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【WORK】WORK渾身のレース直系ホイールCRAGはすべてを乗り越えていく!

 レース直系のDNAを細部に宿したホイール「T-GRABIC(ティーグラビック)」や「T-GRABICⅡ(ティーグラビック・ツー)」、そして超本格派の3ピースホイール「GALVATRE(ガルバトレ)」によって、その存在感を日本の4WD・SUVユーザーに示し国内屈指のホイールメーカー「WORK(ワーク)」。
 ここでは、改めてWORK発のオフロードホイールブランド「CRAG(クラッグ)」について考えてみたい。まずCRAGホイールの歴史は長く、かつてSUVがRVと呼ばれていた…いわゆる四駆ブームの頃にまで遡る。そう、ブランド名の「CRAG」は「Cross Country Racing Gear」を意味していることをご存知だろうか?これは文字通り、オフローダーの足もとを支えることを宣言したものだ。
 そんな本格派ブランド「CRAG」だが、新世代ホイール「T-GRABIC」もまさに本気。市販化されるまでに壮大なストーリーがあった。モータースポーツで最も過酷なデザートレースとして知られる「Baja(バハ)1000」に挑戦してきた日本トップクラスのオフロードレーサー「塙 郁夫(はなわ・いくお)」選手のホモロゲ―ションマシンに供給した渾身の鍛造スペシャルホイールをそのベースとしていること、そこからフィードバックして鋳造製品の開発が進められたことなど、オフロード競技で実際に活躍し、独特のフォルムが生み出す剛性や耐久性がしっかりと証明された上で製品化されているのだ。そんな本気のモノづくりが話題を呼び、またツボを押さえたサイズ設定などにより「T-GRABIC」は多くの4WD・SUVオーナーから支持された。しかしCRAGの進撃はそこで終わらない。
 塙選手のラリーやオフロードレースでの足もとを文字通り支えてきた鍛造モデルは、塙選手の意見やフィードバックを基に第2世代に進化したのである。そのシグネチャーモデル(市販化モデル)が仕様違いとも言える「T-GRABICⅡ」だ。名前を踏襲したことからも分かる通り、両者は兄弟ホイールの関係にあたる。外輪部と内輪部を組み合わせた2重歯車型のディスクやオフロードホイールのアイデンティティでもあるビードリング形態をリアルにデザインしたことなど、同じコンセプトを刻み込んでいるのだ。
 こうしたレース直系のDNAを持つ機能的ホイール「T-GRABIC」シリーズは、プラドに履かせればより一層そのフォルムを際立たせてくれる本格派の凄味を放っている。

◆CRAG T-GRABIC

アッシュドチタンカットリム

マットカーボンカットリム

新世代のCRAGブランドの元祖的存在であり、質実剛健なWORKのオフロードホイールの代表でもある「CRAG T-GRABIC(クラッグ ティーグラビック)」。このホイールの原型となる「CONCEPT T-GRABIC」は、フル鍛造+鍛造ビードロック構造というハイスペックを誇り、Baja(バハ)1000やアジアXCラリーといった苛酷なオフロードレースの踏破を目的に開発・使用された。

 そうした実績を基に、鋳造1ピースの製品版のT-GRABICホイールは、リムフランジのピアスボルトとビードロックリングを模した形状を特徴とする。さらにディスク面はイン側とアウト側で開口部数を変え、二重に重なる歯車のような独創的な「ダブルギアスポークデザイン」を採用。このストイックなネオ・オフローダーを象徴するような立体的造形は、単なるデザインホイールではなく、強度に配慮しながら軽量化と剛性が確保されたフォルムなのである。

◆CRAG T-GRABICⅡ

グリミットブラックカットリム

アッシュドチタンカットリム

WORKの土系ホイール「CRAG T-GRABIC」の進化系となる「CRAG T-GRABICⅡ」。1stモデルのT-GRABICと比べると、より躍動感と立体感のあるフォルムを構築し、さらに〝別体〟と見間違うほどにより精巧なつくりのビードロックリング形態を特徴とする。ビードリングは曲線を描くラウンドアウターフランジ形状とすることで、さらなる強度と剛性を誇っているのもポイントだ。

 なお、アウトサイドスポークのシェイプ化によって、外輪の開口部は広くなった。これは細かな石などが詰まりにくくなるほか、軽量化にも配慮した結果。さらに特徴的なインサイドスポーク形状の開口部も広くしてディンプルを設定し、高い耐久性と高剛性を実現した。見た目はもちろん、全性能においてもブラッシュアップされているのだ。