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【MOTO RAGE】オンの安定性とオフの走破性向上を図るサスペンション

40年近くに渡り、様々な4WDのカスタマイズパーツをリリースする日本を代表する四駆専門店モトレージ。岡本社長のアイデアを盛り込んだアイテムは、日々増加中だ。ハイラックスに限った話ではないが、リフトアップスタイルにカスタマイズする場合、ただ車高を上げただけという仕様と、ノーマルが持つ走破性をさらに向上させるスタイルに二分する事ができる。永きに渡り、見た目だけではなく4WDの持つ「本質的な性能」と言うべきオフロードでの走破性を更に向上させることをポリシーとしてきた「モトレージ」のカスタムは、もちろん後者に属する。

 そんなモトレージのデモカーのキモとなるのは、やはりサスペンションとなる。前後ともオリジナルのスプリングを開発。オンロードでの安定感を損なわず、それでいてオフロードではストローク量をアップしているのがポイントなのだ。今回のデモカーは前後とも3インチリフトとなるが、フロントは1.5、2、2.5、3リンチリフトの4種類を設定している。
 リヤに関しても2インチリフトのリーフスプリングもラインアップ。しかもこれらは自由に組み合わせる事が可能なので、スプリングの選択次第でフラットなスタイルはもちろん、尻上がりにする事も可能なのだ。あまりいないかも知れないが、フロントを上げた仕様も可能となっているので、まさに自分の望み通りのスタイルを実現できると言えるだろう。ユーザーフレンドリーな配慮がモトレージらしさなのだ。
 サスペンション以外でも注目すべき所は非常に多く、ある意味モトレージを代表するパーツと言えるのが、フロントバンパーからリヤデフまで各部を覆うガード類だ。素材には非常に頑丈なジュラルミン製を採用しているが、これらは決して装飾のためのパーツではなく、下回りヒットしてもメカニズムへの致命傷を防いでくれるれっきとした機能部品。オフロードを走る機会が多いユーザーは特に装着すべきアイテムと言えるだろう。
 また、ステップやフロアマットにアルミ製のガードを追加。トラックと聞くとついラフに扱いがちだが、大切な愛車に傷が付くのをしっかり防止するアイテムも発売中。
 他にもFRP製のオーバーフェンダーやトノカバー、バンパーガードもラインアプ。ブレーキパッド&ローターだけでなく、マスターシリンダーストッパーも設定しており、安心・安全面への抜かりは無い。スタイリングも大事だが、クルマとしての機能や安全面もグレードアップするのが、モトレージの提案するカスタムだ。
リーフリジッドサスの場合、ホーシングとスプリングの間にブロックを挟めば簡単に車高は上がる。だが、この方法ではストローク量は拡大しない。そこでモトレージでは、スパンが長くソリの強いオリジナルリーフを開発。車高が上がるだけでなく、スプリング量を増やす事が可能なので、オフロードを走行しても路面としっかり接地。こうする事で、ノーマルよりも走破性をアップさせている。
前後とも、モトレージのオリジナルビルシュタインショックを装着。スプリングの性能を活かせるように、ロングタイプとなっているにがポイントだ。
TJMのサファリシュノーケルを追加。エンジン内への空気の流入速度がアップし、パワーアップや燃費の向上も期待できる。Aピラーに沿った形状なので、前方視界を妨げる事もない。
純正のサイドステップに追加した、アルミ製のサイドステッププレート。アウトドア用の靴は意外と樹脂を傷つけやすいので、ステップ部分の保護やタフなイメージの演出に最適と言える。
ホイールはMKWのMK-56ミルドブラックをチョイス。タイヤはジオランダーM/T G003(275/70R17)を組み合わせ、マルチパーパス性をさらに強調させる。
フロントバンパーの下にはスキッドプレートを追加。さらにエンジンの下やミッション、トランスファ、燃料&アドブルータンクもガードする事で、安心してラフロードを走る事が可能だ。
ラフロードを走行する際に飛び石などでボディが傷つくのを防ぐマッドフラップ。タイヤサイズを大きくすると純正が当たる事があるが、モトレージの製品は大径タイヤを装着しても干渉しない取り付け方法がポイント。
リヤバンパーの両サイドに被せるだけで、雰囲気を一新できるリヤサイドバンパー。LINE-Xなどの加工を施せば、ステップとしても使用可能だ。
トノカバーの後端が立ち上がり、ダックテール風のスタイルを演出するトノカバー。ダウンフォースが得られるかは不明だが、間違いなくスポーティな雰囲気を醸し出してくれる。
フロントブレーキのローターはスリットタイプに変更。また、ブレーキパッドも強化し、いつでも止まれる安心感を実現。キャリパーも耐熱ペイントを施している。写真は4.8万㎞走行した状態だが、ローターへの攻撃性の低さが見てとれる。

ブレーキパッドやローターの交換は比較的メジャーなチューニングだが、制動時に意外とブレーキのマスターバックが動いて、この動きを抑える事で、ダイレクトなブレーキフィールを得られるのがマスターシリンダーストッパーだ。

アルマイト仕上げのシフトノブ。シルバー/ゴールド/ブラック/レッド/ブルーの5色を設定する。
運転席、助手席の足もとには、アルミ製のフロアパネルを装着。運転席側はヒールアシストを装備。ブラック/シルバー/レッド/ブルーの4色を設定。
前後とも3インチリフトした事で、よりオフロードカーらしさを強調。だが、灯火類やオーバーランダー的なアイテムはなく、ダックテールスタイルのトノカバーを装着している事もあり、スポーツトラック的な雰囲気だ。