TOP > 記事 > ノーマル車高でアクティブに!デリカミニタイヤマッチング検証

ノーマル車高でアクティブに!デリカミニタイヤマッチング検証

■4WDモデルをサンプルに純正サイズ+カスタムを検証

 新車販売が好調にスタートし、大好評のデリカミニ。たくさんのファンがいる本家デリカファンにとっても気になる存在であることは間違いない。
そんなデリカミニをカスタムするなら、まずはタイヤ&ホイール。見た目を大きく変えられるのはもちろん、性能面においてもアップデートできる。 今回はデリカミニの4WDモデルをサンプルとし、純正のタイヤサイズに加えて、今後の指標になるであろうカスタムサイズのマッチングについても検証してみることにした。タイヤは横浜ゴムのジオランダーA/TとトーヨータイヤのオープンカントリーR/T。どちらも純正タイヤに比べるとオフロード感が出せるタイヤなので、デリカミニをよりアグレッシブな雰囲気に変えることができる。
 アルミホイールについては、大手メーカーであるMID(マルカ・インテリジェント・デザイン)とレイズに全面協力してもらい各サイズにピッタリのホイールをチョイスしてもらった。タイヤとのマッチングも含めてカスタムのイメージを膨らませてほしい!では早速、気になるマッチングの検証結果を見ていこう。

DELICA MINI T Premium(4WD)

今回のテストで用意したのは、デリカミニの4WDモデル。新車販売においても、購入者の6割が4WDモデルをチョイスしており、グレードは4WDターボのT Premiunが人気だという。●新車価格:¥2,074,600〜

タイヤ選びで重要なのは「外径」と「幅」

タイヤを選ぶ際のポイントになるのが、タイヤの「外径」と「幅」。純正サイズよりも外径や幅が大きすぎるとインナーフェンダーなどへ干渉することもあるので、タイヤを選ぶ時は純正サイズ内に収めるのが理想だ。デリカミニの純正サイズの外径は557〜579mm、幅が155〜165mmなので、カスタマイズする場合はこの数値を参考にするとよい。

【2WDモデル※純正タイヤ】
T →155/65R14(外径:557mm 幅:155mm)
G →155/65R14(外径:557mm 幅:155mm)
T Premium→165/55R15(外径:563mm 幅:165mm)
G Premium→165/55R15(外径:563mm 幅:165mm)
【4WDモデル※純正タイヤ】
T →165/60R15(外径:579mm 幅:165mm)
G →165/60R15(外径:579mm 幅:165mm)
T Premium→165/60R15(外径:579mm 幅:165mm)
G Premium→165/60R15(外径:579mm 幅:165mm)

■3つの方法でタイヤ履き替えを検証

今回のテストではノーマル車高+オフロード系タイヤの組み合わせで、デリカミニの四駆らしさの変化を検証。その手法として下にある3つの方法でテストしていく。

STEP❶ 純正サイズと同じタイヤにする

165/60R15→165/60R15

タイヤサイズを変えずにオフロードタイヤなどに変更することで手軽に足元の雰囲気を変えられる。サイズが変わらないのでインナーフェンダーなどに干渉することもない。

STEP❷ タイヤを肉厚タイプにする

165/60R15→165/60R14

ホイールをインチダウンすることでタイヤのハイトが上がり、見た目にも四駆感を演出できる。オフロードタイヤであれば機能面においてもオフロード性能が向上する。

STEP❸ タイヤの外径を大きくする

165/60R15→165/60R14

4WDグレードであればサイズアップが可能。タイヤサイズを上げることでアプローチアングルが上がり、オフロードでは有利になる。迫力あるスタイルも魅力。

STEP-01→165/60R15 純正サイズ×オフロードタイヤ

外径:579mm
幅:170mm

●タイヤ:OPEN COUNTRY R/T

オフロードでのトラクション性能とオンロードでの耐摩耗性能や走行安定性を両立したオープンカントリーR/T。ノイズ低減を重視したブロック配列や排土性を考慮したスリット形状、ストーンインジェクターなどあらゆるシーンで高い性能を発揮。また、サイドウォールが左右で異なるデザインになっている。

●ホイール:TEAM DAYTONA FDX-K( 15×5.0J 4H/インセット48/P.C.D.100)

FDXシリーズに加わったFDX-K。ビードロックテイストやFDXならではのリムデザインを継承しつつ、8スポークを採用、ディープ感も演出しながら、外周のドリルドピアスもアクセントになっている。

4WD純正サイズのオープンカントリーR/Tを装着。純正と同じ外径の579mmながら、不思議と大きく感じるのは無骨なトレッドデザインによるもの。機能面でもオフ性能、高速安定性も高まる。手軽に4WD感をアップできる組み合わせ。

STEP-02→165/65R14 純正同等の外径×インチダウン

外径:570mm
幅:170mm

●タイヤ:GEOLANDAR X-AT

ジオランダーX-ATはトレッドデザインが伸張した形で凹凸量の大きいブロックをサイド上部まで展開。両側のサイド部で異なるデザインを採用したオールテレーンタイヤ。オフロードでの性能はもちろん、サイド部の耐カット性能を強化したX-AT専用の新構造となり、耐久性にも優れた設計となっている。

