熱い想いが人を動かす W124愛に溢れた先導者
人を引きつけるW124の不思議な魅力
メルセデスW124は不思議な魅力を持っていると、つくづく感じる。登場から30年以上が経過した今でも、実用車として活躍できるのはW124が持つ基本性能の高さに他ならない。だがそれだけではなく、設計思想などには現れない、人を引きつける魅力がW124にはあるのだ。
大竹さんはクラブの会長として、オフ会やツーリングを企画する。もちろん普段の仕事をしながらなので、空いた時間を有効に活用しているのだろう。「昨年の夏に京都でオフ会を企画したり、関西メンバーが東京へ来てのオフ会を開催したりと、東西交流も積極的に行なっています。その結果、昨年12月4日に岐阜県で開催した『124の日』には全国から50台以上のW124が集まりました。本当、良かったです」と笑顔で話してくれた。
そんな大竹さんの愛車は1994年式のE320T。ベリルという現存するW124の中でも希少なボディカラーが目を引く1台。実は、本誌のユーザー撮影会であるGCキャラバンがきっかけでこのクルマに出会ったのだという。そんな不思議な縁も同じ趣味を持つ仲間がいるからこそ。トラブルやカスタムの相談はもちろん、ドイツやフランスのW124クラブとも交流しているというから、その行動力には驚かされる。大竹さんと話していると本当にW124が好きだという想いが伝わってくる。その熱い想いが、多くの共感と繋がりを生んでいるのだと思う。

1994y Mercedes-Benz E320T(S124)





W124が好きな仲間同士だから分かり合える
維持のモチベーションにも繋がっていく
