トーヨータイヤの4WD・SUV用ブランド『OPEN COUNTRY(オープンカントリ)』。ひと昔前までは海外マーケットが中心で、新車の純正タイヤ採用からカスタマイズや摩耗時などの交換用タイヤとして幅広く認知され、長きに渡って信頼と実績を積み、グローバルで評価されてきた。
近年では日本市場にも注力し、その人気ぶりはプロショップやオーナーからのラヴコールからも伺い知れる。そのラインナップは『M/T』、『M/T-R』、『R/T』、『A/T plus』、『A/T EX』、『U/T』の6タイプを用意。中でも特に注目したいのが、リリースされたばかりの最新・最強のマッドテレーンタイヤ『OOPEN COUNTRY M/T-R(オープンカントリー・エムティアール)』だ。
ダカールラリー2022において、前人未到の9連覇を達成した「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」。実は今回からトーヨータイヤが新たにチームのパートナーに加わり、TLCをサポート。TLCランドクルーザーのために、既存の『M/T』をベースに新開発されたのが、このタイヤ『M/T-R』だった。ダカールラリーでは、ランドクルーザー200(2022年大会がラストラン)にLT285/70R17サイズのM/T-Rを装着。設定サイズはもちろん、独自の技術が盛り込まれたレーススペックのスペシャルタイヤだが、開発にも携わったTLCの三浦選手はこうコメントしている。
「サスペンションのストロークが限られる市販車クラスにおいて重要なのは、ペースを落とさず走り続けることで、スタックやパンクしないことが大前提。さらにタイヤを開発していく中で、空気圧を変えずに走れるタイヤをお願いしてみたら…想像を超えるモノに仕上がってきました。すべての砂丘で一度も止まらず、一度もスタックしないことが目標でした」と。
これまでのダカールでは、走破が難しい砂丘越えの場合、タイヤの空気圧を落として接地面を高めて切り抜ける状況があったという。しかし新タイヤは砂地でも空気圧を落として接地面を増やす必要が少なく、一定の空気圧で走りきれる性能を誇る。ダカールラリー専用スペシャルタイヤは、2023年大会に向けてさらに煮詰められるというが、三浦昴選手の要望を受けて作られたこのタイヤ、実は2021年12月に市販化されている(公道走行も可能)。
勘の良い読者諸兄なら気付いているかもしれないが、このM/T-Rは競技用ジムニーに向けたサイズ『195R16C』を先行リリース。
今回『LT285/70R17』が追加されたのだが、両者は似て非なるタイヤだ。それぞれ装着するターゲット車や走行シーンを絞っているため、共通する技術こそあれ、チューニングが異なっている。装着できる車種に乗っているオーナーなら、一度はM/T-Rの本気の性能を試してみたい。
OPEN COUNTRY M/T-R【LT285/70R17】
チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)のダカールラリー・マシンに採用された「LT285/70R17サイズ」のOPEN COUNTRY M/T-R。クロスカントリーラリーでの使用を想定して開発されたオープンカントリーシリーズ史上、最高の悪路走破性能と耐外傷性能を誇るモデル。独自に盛り込まれたトレッドパターンの技術であるエッジレスセンターブロックやブロックの等ピッチ配列により、耐外傷性の向上やチッピング・ブロック飛びを抑制。さらにハンドリング性能やトラクション性能に貢献するサイプレスブロックやラテラルブロックを特別に採用。このタイヤが日本でも発売中!このM/T-Rは、ダカールラリー2022と2023でTLCのサポートを発表したTOYO TIRES渾身のスペシャルオフロードタイヤといえよう。
OPEN COUNTRY M/T-R 【195R16C】
OPEN COUNTRY M/T
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