■OPEN COUNTRY A/TⅢ
サイドに白いアクセントを与えたホワイトレタータイヤは、今も昔も4WD・SUVのカスタムには欠かせない存在だ。〝ホワイトレター〟をひと言で表現するなら…タイヤウォールに刻まれたタイヤメーカー名やブランド名を白く着色したタイヤを指す。そう、彼の地アメリカでは4WDやピックアップ、スポーティカーなどのカスタムなどに向けて、かつては数多くの種類が設定されていた。
ではなぜ〝ホワイト〟なのか?それにはタイヤ製造の歴史を紐解く必要がある。100年以上前のタイヤは、ゴムの色そのままの白だった。ただし、白いゴムでできた当時のタイヤは耐久性に難があったのも事実…。そこで接地面を強化するため、ゴムに炭素(カーボンブラック)を混ぜて使い、耐久性をアップさせる技術が確立。そこからタイヤは黒くなったのだ。
そんな歴史がタイヤにはあるため、1960年代以降のアメ車では、タイヤの外周をぐるりと一周するホワイトタイヤリボンが、ドレスアップとして流行。かつての白いタイヤのイメージを持つホワイトリボンがクラシカルなファッションアイテムとしても見直された。その流れでレター部分がホワイトに着色されたタイヤも数多く生まれてきた。
そして、1970年代に全盛期を迎えたホワイトレタータイヤだが、現在の日本ではアウトドアブームと四駆人気の高まりとともに、最注目されている。“真っ黒なキャンバス”に映えるホワイトレターは、足もとを間違いなくオシャレに彩ってくれるからだ。その証拠に、巷では〝DIYでホワイトレタータイヤ化した〟…なんてペイントカスタムの話もよく聞く。
そんな状況をさらに加速させるべくトーヨータイヤが新たにリリースするのが『OPEN COUNTRY A/TⅢ(オープンカントリー・エーティスリー)』のホワイトレターバージョンだ。
今や〝オープンカントリーの代名詞〟的存在であるOPEN COUNTRY R/Tの一部サイズのほか、A/T EXやM/Tなどにも採用されているこのホワイトレタータイヤの追加は、オープンカントリーブランドがユーザーニーズや市場トレンドを製品にしっかりと反映させた結果によるものといえよう。
この9月、11月で随時発売を開始する『A/TⅢ』の装着イメージや詳細な試乗インプレッションについては追って続報をお届けする予定だが、全22サイズというバリエーションからも、ほぼ全4WD・SUVオーナーがこのトピックを享受できる。そう、みんなが待望していたホワイトレターバージョンのオールテレーンタイヤの登場にまずは感謝したい!
その生産工程は原材料の調合して混合ゴムを作る混合工程、数種類のゴムを一体化させ、必要な厚みや幅に押し出してトレッドやサイドウォールを作る押出工程、タイヤの骨格ともいえるプライコードをつくるカレンダー工程、プライコードを適正な寸法にする裁断工程、各パーツを貼り合わせて1本のタイヤへと仕上げる成型工程、生タイヤを金型に入れて熱と圧力を加えてタイヤの形にする加硫工程で完成となる。この後、厳しい検査工程を経て、保管・出荷となる。
ちなみにホワイトレタータイヤの場合、あらかじめホワイトゴムをサイドウォール内部に組み込んでおき、加硫工程後に研磨することで表面に現れるという。そう、通常のタイヤより明らかに手間がかかり、なおかつ高い技術も必要となる。こうして、仙台工場で生産されたタイヤは「MADE in MIYAGI」を誇り、国内外へと出荷されていくのだ。
OPEN COUNTRY A/T Ⅲ 一特長を表す技術的キーワード一
〇5ピッチバリアブルパターン 〇高スタッガードショルダー
〇ストーンイジェクター 〇ラージトラクションブロック
●サイドウォール
〇片側ホワイトレター(TOYO TIRESロゴ部、OPEN COUNTRY A/Tロゴ部)
〇バットレスデザインデザイン 〇スクエアショルダー&バイティングエッジ
●構造
〇ジョイントレスキャップ&エッジプライ 〇高張力スチールベルト
〇高剛性プライ構造
- トーヨータイヤ
- https://www.toyotires.co.jp
- お客様相談室 0800-3001456(フリーコール)
- ※受付時間9:00~17:00(月~金)※祝日・指定休日を除く