TOP > 記事 > ジープ・グランドワゴニア堂々復活! アメリカ本国では2021年に発売!
ジープ

2020.09.04

ジープ・グランドワゴニア堂々復活! アメリカ本国では2021年に発売!

アメリカ東部時間9月3日、ジープブランドの最上級モデルとして「グランドワゴニア」が公開された。アメリカ本国での発売は来年。新型グランドワゴニアは、ジープブランドにおける「プレミアムSUV」として企画されたもの。かつてのワゴニアを思わせる要素も取り入れながら、全体としては最先端のジープとして商品化された。

 

今回発表されたグランドワゴニアは、正確にはコンセプトモデルとしての発表であって、実際の市販モデルとは細部において異なる可能性もある。現時点ではスペックの詳細については未発表であり、ここでお知らせできるのも概要のみとなる。具体的なシステムとして今回言及されたのは、3種類の4輪駆動機構、4輪独立懸架、エアサスの採用などにとどまる。

EXTERIOR

 

スタイリング全体から受けるイメージには、かつてのワゴニアを連想させるものは多くない。強いて言えばリアエンドのデザインに多少の面影を見る人はいるかもしれない。

新型グランドワゴニアでは、ジープの「顔」として定着した7スロットフロントグリルも高級感のある凝ったデザインになっている。スロットの上部および各スロットの間にはLEDが仕込まれており、点灯時にはフロントフェイスデザインがハッキリと浮かび上がる。またグリルの上には「WAGONEER」の文字が配置されており、こちらもLEDで光る。

グリルの外側に置かれたツインヘッドランプはプロジェクタータイプで、シールド内のランプそれぞれがホンモノのチーク材で作られた飾り台に乗せられているというこれまた凝ったデザインが施されているのが特徴的だ。ヘッドランプ、フォグランプ、テールランプはすべてLEDとなっている。

公開されたグランドワゴニアには24インチの、こちらも凝ったデザインのマルチスポークホイールが装着されている。台形のフェンダーアーチデザインもジープのデザインアイデンティティのひとつである。前席用ドアの下部には「GRAND WAGONEER」のロゴと星条旗のエンブレムが置かれている。

エクステリアのもうひとつの特徴は、1枚ガラスのルーフだ。ルーフ全面が1枚のガラスで作られており、開放感とキャビンへの採光はこれ以上ないほどに高いレベルにある。

INTERIOR

今回発表された新型グランドワゴニアの特徴は、インテリアデザインに最も良く表れている。

以前のワゴニア/グランドワゴニアには無かった3列シートが採用された。セカンドシートがベンチタイプではなくキャプテンタイプなので全体としての乗車定員は7名となる。

ステアリングホイールはかつてのワゴニアにちなんだ2スポークデザイン。ダッシュボードは左右対称で上下に区切られたスッキリした造形が特徴。上下の区切りのラインにはアルミ材と高級木材であるレースウッドが合わせて使われており、左右のドア内張りにまで続く流れでデザインされている。随所に使われたレースウッドもグランドワゴニアのインテリアを特徴づけるものであり、かつてのワゴニアのエクステリアに施されたウッドデザインを彷彿とさせるものだ。

 

ダッシュボードを始めとして多数のディスプレイが用意されているのも特徴的。メーターパネルには12.3インチディスプレイ、センターコンソール上部には12.1インチのメインディスプレイ、センターコンソール上部にはシート位置や空調をコントロールする10.25インチのディスプレイががあり、助手席の前にも10.25インチディスプレイが置かれている。

さらに、2列目に並ぶ2つのキャプテンシートの間のセンターコンソールにも10.1インチディスプレイがあり、後席の空調やシートのベンチレーションをコントロールすることができる。また2列目シートの乗員にはそれぞれ、運転席の背もたれ後ろ側に10.1インチのエンターテイメント用ディスプレイもある。

グランドワゴニアの室内の満足度を上げてくれる装備として用意されたのが、マッキントッシュ製オーディオである。グランドワゴニア向けにカスタマイズされた23のスピーカーが配置され、24チャンネルのアンプに接続されている。各オーディオパーツも、アルミやグロスブラックカラーを用いてデザインされた、まさにマッキントッシュのハイエンドホームオーディオそのものの装いとなっている。

POWER TRAIN

新型グランドワゴニアのパワートレーンにはプラグインハイブリッドシステムを採用。このハイブリッドシステムは今後数年のうちにジープブランド全車に展開されることになる。電動パワートレーンの持つ強大なトルクや素早いアクセルレスポンスは、ジープ4×4の性能および走る楽しさを新たなレベルへと高めてくれるものであり、そしてもちろんエコフレンドリーで、自然の中を静かに駆け抜けたいという要求にも応えてくれる。