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【補修部品のことをもっと知りたい】代表的な消耗品と交換時期の目安 Part.02

ドイツ車における代表的な消耗品をピックアップしてみた。交換時期についてはあくまでも目安であり、車種や乗り方によって変わってくる。

駆動系パーツ

【部品の役割】テンショナーはベルトの張りを保つもの

エンジンの動力を使ってベルトやプーリーが動いている。これによって発電機であるオルタネータやウォーターポンプが駆動しているわけだ。テンショナーはベルトの張りを保つもので、ばねを使った機械式と油圧式がある。

【メンテナンス】アイドリング中に異音が出たら劣化の合図

ベルト回りが劣化すると異音が出る。「キュルキュル…」という音がしたら劣化の合図だ。プーリーはガタが発生することが多いので、定期的にプロに点検してもらうこと。部品代はそれほど高くはないので、メンテナンスしやすい。

●ベルト 交換時期の目安→走行2万㎞

●テンショナー 交換時期の目安→走行5万㎞

●プーリー 交換時期の目安→走行3万㎞

ゴムシール&ガスケット

【部品の役割】密閉率を高めてオイル漏れを抑制する

オイルなどが漏れないようにシーリングしているのがゴムパッキンやガスケットの役割。エンジンのフタの部分にあたるのがタペットカバーパッキンで、オイルフィルターハウジングガスケットは最近オイル漏れが増えているポイントだ。オイルパンやキャップにもゴムパッキンが備わっている。

【メンテナンス】オイル漏れはにじみ程度であれば問題ない

オイル漏れはメンテナンス状況や乗り方によっても変わってくるので交換時期はあくまでも目安。にじみ程度であれば問題ないが、酷くなってきたら早めに対処すること。そのまま放置しておくと新たなトラブルの原因に繋がる。ゴムパッキンはどれも安いのできっちりとメンテしておこう。

●タペットカバーパッキン 交換時期の目安→走行3万㎞

●オイルハウジングガスケット 交換時期の目安→走行3万㎞

●オイルパンガスケット 交換時期の目安→走行5万㎞

●オイルフィラーキャップパッキン 交換時期の目安→走行2万㎞

サスペンション回り

【部品の役割】ブレーキローターも消耗品

足回りのアームやブッシュにはそれぞれ名称があるが、要はブッシュとボールジョイントによってアームが連結されている。ショックアブソーバーは路面からの衝撃を吸収するものだ。欧州車のブレーキはパッドだけではなくローターも削りながら制動力を得ているため、定期的な交換が必要。

【メンテナンス】足回りが劣化すると異音や振動が出る

ブレーキローターはパッドを2回交換したら1回換えるのが目安。アームに備わるブッシュやボールジョイントは乗り方によって寿命が変わってくるため、異音などの症状が出てからの対処でも問題ないだろう。ショックアブソーバーが劣化すると乗り心地が悪化し、走行安定性も低下する。

●サスブッシュ&ボールジョイント 交換時期の目安→走行4万㎞〜

●ショックアブソーバー 交換時期の目安→走行4万㎞

●ブレーキパッド 交換時期の目安→走行3万㎞

●ブレーキローター 交換時期の目安→走行4万㎞