■OBSERVE W/T-R
TOYO TIRES(トーヨータイヤ)の4WD・SUV向けの冬タイヤといえば『OBSERVE(オブザーブ)』シリーズ。そのスタッドレスタイヤ3種(GIZ3、GSi‐6、W/T‐R)と、スノーフレークマークが刻印されたオールテレーンタイヤ『OPEN COUNTRY A/TⅢ(オープンカントリー・エーティースリー)』を走り比べする〝TOYO TIRES冬の試走会〟が新千歳モーターランドで開催された。
今回の趣旨は、この4種類のタイヤを2台のランクル250と2台のCX‐5という合計4台のSUVに履かせて、雪上・氷上コースで比較試乗するというもの。同じTOYO TIRESの冬タイヤでも、それぞれのキャラクターはまったく違う。氷雪路だからこそ、差がはっきり見える機会となった。
ひと言でそれぞれのキャラクターを表現するならば、「氷上で安心のGIZ3」「氷雪バランス型のGSi‐6」「タフな深雪でもトラクションを発揮するW/T‐R」、そしてスタッドレスではないが、「雪道でしっかりとパフォーマンスを発揮したオプカンA/TⅢ」といった感じ(これはまさに開発者が事前に話していた通りの印象だった)。特にスノーフレークマーク付きのA/TⅢの実力を初めて雪上でリアルに体感でき、その走りに感動すら覚えた(エマージェンシー的に車速を抑えて走れば問題無し。ただしあくまで雪上で氷上はNG。過信は禁物だ)。
今回試乗したスタッドレスタイヤ(+α)という括りでも、これだけキャラクターが違うとユーザーの使い方や狙いに合ったタイヤを吟味できるのはとても魅力的だ。

トレッドパターンやサイドにM/Tタイヤかと思うほどアグレッシブな大型のブロックデザインを採用しながら、各ブロックにサイプを施したスタッドレスタイヤ『オブザーブW/T-R』。技術的には中央にジグザグの2本の主溝を配置し、その間に高剛性のリブを設けることでドライ路面や深雪での応答性を向上。またGSi-6と同じく、スパイラルエッジサイプを採用し、アイスやスノー路面での旋回性能を高めている。さらにショルダー部分にも大型のブロックを設置したことで、深雪での強いトラクション性能にも大いに期待できる。
OBSERVE W/T-Rのキーワード
●トレッドパターン
○大型ブロック
○高剛性センターリブ
○幅広スリット
○スパイラルエッジサイプ
○厚み違いサイプ
●構造
○大型サイドブロック
○スタッガードショルダー

一般的な路面だけでなく、刻一刻と変化するあらゆる氷雪状況にバランス良く対応する安心感の高いスタッドレスタイヤである『オブザーブGSi-6』に対して、とにかく雪に食いついてくれる印象が強かったのがW/T-R。もちろん冬の氷雪路面と意識しなくてもしっかりと止まり、そしてちゃんと曲がってくれるグリップ性能も感じられた。


いい意味でスタッドレスタイヤらしからぬ、まるでM/Tタイヤのようなワイルドなデザインを採用するW/T-R (写真下が装着車、上はオールテレーンタイヤのオープンカントリーA/TⅢ装着車)。今回のマッチングサイズは265/70R17だが、例えばランクル系に向けては、285/70R17サイズなどもラインアップしているので、むしろリフトアップ車両にも最適。これまでスタッドレスタイヤを敬遠していた人も、W/T-Rなら安心を手に入れつつ冬でもカッコ良く乗れるのはメリットになるだろう。冬でもカッコイイスタイルを楽しめて、雪はもちろん、アイスバーンでの走りを含め、性能面でも十二分に満足できる。
■OPEN COUNTRY A/TⅢ

オールテレーンタイヤのため、今回の冬タイヤ試走会では〝番外編〟といった趣向のオープンカントリーA/TⅢだが、トレッドパターンはワイルドなラージトラクションブロックを基調に、ジグザグブロックやジグザグ溝などを配して、横溝のエッジ効果を向上させるなど、オフロードやスノートラクションを強化したデザイン。さらにコンパウンドに耐摩耗・スノーポリマーを増量し、耐摩耗性とスノー性能を向上。さらにグリップポリマーも採用し、ウェット性能も強化している。またご存知の通り、シビアスノー要件を満たす「スノーフレークマーク」やM+Sが打刻済み。

スタッドレスタイヤのW/T-Rと比べると、走行後はさすがに雪が詰まっていたA/TⅢ。あくまでエマージェンシー的使い方が吉。

スノーフレークマーク付きタイヤのオープンカントリーA/TⅢは圧雪路・氷上路ともに想像以上のコントロール性を発揮。突然の雪道でもゆっくり走れば十分安全に走れるレベルだ。ISO規格で雪道は走れるが、もちろんスタッドレスタイヤのような氷上性能はないため、アイスバーンはオススメできない。
こちらもバッチリと冬に効く!4WD・SUVに向けたトーヨータイヤのスタッドレスタイヤの実力

OBSERVE GSi-6

OBSERVE GIZ3
もちろんスタッドレスタイヤとして優れているOBSERVE GIZ3と&GSi-6にも試乗(車両はCX-5、装着サイズはともに225/65R17)。まず2024年に発売されたばかりのスタッドレスタイヤ『GIZ3』はやはり最新のスタッドレスタイヤ!スノー路面はもちろん凍った氷上路面も、ドライ路面と変わらないハンドリングで走ることができた(さすがにブレーキングでは氷雪路を意識したが、全く問題のないグリップ性能だった)。一方の『GSi-6』縦方向のグリップ力は秀逸。ただし横方向のグリップはGIZ3に軍配が上がるような印象だった。ただしどんな路面に対しても及第点の走りを見せるバランス感覚やコスパが優れている点など、トータルでは積極的に選んでもいいスタッドレスタイヤだった。
- トーヨータイヤ
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