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完走率50%というダカールラリーにおいて、2020年市販車部門7連覇を達成したTLCタイヤは「BFGoodrich KM3」が使われていた

4WD・SUVユーザーの間では定番、あるいはもはや伝説と化しているといっていいアメリカン4WDタイヤ『BFGoodrich(ビーエフグッドリッチ)以後BFG』。

Baja1000やBaja500での優勝を皮切りに、さまざまなオフロードレースを勝利に導いてきた。1993年に地球上の最も複雑な地形を舞台としたダカール・ラリーにタイヤサプライヤーとして参戦してからは、2020年まで16回もの勝利をサポートしている。この魅力を体感できるタイヤは2種類ある。

All-Terrain T/A KO2

BFGoodrich All-Terrain T/A KO2(以後KO2)は、ユーザー評価に基づいたタイヤランキングにおいてSUV/4×4部門 第1位を3年連続で獲得(下記バッチ※1)。人気を集める最大の要因はそのルックス。アグレッシブなサイドウォールデザインと製品ロゴにより、クルマの印象を一気にカスタマイズの世界へ導く。それでいて、オフロードを走った際の安全性がしっかり確保されている。また、国際基準で定められたシビアスノー要件にも適合した「3PMSF」マークも刻印されており、高い雪上性能も兼ね備えたまさにオールテレーンの名にふさわしいタイヤである。

Mud-Terrain T/A KM3

KO2よりも、オフロード性能に特化したモデルが、BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM3(以後KM3)である。アメリカで開催されるBaja1000/500。このレースで培った技術をKM3にフィードバック。サイドウォールにはその性能の証である〝Baja Champion〟の刻印が。見た目だけでなく、本物志向のユーザーニーズをくすぐる演出である。機能面からみると、トレッド部とサイドウォール部をつなぐショルダー部分もしっかりブロックパターンが成形されておりオフロード走行時の大きなアドバンテージを確保している。そんなKM3を履き、ダカールラリー市販車部門でワン・ツーフィニッシュを果たし、チーム史上初の7連覇を達成したチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)の三浦選手に、KM3の魅力を聞いてみた。

「クルマが路面と唯一接しているタイヤは、ドライバーの意志を反映する非常に重要なアイテムです。どんなに優れたエンジンや駆動系を持っていても、それを路面に伝えるタイヤが優秀でなければ、ダカールラリーで勝つことはできません。ラリーのコースは、スタックしやすい砂漠、砂漠に隠れて見えない鋭利な岩、路面全体がガレ場のようなグラベル、泥濘地やアスファルトなど様々。しかも、標高4000メートル以上の寒い気候から気温50℃以上にもなる砂漠地帯まで、とにかくタイヤは常には過酷な環境に晒されています。なのでダカールラリーのドライバーは、刃物のような路面のステージでもパンクすることなく、かつハイスピードな場面でもコントローラブルであり、それらの性能を長時間に渡り維持してくれるタイヤを求めています。近年レースで使用しているKM3は、僕が知る限り、一緒に戦うパートナーとして優秀なタイヤであると思っています。
例えば、砂漠では空気圧を100kPa以下に設定して走ることも多いのですが、それまで使っていたタイヤでは、サイドウォールに過度な負荷がかかりエア漏れなどを起こし、再び空気を充填しても使い物にならないことが多くありました。しかし、KM3には、その心配はありませんでした。また、パンクの回数も圧倒的に減りました。これはタイムを競うレースにとってとても大きなことで、タイヤ交換のロスタイムが抑制され、さらに攻めた走りも可能となり、結果、理想的なレース展開ができるようになりました。これらを可能にしたのは、KM3の圧倒的な剛性感によるところが大きいと考えています。補足ですが、剛性が高いので空気圧を下げた状態でドリフトしても、安心してコントロールすることができます。これほど幅広いシーンに対応できるタイヤは、ボクが知る限り、KM3しかないですね。タイヤは命を預ける重要なパーツです。本物のオフロードタイヤだからこそ、時にはその性能がデメリットに感じるシチュエーションもあります。とにかく重い。タイヤ交換の際にはその重さが堪えますが、重いのはしっかり作られているからだと考えています。余談ですが、ラリーで命を預けることのできるKM3は、カー用品店を含め、全国のタイヤ取扱店で購入することができます。レプリカではなく、本物を誰でも手にすることができる。これもBFGoodrichの魅力ですよ。」と三浦さん。

三浦選手がKM3(265/65R17)をランドクルーザー プラド150で試す!

オン&オフのバランスの良さに好印象

 BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM3(以後KM3)でダカールラリーを走り抜いた三浦選手に、ランドクルーザープラド150で、KM3(265/65R17)の走りを試してもらった。
「乗り心地が良いという印象はダカールラリーでも感じていたことでしたが、レースから離れて一般道を走るとあらためて乗り心地の良さを実感しました。ロードノイズも気になりません。これなら家族からも、クレームが出ることはないと思います。ラリーでは、乗り心地が良いと安定した走りができるのですが、一般的な使われ方でもそれは同じで運転に余裕が出るので、安全運転にも繋がると思います。そうそう、機能美にも触れて起きたいですね。迫力あるサイドウォールのデザインは、やっぱりカッコイイ!(笑)」。

【レッツゴー4WD公式チャンネル】にて動画公開中!

●BFGoorich 150周年の歴史編
 
●BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM3×三浦昂氏
https://youtu.be/oqvHJGR92jA