昨今のアウトドアブームの再興もRAV4の人気に追い風を与えており、登場から間もなく1年となるが今では見掛けない日はない。だが、人気車であるということはすなわち、ノーマルのまま乗っていても個性を強調しにくいと言える。また、兄貴分のプラドと比較すると、どうしてもボディサイズが小さい点で、アウトドアでの積載能力に見劣りを感じてしまう。そんなスタイルと実用性の両面を補うのが、長年に渡り4WD&SUVのリフトアップスタイルを提案し続けるロードハウスだ。本格的な4WDに匹敵するエクストリームと、上品さとノーマルの運動性能をスポイルしない、AR4の2種類で、ユーザーのハートを刺激してくれる。
KADDIS XTREME RAV4
まずはエクストリームスタイルをチェックするが、注目のポイントは、今年の東京オートサロンでお披露目した、ファイバープロテクション。150プラドで採用した樹脂製のアイテムで、かつて4WDによく見られたブルバーを現代的にアレンジしたと言える。
ノーマルバンパーに追加するだけで、イメージを一新させるファイバープロテクション。もちろん安全ブレーキにも対応。バンパー下にはアンダーガードも装備。
マフラーはJAOSのBATTLEZで、チタンカラーテールを加工して装着。ルーフラックはロードハウス製で、積載能力を格段にアップ。風切り音を抑制するディフレクターもオプションで設定する。
KADDIS AR4 RAV4
一方のAR4は、スプリングの交換でさりげなく1インチリフト。オーバーフェンダーを追加してボディサイドにメリハリを与え、ノーマルよりもワイドなタイヤを装着。敢えて16インチにダウンすることでSUVらしさを強調するように思うが、今回撮影で出向いた河原などでは大径ホイールでない方が安心して走れると言えよう。
オリジナルのアップコイルで1インチリフトアップを実現。車高を上げることでタイヤの選択肢が広がり、デモカーには16インチのATKO2をセット。サイドウォールの面積を増やすことで、河原やダートなどを安心して走行できる。
ワイド化により、XTREMEは265/70R16、AR4は245/70R16のATに変更し、ブラッドストック1ピースをセット。今回の車両は2台ともオーバーフェンダーを装着するが、ノーマルボディ用の専用マッドフラップもラインアップする。
デモカーはどちらも、KADDISのエアロボンネットを装着。素材はFRPを採用しており、ノーマルよりも軽く回頭性の良さが感じれるほど。ボンネット中央に大型のインテークが設けられ、その横に縦長のスリット形状のダクトが設置され、エンジンルームの中の熱を効率的に排出する。エクストリームにはオレンジのラインも施す。
リアウインドーの下に追加し、立体感を強調させるリアゲートスポイラー。リアのコンビランプに沿うデザインで、コンパクトだが存在感を主張する形状だ。クルマとしての機能や機動力をスポイルせず、むしろそれを引き出すのがロードハウス流のアレンジ。単なるドレスアップではなく、オン/オフを問わず、ユーザーが実際に使うことを考慮したカスタムだと断言しよう。
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