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【創刊200号記念特集④/ NeoCla】メルセデス史上最強のSクラス/Mercedes-Benz S320 (W140)

埼玉県三郷市にある輸入車のプロショップ「ネオクラ」で、走行2万kmというW140型メルセデス・ベンツS320を発見!現在、中古車の数が減少している中で、これほどのコンディションを持つW140にはなかなか出会えない。

 

Mercedes-Benz S320

(W140)

1998年式S320●走行2万km●検付き●ディーラー車●右ハンドル●本革シート●禁煙車●修復歴なし●価格:229.8万円
 

最強の名に相応しい
丁寧な作りと豪華な装備

今なら走行2万kmの

極上車が手に入る

 W140は、手仕事で念入りに作られていたモデル。ドアを開けた時にその厚みを見ても驚いてしまうが、拡大されたボディによって車内はとにかく広い。一世代前の560SELと比較すると、後席部分の車内幅が127㎜、リアシートの座面から天井までの高さが47㎜も大きくなっている。オーソドックスなセダンらしいスタイリングもスペースを効率的に配置することに貢献しているため、感覚的な広さも数値とリンクしている。とにかく家もクルマも手狭なのに慣れている一般人からすると、落ち着かないほどの広さに感じるほど。
 そんなボディに詰め込まれる装備も徹底している。ドアを空気圧で確実に閉めるクロージングサポート、同じく空圧で静かに作動する開閉時に手を汚さないためのトランクリッドハンドル、手の届くルームミラーにも電動調整機能が採用され、ワイパーは伸縮式のアームに補助アームを加えた方式を採用。巨大なフロントウインドーの90%を拭き取れるこのパノラマワイパーには、3つのスピードが設定され、速度が20㎞/h以下に落ちると自動的に1ランク下の速度に切り替わる。車内へ導入する空気のダストフィルターに加え、スイッチで作動するチャコールフィルターを用意したり、遮音のためサイドガラスが二重になっているのはご存じの通り。とにかくコストを気にすることなく、考えられる装備は迷うことなく付けてしまおうという勢いを感じるラインナップだ。
 現在では、W140自体の流通量は少なくなっており、程度の良いクルマを見つけるのは大変だが、今回取材したS320は走行2万㎞のお宝物件である。その走りは、すべての動きに緩やかな節度感があって、硬過ぎず、重過ぎず、実に高級感に溢れている。足回りのストロークを生かして小さな突き上げから路面の大きなうねりまで、見事に吸収する乗り心地も見事だ。昔からSクラスの直6モデルは、中古車として手に入れ維持するのに最適なチョイスと言われているが、確かにこのクルマならば直6のW124を維持するのとほとんど変わらない、もしかしたらそれ以下のコストで、今から5年や6年は十分に楽しむことができるに違いない。オーバークオリティ時代最後にして最強のSクラスと、じっくりと付き合ってみたいという向きには最高の一台だろう。

写真からも質感の良さが伝わってくるインテリア。ウッドパネルやダッシュボードなどのコンディションは良好で、当時の味わいを存分に楽しめる。
走行2万kmというのは、年式から考えれば奇跡のようなスペック。まさにお宝車である。
ゆったりとしたシートは当時のメルセデスらしい絶品座り心地。走行距離が少ないのでインテリアの傷みもなく、新車のようなコンディションをキープしている。
エンジンはW124に搭載されるものと同じ直6DOHC。V8は何かと手がかかる部分、流通台数が多いエンジンなら、これから維持するにもメリットは大きいはずだ。
純正ホイールにも目立つようなキズはなく満足感が高い。これから乗るならノーマルをキープするのも素敵。
 

BMW 525i Touring

(E39)

2002年式525iツーリングMスポーツリミテッド●走行2.9万km●検付き●ディーラー車●右ハンドル●アルピナホイール●禁煙車●修復歴なし●価格:199.8万円
 

高い実用性を確保しながら

BMWならではの走りを楽しめる

Mスポーツ専用パーツで
武装した特別仕様車

 2世代目の5シリーズツーリングとして、セダンに1年遅れて登場したモデル。リアサスがマルチリンク化されたことでカーゴスペースにあったアッパーマウントの飛び出しがなくなり床面がフラットになった。テールゲートのダンパーもルーフインになって実用性をアップしている。またリアサスのレベライザーが油圧式からエア式に変更されている。初代のツーリングで人気の高かった大型のサンルーフは、E39では通常の前席の頭上だけのタイプに改められている。取材車は2002年式の525iツーリングで特別仕様車となるMスポーツリミテッド。Mスポーツ専用パーツを各部に装備し、ボディカラーは特別色となるルマン・ブルーメタリック。さらに前オーナーによって装着されたアルピナホイールを足元に奢る。何とも特別なE39といえる物件となっている。現在のE39の市場は激安状態でそのぶん程度の良いクルマを探すのは困難だが、埼玉県三郷市にあるプロショップ「ネオクラ」では、取材車のような走行2・9万㎞という極上車を仕入れてくるのだからすごい。E39は今でもファンが多く、他のクルマに乗りかえたBMWファンがもう一度乗ってみたいと話すほど、当時の良さが凝縮されたモデル。ツーリングであることも、ネオクラシックカーライフを始めるなら魅力的。実用性もあって、いざ走り出せば往年のストレートシックスを堪能できる。NAの直6ならではのフィーリングは、現代のクルマににはない満足感を与えてくれる。

Mスポーツパッケージのエアロが装着されたエクステリア。ボディカラーはルマン・ブルーメタリックという特別色。
マルチファンクション機能付きMスポーツ専用ステアリングなど、特別な装備でワンランク上の高級感を醸し出している。
質感の高いレザーシートはサイドサポートが張り出したスポーツタイプ。後席スペースはゆとりがゆったりと過ごせる。
これからの時期、アウトドアなど活躍するカーゴルームは十分な広さを確保。高価なアルピナホイールも装着している。
BMWの真髄を感じられる2.5ℓの直6DOHC。近年のクルマはターボばかりだが、NAならではのスムーズな吹け上がりはこの時代ならではだ。
 

世界中の良質なネオクラシックを集めるプロショップ

コンディションはもちろん、
低走行車にこだわったラインナップ

NeoCla

ネオクラ

埼玉県三郷市にあるネオクラでは、ドイツ車だけではなく世界中のネオクラシックカーを扱う。そのため、“旧車の目利きには自信がある”とのこと。だからこそ、今回紹介したような低走行車や希少グレードなどを在庫することが可能なのだ。2000年くらいまでの往年の名車に出会いたいなら、ネオクラに相談してみるといい。さらに今なら高価買い取りも実施中なので気になる人は問い合わせてみよう。
 
車両の問い合わせ:ネオクラ
●所在地:埼玉県三郷市高州1-233-1
●TEL:048-948-5505
●URL:https://neo-cla.com/