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デリカD:5

2022.03.10

デリカD:5でスタイルと走りを楽しもう!タイヤ選びガイド

タイヤは、クルマと路面が唯一接するパーツだ。それによって、つまりは安全性もちろん、快適性や走破性を含めた走行性能全体に大きく影響を与える。
 デリカD:5においても、乗り味や走行性能の面でタイヤの存在は大きい。そもそもデリカD:5は重心が高く、サスペンションストローク量を大きく稼げることから、ゆったりとした動きの乗り味をつくり上げている。それは絶妙なバランスで生み出されているため、タイヤを変えると、乗り味は良くも悪くもガラリと変わってしまう。例えばグリップ性能が欲しいからとサスペンションを変えずにグリップ力が高いタイヤを組み合わせたしよう。するとタイヤに与えられていた曖昧さが消えることで、妙にタイヤだけが踏ん張ってしまうような印象になる。そして、相対的にシャシーがヤワになったようにロール感だけが逆に強調されてしまったり…。こうなると、コーナーで自然なロールを出すため、乗員に気を遣うハンドリングを強いられるのだ。

  一方オフロードの走破性においては、タイヤの選択はさらに重要だ。なぜなら優れた4WDシステムであってもタイヤがグリップしなければ、走破性を語ることはできないからだ。
 愛車のキャラクターを知り、タイヤの性能を熟知し、そしてシャシーを含めたバランスを考えること。それが正しいタイヤ選びへとつながるのである。

◆タイヤ交換のメリット

スタイルアップ

タイヤのデザインでイメージは大きく変化!

純正タイヤは、あまり自己主張のないトレッドやサイドウォールデザインを採用したものが多い。これに対しアフターのタイヤは、種類によっては荒々しいトレッドを採用していたり、ホワイトレターデザインであったりと、クルマをワイルドにも、スマートにも演出する効果があるのだ。ちなみに、今のタイヤはどれも全体的に性能が良いため、デザイン重視で選ぶのもアリだったりする。

走行性能アップ

走りや使い方に合った選択すれば走破性up

アフターパーツとしてのタイヤは、オールラウンドな性能を確保しながらも、どれか一つの性能を重視して設計されたものが多い。例えばマッドテレーンタイプなどは、日常の快適性能に加えて、オフロードでのトラクション性能を強めたモデルという具合だ。自分の走りや使い方に合わせタイヤを選べば、さらなる走行性能アップにつながるだろう。ぜひ検討してもらいたい!

燃費向上

転がり抵抗の軽減で燃費向上を期待できる

アフターパーツとしてのタイヤで、最近重視されているのが燃費性能。いわば転がり抵抗を減らす設計により、純正タイヤ以上の燃費向上を図ることができるというワケだ。デリカが履けるSUV用タイヤでも、こうした燃費重視のエコタイヤは登場増えてきている。しかも、もちろんSUVとしてのオールラウンド性を損なわず。良いとこ取りタイヤとして、環境派は要注目だ!

◆タイヤの種類

M/Tタイヤ

本格オフロード走行に使いたいがファッションアイテムとしても人気

荒々しいトレッドパターンを採用し、オフロードでの強力なトラクションを実現。純正より若干ロードノイズが大きく、乗り心地にもゴツゴツ感はあるが、オフ性能の高さを思えば十分許容できるレベル。荒れた路面に自信を持って踏み込める4WDタイヤの代表選手だ。

●こんな人にオススメ

積極的にオフロード走行を楽しむ人にオススメなのはもちろん、釣りなどのアウトドアレジャーでもう一歩、自然の奥に踏み込みたい人にぜひ選んで欲しい。最近のM/Tタイヤはオンロード性能にも優れているのだ。

H/Tタイヤ

環境性能や転がり抵抗に優れており純正タイヤに近い性能が与えられる

とくにオンロード性能にこだわって仕上げられているのがハイウェイテレーン。純正タイヤもオンロード指向が強いものだが、それ以上にコンフォートに、また操縦性を高めることを重視している。ただし、もちろん純正と同等レベル、それ以上のオフロード性能も確保。

●こんな人にオススメ
デリカD:5を選んだのは、冬道や冬レジャーのため。それ以外の季節は、街乗りや高速道路の移動がほとんど…なんて方に◎。実は冬場はスタッドレスタイヤ、それ以外はH/Tを履いているユーザーは意外と多い。

A/Tタイヤ

オフロードからオンロードまでマルチに使える懐の深さが魅力

純正タイヤのオールラウンドなキャラクターを、そのまま全方向的にアップグレードしたのがオールテレーン。オンロードの優れた快適性を維持しながら、オフロードでのグリップ力を純正に比べて大幅にアップ。林道などの荒れた路面でもタフな走りを実現する。

●こんな人にオススメ

M/Tよりオフロードのグリップ力は落ちるが、それでも走破性・耐カット性に優れるなど、ラフな道での安心感は抜群。デイリーユースでもタイヤノイズやゴツゴツ感が少ないので、週末にオフロードを走る人にオススメ。

純正タイヤをベースに3つのサイズがデリカの定番!

デリカの純正タイヤは、街乗りから高速道路走行、軽い降雪や雨天などの悪天候路、そしてライトなオフロードまでオールラウンドに対応している。一方でアフターのタイヤは、それら全般の性能をアップしたり、性能のどれかを重視して走りのキャラクターを明確にしたりと、デリカD:5の走りを変える力がある。デリカに乗っていて「どうも走りが物足りないな」「スタイルをもう変えてみたいな」と思ったら、タイヤを変更する選択はアリ。ゴツいデザインのタイヤは、走破性の向上だけでなく、愛車のドレスアップにもひと役買ってくれる。
 さて、デリカD:5の純正タイヤサイズは、Mグレードが「215/70R16」、Mグレード以外のGやPグレードは「225/55R18」だ。後者の方が若干太くロープロファイルなので、ハンドリングの良さでは有利。ただし前者の70扁平は、林道などでも乗り心地が良く、ラフな道でもホイールをヒットしにくいというメリットがある。もちろん、タイヤの外径は両者であまり変わりない。アフターのタイヤを選択する際は、この両サイズを基準に考えたい。
 例えば18インチ→16インチとか、逆に16インチ→18インチへもありだし、その間の17インチ、カスタムしてより大径の19インチを選ぶという選択肢もある。タイヤの変更は16/17/18インチならば間違いなしだ!

◆タイヤサイズによる違い

ノーマルタイヤのままでもデリカD:5の性能は十分に発揮できるが、アフターマーケットでリリースされているタイヤに交換することで、性能や個性、狙った特性をさらに伸ばすこともできる。ここではデリカカスタムとしては一般的な3つのタイヤサイズを装着の参考例として紹介しよう。

235/70R16(16インチ)

FALKEN WILDPEAK A/T3W

225/70R17(17インチ)

BFGoodrich All-Terrain T/A KO2

225/60R18(18インチ)

TOYO TIRES
OPEN COUNTRY R/T

まず、18インチサイズは近年注目されているA/TタイヤとM/Tタイヤの中間的キャラクターを持つOPEN COUNTRY R/Tを装着。17インチには16インチへの換装という定番スタイルをホワイトレタータイヤで切り開いたBFGoodrich All-Terrain T/A KO2を、そしてOFF系デリカの定番サイズである16インチではオーナーから熱い視線を受けているWILDPEAK A/T3Wをマッチングした。どの銘柄やサイズを選択しても間違いはないが、デザインや大きさで印象がこれだけ変化する。つまり、自分のデリカをどのような方向にカスタムするかで選ぶタイヤとサイズは変わってくるということだ。