーに違いはあるものの、「ためらわずに進める」という安心感は共通している。加えて、ドライブモードを切り替えるだけで状況に適応できるシンプルさも、この機能の大きな価値といえるだろう。ドライバーが路面状況を過度に意識することなく走りに集中できる点も見逃せない。
こうして見ていくと、両車は異なるアプローチで同じ目的地に向かっていることがわかる。デリカD:5は余裕と安定感で行動範囲を広げ、長距離や悪路でも安心して踏み込める力強さを備える。一方、デリカ ミニは軽快さと扱いやすさでそのハードルを下げ、日常からアウトドアまで気負わずに使える親しみやすさが魅力だ。どちらも日常とアウトドアをシームレスにつなぐ存在であることに変わりはない。
そして、その選択はユーザーのライフスタイルや求める価値によって自然と導かれるものだ。どのようなシーンで、どのようにクルマと付き合っていくのか。その答えによって、最適な一台は自ずと見えてくる。その違いと魅力は、実際にステアリングを握ったドライバーの言葉からもより具体的に見えてくる。


デリカD:5とデリカミニは、林間の傾斜地でも迷いはない。また、荒れた路面や滑りやすい状況でも、確実にトラクションをかけて進む力を発揮する。
【DELICA D:5】4つのドライブモード

【DELICA MINI】5つのドライブモード

刻々と変化する荒れた路面に対し、デリカD:5は4つ、デリカ ミニは5つのドライブモードで的確に対応する。それぞれのモードにより、状況に応じて駆動力や制御を最適化し、安定した走行を支える。

サイズもキャラクターも異なる2台だが、砂地のような路面でもためらわず進める“どこへでも行ける安心感”という共通の価値を証明する。


ワインディングでは、アップダウンのある山道でも、デリカD:5は安定感のあるコーナリングで安心してラインをトレースでき、デリカミニは軽快な動きでリズミカルな走りを楽しめる。特にデリカ ミニは軽自動車とは思えない安定感と扱いやすさが印象的だ。
【試乗インプレ】デリカD:5試乗:編集部員 米山

印象に残っているのは、高速走行時の安定感の高さです。車速が上がっても挙動は落ち着いており、直進時の安心感は非常に高いです。加速にも余裕があり、合流や追い越しでもストレスはありません。ワインディングでは、ボディサイズを感じさせないスムーズな動きが際立ちます。減速から旋回、立ち上がりまでの流れが自然で、狙ったラインをトレースしやすいです。林道ではその本領を発揮します。凹凸や滑りやすい路面でも挙動は安定しており、ドライバーに余計な緊張を強いません。安心して踏み込める余裕があります。
シートの出来も印象的です。運転席は体をしっかり支え、長距離でも疲れにくいです。後席も安定感があり、乗員全員が快適に移動できると思います。あらゆるシーンで「頼れる一台」という印象が際立っています。

2rdシート

3rdシート
後席でも揺れは穏やかで安定感は高い。長距離でも疲れにくく、乗員全員が快適に移動できると米山は評価する。
【試乗インプレ】デリカ ミニ試乗:編集部員 田中

デリカ ミニは、見た目の印象以上にしっかりとした走りを見せます。高速道路でも直進安定性は高く、加速にも不足はありません。軽自動車の枠を超えた安心感があります。
ワインディングでは、その軽快さが際立ちます。動きは素直で扱いやすく、減速から旋回、加速までをリズムよくつなげることができます。運転する楽しさを実感できる場面です。林道でも不安を感じる場面は少ないです。気負わずに入り込める扱いやすさに加え、コンパクトなサイズが狭い道での安心感につながっています。
ドライバーズシートは適度なホールド性を備えていて、静粛性も十分です。後席(路面からのノイズは少なめ)を含めて日常からレジャーまで幅広く対応できる快適性を備えています。「気軽に冒険できる一台」という表現がしっくりくる仕上がりです。

後席でも快適性は十分。路面からのノイズも抑えられており、日常からレジャーまで安心して任せられる仕上がりだと田中は語る。
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