TOP > 記事 > 【TOYO TIRES】様々な地形・気象に対応する新世代A/Tタイヤに待望のホワイトレター爆誕

2023.08.09

【TOYO TIRES】様々な地形・気象に対応する新世代A/Tタイヤに待望のホワイトレター爆誕

■OPEN COUNTRY A/TⅢ

 サイドに白いアクセントを与えたホワイトレタータイヤは、今も昔も4WD・SUVのカスタムには欠かせない存在だ。〝ホワイトレター〟をひと言で表現するなら…タイヤウォールに刻まれたタイヤメーカー名やブランド名を白く着色したタイヤを指す。そう、彼の地アメリカでは4WDやピックアップ、スポーティカーなどのカスタムなどに向けて、かつては数多くの種類が設定されていた。
 ではなぜ〝ホワイト〟なのか?それにはタイヤ製造の歴史を紐解く必要がある。100年以上前のタイヤは、ゴムの色そのままの白だった。ただし、白いゴムでできた当時のタイヤは耐久性に難があったのも事実…。そこで接地面を強化するため、ゴムに炭素(カーボンブラック)を混ぜて使い、耐久性をアップさせる技術が確立。そこからタイヤは黒くなったのだ。
 そんな歴史がタイヤにはあるため、1960年代以降のアメ車では、タイヤの外周をぐるりと一周するホワイトタイヤリボンが、ドレスアップとして流行。かつての白いタイヤのイメージを持つホワイトリボンがクラシカルなファッションアイテムとしても見直された。その流れでレター部分がホワイトに着色されたタイヤも数多く生まれてきた。
 そして、1970年代に全盛期を迎えたホワイトレタータイヤだが、現在の日本ではアウトドアブームと四駆人気の高まりとともに、最注目されている。“真っ黒なキャンバス”に映えるホワイトレターは、足もとを間違いなくオシャレに彩ってくれるからだ。その証拠に、巷では〝DIYでホワイトレタータイヤ化した〟…なんてペイントカスタムの話もよく聞く。
 そんな状況をさらに加速させるべくトーヨータイヤが新たにリリースするのが『OPEN COUNTRY A/TⅢ(オープンカントリー・エーティスリー)』のホワイトレターバージョンだ。

 今や〝オープンカントリーの代名詞〟的存在であるOPEN COUNTRY R/Tの一部サイズのほか、A/T EXやM/Tなどにも採用されているこのホワイトレタータイヤの追加は、オープンカントリーブランドがユーザーニーズや市場トレンドを製品にしっかりと反映させた結果によるものといえよう。
 この9月、11月で随時発売を開始する『A/TⅢ』の装着イメージや詳細な試乗インプレッションについては追って続報をお届けする予定だが、全22サイズというバリエーションからも、ほぼ全4WD・SUVオーナーがこのトピックを享受できる。そう、みんなが待望していたホワイトレターバージョンのオールテレーンタイヤの登場にまずは感謝したい!

タイヤの製造工程における精練過程の押し台しにてつくられるサイドウォールだが、ホワイトレタータイヤはこの時にサイドウォールに白いゴムが入れられて専用のサイドウォールをつくる。その後ブラックレターと同じ生産工程を経て、加硫工程後にサイドウォールを削りホワイトレターを浮き出す工程と、それを保護するブルーの塗料をペイントする専用工程を経て、ホワイトレタータイヤは完成する。
トーヨータイヤは生産拠点を北米、マレーシア、中国に展開し、さまざまなタイヤを生産している。日本国内にも生産拠点を2つ保有しているが、中でも宮城県岩沼市にある仙台工場は、高付加価値商品である〝オープンカントリー〟ブランドのタイヤなどを生産している。
 その生産工程は原材料の調合して混合ゴムを作る混合工程、数種類のゴムを一体化させ、必要な厚みや幅に押し出してトレッドやサイドウォールを作る押出工程、タイヤの骨格ともいえるプライコードをつくるカレンダー工程、プライコードを適正な寸法にする裁断工程、各パーツを貼り合わせて1本のタイヤへと仕上げる成型工程、生タイヤを金型に入れて熱と圧力を加えてタイヤの形にする加硫工程で完成となる。この後、厳しい検査工程を経て、保管・出荷となる。
 ちなみにホワイトレタータイヤの場合、あらかじめホワイトゴムをサイドウォール内部に組み込んでおき、加硫工程後に研磨することで表面に現れるという。そう、通常のタイヤより明らかに手間がかかり、なおかつ高い技術も必要となる。こうして、仙台工場で生産されたタイヤは「MADE in MIYAGI」を誇り、国内外へと出荷されていくのだ。
東京オートサロン2023やFIELDSTYLE JAPAN 2023のTOYO TIRESブースにて装着・展示されていた『オープンカントリーA/TⅢ・ホワイトレターコンセプト』は、やはりリリースに向けての予告だった…!そもそもA/TⅢはオンロードでもオフロードでも高い走破性を発揮する本格オールテーンタイヤであるだけに、まさに朗報だ。
既存のオープンカントリーA/TⅢとのNEWモデルの違いは、言ってみればサイドロゴのホワイトレター部分で、基本的な性能面では変わりはない。そのトレッドパターンは、よりタフでワイルドなラージトラクションブロックを基調に、ジグザグブロックやジグザグ溝などを配して、横溝のエッジ効果を向上させるなど、オフロードやスノートラクションを強化したデザイン。さらに周方向に段差を設けたスタッガードショルダーのほか、サイドにはスクエアショルダー&バイティングエッジ、さらにもみあげデザインなどを採用するなど、トラクション性能のアップとアグレッシブなルックスを実現。
 一方でコンパウンドは耐摩耗・スノーポリマーを増量することにより、耐摩耗性とスノー性能を向上。さらにグリップポリマーも採用し、ウェット性能も強化している。オンロードの乗り心地や騒音性能、転がり抵抗の軽減や燃費性能も充実させながら、オフロードでのトラクション性も強化した、まさに全地形・全天候型。多くのユーザーにフィットする〝アウトドアタイヤ〟なのだ。
オープンカントリーA/T Ⅲには欧州環境規制に適合するほか、シビアスノー要件を満たした「スノーフレークマーク」やM+Sが打刻済み。

OPEN COUNTRY A/T Ⅲ 一特長を表す技術的キーワード一

●トレッドパターン
 〇5ピッチバリアブルパターン 〇高スタッガードショルダー
 〇ストーンイジェクター 〇ラージトラクションブロック
●サイドウォール
 〇片側ホワイトレター(TOYO TIRESロゴ部、OPEN COUNTRY A/Tロゴ部)
 〇バットレスデザインデザイン 〇スクエアショルダー&バイティングエッジ
●構造
 〇ジョイントレスキャップ&エッジプライ 〇高張力スチールベルト
 〇高剛性プライ構造
  • トーヨータイヤ
  • https://www.toyotires.co.jp
  • お客様相談室  0800-3001456(フリーコール)
  • ※受付時間9:00~17:00(月~金)※祝日・指定休日を除く