1995y AMG C36
AMGがメルセデスと共同開発した最初のモデルがAMG C36。AMGのエアロパーツを纏ったルックスの良さだけではなく、エンジンや足回りのチューンにより走る楽しさを味わえるモデルだ。今となっては二度と作られないであろう直6を堪能できるのもC36の魅力である。またこのCクラスのコンパクトなボディにV8を詰め込んだC43もラインナップされている。
Specifications
●全長:4495mm ●全幅:1770mm ●全高:1390mm ●ホイールベース:2690mm ●エンジン方式:直6DOHC ●総排気量:3605cc ●ボア×ストローク:91.0×92.4mm ●最高出力:280ps/5750rpm ●最大トルク:39.2kg-m/4000rpm ●トランスミッション:4速AT
根強い人気を誇る角目世代のAMGモデル
C36はCクラスのコンパクトなボディにAMGによって3605ccに強化されたM104ユニットを積み込み、専用サスペンションやブレーキで足回りを強化。190E2・3&2・5-16の後を継ぐ、ドライビングを楽しめるコンパクトサルーンとして人気を集めた。ビックボアの4気筒で荒々しさのある16バルブと比べると、洗練された6気筒のスムーズなフィーリングは上品で、大幅に拡大された室内空間もあってファミリーカーとしてのニーズにもマッチしている。AMG製の直6ユニットを積む最後のサルーンとしても根強い人気を誇っている。
初代Cクラスをベースとしているとは言っても、C36はボディを強化しているばかりでなく、ダブルウィッシュボーン式となったフロントサスペンションには標準のトー角調整に加えて、偏心ボルトを使ったアライメント調整機能が追加されるなど、様々な変更を加えている。AMGが初めて本格的に量産するモデルに対して取り組んだ、様々な制約の中での限界へのチャレンジを感じる作りになっているのだ。
世界中のクラシックカーを販売するクラシカ横浜で見つけたこのC36の走行距離は2.3万㎞。年々中古車の流通量が減っている中で極上ともいえるコンディションだ。ディーラーでの整備記録も残っており、インテリアはキレイな状態。前オーナーが大切に扱ってきた個体であることが容易に想像できる。もちろん、クラシカ横浜での仕上げも済んでおり、機関部もチェック済みである。
角目世代のメルセデスは現在でも根強い人気を誇っており、やはりこの時代に作られたメルセデスのデザイン、フィーリングに魅了される人は多い。W124やそれ以前のAMGモデルは希少価値の高さから中古車相場も上昇中。C36も同世代ゆえに相場が上がりつつある。現実的な予算で狙えるうちに、良いコンディションのC36を探しているなら、一度実車を見に行くことをお勧めする。