●ホイール: BRUT BR55( 14×5.0J 4H/インセット45/P.C.D.100)

幾何学的な2×9クロスのスポークデザインや、ホイールの顔でもある彫り込まれた深めのセンターパートを巧みに融合したフォルムが特徴のBR55。個性とスタイリッシュさを融合したホイールである。

タイヤの幅、外径を純正同等サイズのまま、インチダウン。タイヤはジオランダーのX-ATを装着した。インチダウンしたことでタイヤのハイトが増し4WD感が増している。またエアボリュームが増したことで乗り心地もよくなる。

STEP-03→165/65R15 カスタムサイズにチャレンジ!

外径:595mm
幅:170mm

●タイヤ:OPEN COUNTRY R/T

カスタムサイズへのチャレンジとしてチョイスしたのもオープンカントリーR/T。トラクション性能に優れた「マッドテレーンタイプ」とオンロードとオフロードとのバランスをキープする「オールテレーンタイプ」という2つの特性を両立するラギッドテレーンを採用。ホワイトレターが足元のインパクトにも繋がっている。

●ホイール:TEAM DAYTONA M9+(15×5.0J 4H/インセット45/P.C.D.100)

1ピース構造ながらまるで別体パーツで構成されているようなビードロックリングデザイン。レイズ独自の表面処理技術であるA.M.T.など最新技術も投入されている。

純正にはないカスタムサイズとなる165/65R15を装着。外径が16mm大きくなったが、ホイールハウスへの干渉はなく、段差の乗り越えも問題なし。純正と比べてもよりオフロードを強調したアグレッシブなスタイルになった。

■番外編 2WDグレードの場合は?

今回は4WDグレードをメインにしたタイヤマッチング検証だったが、番外編として2WDグレードのケースも紹介しておこう。純正サイズを基本に、オフロードタイヤに履き替えただけで四駆感が増し、性能面においてもオフロードでの走破性が向上する。また、2WDグレードに4WDグレードのオフロードタイヤ(純正サイズ)を装着するとインナーフェンダーやホイールハウスに干渉することを確認しているので要注意!

165/55R15 2WD上位グレードサイズ

外径:563mm
幅:170mm

●GEOLANDAR A/T G015

ジオランダーA/T G015は専用構造となっており、サイドデザインに合わせてサイド部の剛性を確保することにより、耐久性と操縦安定性を向上させている。装着したのはPCパターンで、静粛性を高めるために小ピッチデザインとなっている。

●MID GARCIA Chicago5(15×4.5J 4H/インセット45/P.C.D.100)

ネオクラシックテイストの5スポークデザイン。絶妙なバランスに加え、リムは深く構成され、スポークの立ち上がりを目立たせるなど新しさも両立している。

2WD上位グレードサイズのオールテレーンタイヤを装着。純正ベースグレードに比べてタイヤ幅が大きくなったことで迫力が増し、ホイールを強調したスタイル。トレッド幅が増したことで走行安定性や操縦性もアップしている。

155/65R14 2WDベースグレードサイズ

外径:558mm
幅:157mm

●GEOLANDAR A/T G015

オンとオフ性能を両立したSUV向けオールテレーンタイヤ。果敢な走りをイメージさせるアグレッシブパターンを採用し、オフロードやスノー路面でのトラクション性能が向上。寒冷地での十分な性能を発揮できる証であるスノーフレークマーク付き。

●MID NITRO POWER M29 STINGER(14×4.5J 4H/インセット45/P.C.D.100)

ネオクラシックテイストの5スポークデザイン。絶妙なバランスに加え、リムは深く構成され、スポークの立ち上がりを目立たせるなど新しさも両立している。

ベースサイズのオールテレーンタイヤを装着。純正タイヤに比べて、ゴツゴツ感があるためオフロード感を演出できる。14インチならではのタイヤの厚みに加えて、MIDホイールとのマッチングもよくアクティブな印象になった。

■MIDに聞いたデリカミニのホイール選びのポイント

ホイールやサイズによって楽しみ方が広がる

デリカミニのホイール選びについて、MIDの關さんにコメントもらったので紹介しよう。「軽ハイトワゴン×オフローダーというオリジナリティを放つデリカミニ。オフロード系タイヤも豊富なので、14インチでタイヤを分厚くしてオフロード感を高めるか、15インチでホイールの存在感をアップさせるなど、選ぶ楽しみがあるクルマだと思います!」
車両協力してくれたカワイ製作所は、シートレールや補強パーツを中心に扱う老舗。デリカミニに対応した牽引フックやボディ補強のためのピラーバーも用意する。
■車両協力 有限会社カワイ製作所
所在地:奈良県御所市北十三188-4
TEL:0745-63-0356
URL:https://www.kawaiworks.com/
ーーーーー