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新型デリカD:5ホイールマッチング考察!「NITRO POWER編」

4WD・SUVカスタムの醍醐味は、やはり「ワイルドな見た目になる」「これまで躊躇していたフィールドにも安心して繰り出せる」、総じて「オールマイティに使えるようになる」といったメリットに尽きる。中でもボトム…タイヤ&ホイールチェンジはもっとも効果があり、カスタムのファーストステップともいえるもの。もちろん、従来型D:5を含め、デリカオーナーの大半は「足もとを変えてみたい」と思う方が多いだろう。晴れて新型デリカD:5オーナーになった方、乗り替えを検討中のオーナーも、やはりカスタムのメリットを知っているはず。
 ちなみに新型D:5は、従来型同様に、標準で215/70R16か225/55R18サイズのタイヤを履いている。つまり、タイヤもオールテレーンタイヤ(A/T)、マッドテレーンタイヤ(M/T)、エコタイヤなど、これまで同様に選択肢は無数だ。さらに乗用車系のP.C.D.114.3、5ホールのホイールを採用するだけに、4WD・SUV専用以外のホイールも選ぶことができるのだ。
 ただし、従来型D:5と全く同じタイヤ&ホイールサイズを採用するにもかかわらず〝新型D:5で、従来型では人気を博していたホイールが履けない〟という、事例がいくつか報告されている…。

チェック マイナーチェンジで刷新した新型D:5のリヤブレーキを考える!

写真は新型デリカD:5のリヤブレーキ全景。そして、下2枚の写真がブレーキのアップ。ご覧いただければお分かりの通り、ブレーキキャリパーがハブボルトと同じくらい外側に突出した形状だ。これがデリカ対応を謳う一部ホイールで干渉することとなる。
メーカーからは詳細なアナウンスはされていないが、従来型から新型デリカD:5では、ブレーキに変更が加えられている。これはデリカD:5オーナー待望の安全性能の大幅アップデートに伴うものであるのは明白だ。衝突被害軽減ブレーキの採用はもちろん、全車「サポカー」に該当する数々の安全装備を採用することで、最上級グレード比で車両重量は約60㎏増加。そのため、とくにリヤブレーキが強化された、ということなのだろう。ただし、これが従来型デリカD:5では履けていた一部ホイールが履けなくなる…というジレンマを生み出しているのだ。

今回は、すでに自社マッチングによって、新型デリカD:5へのマッチング・適合データのある「マルカサービス・MID」協力のもとで〝どうして履けないホイールが出てしまうのか〟をホイール実装にて検証・考察してみた。

検証1:新型デリカD:5で履くことができないホイールとは?MID・ホイールでどんな装着感なのかを確認してみる!

 
 

スポークとリムの接合部やリムに刻んだピアスドリルド、専用品ならではのリム深度など、デリカの足もとを飾るにふさわしいディテールを随所に用意するマルカサービス・MIDのホイール「NITRO POWER CROSS CLAW」。この5ホール/5スポークモデルだけでなく、6ホール車種に対応する6スポークモデルなどもラインアップ。なお、カラーはブラックメタリック+ミラーカットとセミグロスブラック+ピアスドリルドの2色を設定。

●マッチング検証ホイール:NITRO POWER CROSS CLAW(ナイトロパワー・クロスクロウ)

●カラー:ブラックメタリック+ミラーカット

●マッチング検証サイズ:16×7.0Jインセット40/5H-114.3

●マッチングタイヤ(サイズ):BFGoodrich オールテレーンT/A KO2(LT235/70R16)

16×7.0Jインセット40のマルカサービス・MIDホイールに、デリカD:5ノーマル車高での装着には定番のタイヤサイズLT235/70R16組み合わせてマッチング!スタッフの手でナイトロパワー・クロスクロウの装着を試みたが、新型D:5では写真の通り、リヤのブレーキキャリパーとスポークが干渉して、履くことができなかった。

検証2:新型デリカD:5で装着できるホイールと干渉のあるホイールの構造を比較してみる!

Matching OK

◆NITROPOWER WARHEAD

Matching NG

◆CROSS CLOW

新型デリカD:5で装着可能なマルカサービス・MIDホイール2種類の構造を裏側から比較した。マッチングがNGだったホイール「ナイトロパワー・クロスクロウ」は、スポークがリムを中心に落ちているデザインだが、こういったディスク面を持つホイールはキャリパーと干渉する可能性が高いようだ。
干渉がなく新型デリカD:5で履くことのできたナイトロパワー・ウォーヘッドだが、リヤのみならずフロントキャリパーとホイールのクリアランスにも余裕はあまりない。他のホイールを装着する際にも、注意が必要だ。
現状は干渉もなく装着が確認できたホイール「ナイトロパワー・ウォーヘッド」だが、よくよく確認してみるとブレーキパッドとのクリアランスが非常に狭かった。さらに、ブレーキフルードのエアブリーダーにも余裕がない…。今回は干渉していないが、今後デリカD:5に改良が加わった際は、装着が問題になる可能性も十分にありえそうだ。

●セミグロスブラック+ハーフポリッシュ

 
NITRO POWERシリーズの第2弾としてリリースされた「WARHEAD(ウォーヘッド)」は、アメリカンパワーデザインのリアリティを、日本のストリートシーンに見合うディテールで最適化したモデルだ。その特徴は、リムフランジとの接合部に直径23㎜のピアスボルトを置いた7スポークをベースに、中央部に向かって一旦突出してから、角度をつけて落とし込むコンケイブスタイルを採用。
●マッチング確認ホイール:NITRO POWER WARHEAD(ナイトロパワー・ウォーヘッド)
●装着カラー:ダークガンメタ+ミラーカット
●マッチング確認サイズ:16×7.0Jインセット40/5H-114.3
●マッチングタイヤ(サイズ):BFGoodrich オールテレーンT/A KO2(LT235/70R16)
※デリカD:5対応サイズを抜粋
●カラー:ダークガンメタ+ミラーカット、セミグロスブラック+ハーフポリッシュ
●構造:鋳造1ピース(JWL/VIA規格適合)
●付属品:センターパッケージセット、バルブ
●別売品:オプションセンターパッケージ(ブルー、オレンジ、レッド、シルバー)各カラー:¥4,500(税抜)

◆車両協力◆

●輝オート:https://www.hikariauto.co.jp/