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整備 板金・塗装

2021.07.21

【ドイツ車に強い整備工場ガイド】戦後の創業から3世代に渡って継承される地域密着型マルチファクトリー 神鍋自動車工業

 兵庫県豊岡市、神鍋高原スキー場から10分ほどの距離に店舗を構える神鍋自動車工業。周辺にはスキー場の他、城崎温泉や湯村温泉、但馬の小京都として観光客を魅了する出石蕎麦など実に様々な観光スポットで賑わう。そんな観光名所に店舗を構える同社だけに、遠方から来る車両をレスキューする機会も多いとのこと。

エンジンを積むものなら何でもお任せ!

 一番多いのはウインターシーズンのスタックや脱輪、バッテリー上がりなどで、輸入車に関して言えば電子制御系など予期せぬトラブルで応援に駆けつけることもしばしば。高速道路が延びてアクセスしやすくなったこともあり、その件数は年々増加中とのこと。地元の車両や作業用軽トラック、トラクター、スノーモービルなど二輪で培ってきた経験と知識を基にエンジンを積んだ物なら何でも修理してきた同社。だが近年の輸入車は電子制御が複雑になってきており、それが原因でトラブルシューティングが不可能なケースも増えたことが、コンピュータ診断機を導入するきっかけとなった。その後輸入車を扱う機会が増え、それと引き換えにかつて栄えた二輪が減少傾向に。だが、祖父が築き上げた軌跡を消すわけにはいかない! と本店ショールーム横には、現在も二輪の整備スペースが設けられている。ちなみに、二輪から自動車への整備に移行したのは現在の会長。その後、長男が継承して現代の自動車事情に合わせた運営スタイルを構築させていく。そこへ次男の板金塗装事業が加わったことで、中古車の販売からメンテナンス、板金修理までのトータルサポート体制が整ったというわけだ。3世代に渡って営業する兵庫地区の老舗工場は、今後もますます発展していくことだろう。

かつてトラックを主に整備を手掛けていたリフトは現在、車重のある車両や輸入車用として活躍。メイン工場では近隣住民の軽トラックをはじめ様々な車両が入庫。祖父が自転車とバイクを軸に創業しただけに、そのスタンスは需要が少なくなった現在も守り抜く。
長男の愛車ハコスカはL28改3.1L改搭載のGT‐R仕様。そして次男の愛車がミニ・モーク。どちらもグッドコンディションを維持しており、二人のクルマに対する熱い想いが伝わってくる。
本店から車で1分程の場所で板金塗装工場を運営する次男。軽度の板金修理からエアロスポイラー等の塗装、オールペイント、フレーム修正を要する大掛かりな板金修理まで、どんな作業もおまかせ!
 
FACTORY DATA
●車検基本料金:20,000円~
●パーツの持ち込み可
●代車有り(無料)
●得意なメーカー:二輪四輪問わず、欧州車まで幅広く対応。
  • 有限会社 神鍋自動車工業
  • 兵庫県豊岡市日高町98-1
  • 0796-44-0321
  • 営業時間:平日 9:00~18:00 (土曜日は~17:00) 定休日:日曜日
  • https://kannabemotor.com/