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E89

2021.03.31

Tsutae Factory×GERMAN CARS 大人の趣味車育成計画①

 コロナ自粛が続く現在において、移動のためのクルマは重要なツール。もちろんクルマ好きにとっては愛車との時間はストレス解消にもなるから、ツール以上のものを感じている人が多いはず。そこで新企画としてスタートするのが「大人の趣味車育成計画」。愛車との時間をより楽しくするためのカスタマイズや、快調を維持するためのメンテナンス、そしてクルマで出かけると楽しい穴場スポットまで、趣味のクルマを存分に楽しむための提案をしていきます! その相棒となってくれるのが、E89型BMW Z4。お披露目である今回はこのレポートカーの詳細、現状、今後の展開について紹介します。

ストレートシックスとオープンエアを堪能できる贅沢な時間を提供してくれる

 大人の趣味車育成計画のレポートカーとなったE89型BMWZ4は、ファンには堪らないストレートシックスを搭載したsDrive23i。さらに2シーターのオープンということで趣味濃度は濃厚! まずはノーマル状態のレポートカーについて紹介しよう。

トップを閉めた状態。スポーティでエレガントな雰囲気のクーペに変身。ロングノーズとなるフロント回りにも迫力がある。
電動トップを開けると2シーターならではの爽快感! この電動トップはスイッチ操作で開閉できるので簡単。
 
 新企画「大人の趣味車育成計画」の相棒となったのがE89型BMW Z4。初代モデルではソフトトップだったルーフが、この2世代目ではBMWロードスターとしては初となるリトラクタブル・ハードトップを搭載している。スイッチひとつでトップの開閉が可能で、その動作は約20秒で完了する。初代はZ3からの流れでアメリカで生産されていたが、このモデルはドイツ製だ。トップを格納するために全長は15センチ延長され、これらの変更によって重量が約100㎏増加している。だが、各部をアルミ製とすることで重量増を最低限に抑えているのはBMWらしいところ。エクステリアはエッジを利かせた流線型のボディライン。エレガントで、どこか女性的な雰囲気も感じる。
 搭載されるエンジンは自然吸気型の2・5ℓ直6DOHC。初期モデルのみに設定されたエンジンで、ストレートシックスならではの滑らかな吹け上がりが魅力。近年のBMWは直4ターボをメインに直6ターボをラインナップするのが主流。BMWの高い技術を結集して作られたターボエンジンは確かに素晴らしいが、本質的な魅力を知りたいのなら自然吸気型の直6に乗ってみるべき。それがはじめてのBMWであれば、なおさら、である。
 実際に乗ってみると、エンジンは相変わらずスムーズ。ギア比やアクセル、ステアリング特性をモード変更できるダイナミック・ドライビング・コントロールは使ってみると面白い。積極的に走りたいときは「スポーツ」か「スポーツプラス」普段使いなら「ノーマル」といったようにシーンに合わせて設定できる。トランスミッションはステップトロニック付きなのでMTモードにすれば任意のギアチェンジが可能。さらにパドルシフトを駆使することもできるので、積極的に走りを楽しむことができる。
 それにしても、BMWのNAストレートシックスは絶品だ。トルクが盛り上がってくる感覚が伝わり、とても楽しい。オープンでも走ってみたが、オートエアコンがしっかりと仕事してくれるので寒いということもなかった。そして何より、このストレートシックスとオープンエアを同時に堪能できるのは贅沢な趣味時間だと思う。今後、さらなるカスタマイズを施していく予定だが、ノーマルの乗り味も捨てがたいと思ってしまった。いずれにしても、色々な提案をしていくのでぜひチェックしておいてほしい。
ベージュの明るい内装に上質なウッドパネルを贅沢に使った室内は豪華。コクピットのようなドラポジが低い運転席に座れば、BMWらしさを感じられる。
足回りはフロントがストラット、リアがセントラルアーム式となる・タイヤサイズは前後ともに225/45R17。
オープンにするとルーフはラゲッジに収納される。明るいベージュのレザーシートはオープンにするとより際立つ存在になる。
.8インチのワイドディスプレイを装備。HDDナビゲーションは日本専用として開発されたものだ。操作はiドライブコントローラーで行なう。
センターコンソールにはiドライブコントローラーなどのスイッチが並ぶ。サイドブレーキは電気式。ATはステップトロニック付きの電子制御式6速タイプ。MTモードにすればステアリングに備わるパドルシフトでギアチェンジできる。ATでも積極的に走りを楽しめる。
 
~ 続く ~