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「TOYO TIRES」マニアから万人向けまでラインナップは幅広い、識者もカスタマイズに選ぶOPEN COUNTRY 「R/T」「M/T」「M/T-R」の魅力とは?

ジムニーは、そのスペックや成り立ちからも分かる通り、軽自動車に本格派4WDのスペックを持つ。全世界を見渡してみても〝唯一無二の存在〟と言っても過言ではない硬派なオフローダーだ。それだけに、装着するタイヤサイズも独特なのはご存知の通り。純正タイヤでさえ、由緒正しいオフロード4WDのセオリーにのっとり、175/80R16という、いわゆる〝細身・大径〟タイヤを履いている。

そこで、さらにその強味を加速させるべく、純正車高でも履ける185サイズなどのオフロードタイヤの人気は高い。さらに高みを目指すユーザーは、リフトアップして対地アングルを稼ぎ、オフローディングでのボディヒットを回避すべくカスタムするが、そんなユーザーに最適なタイヤが昨年ラインナップ入りした新サイズ「195R16C」のOPEN COUNTRY M/Tだ。サイズはもちろんカスタムジムニーに適したものだが、特筆すべきはそのタイヤパターン。通常の仕様とは異なる〝OPEN COUNTRY M/T-R〟を採用している。これはオフロード走破性をより重視した設計であり、実際にトライアル競技に参戦したり、険しいダートの林道を走るが、普段は街乗りで使用するユーザーに適したモデルである。
ところで、M/T-RのベースとなったM/Tは、不整地や泥濘地など、あらゆる路面を走破できるパフォーマンスと耐久性を有する、本格派4WDに向けたマッドテレーンタイヤである。アグレッシブかつ機能的なトレッドデザインは、悪路走破性のみならずトラクション性能やブレーキ性能の向上に寄与し、さらにタイヤ自体は、耐外傷性の高いタフネス構造を採用している。そんな実力派オフロードタイヤの兄弟にあたるのがOPEN COUNTRY R/Tだ。「R/T」は、A/TとM/Tを融合させたコンセプトを持つ新世代のオフロードタイヤなのである。ここでは、OPEN COUNTRY人気3種の魅力を識者に語ってもらう。

OPEN COUNTRY M/T

オープンカントリーM/Tの技術的ポイント

アグレッシブで機能的なパターンデザインと、過酷なオフロードレースを走破するタフネスなタイヤ構造を採用するマッドテレーンタイヤとして、2003年にデビューして以来、20年近くに渡って大きな変更もなくリリースされ続けてきた信頼のM/T。

その間、Baja1000やダカールラリー(通称パリダカ)、レッツゴー4WDでもお馴染みのアジアクロスカントリーラリーなど、開催される地域やシーンも異なる数々のオフロードレースにおいて、常に結果を出し続けてきた。そう、誕生時からオフロードパフォーマンスに妥協がない。

装着例

●取材協力:ジャオス

●取材協力:コエダ自動車

●取材協力:クロスJ

OPEN COUNTRY M/T-R

オープンカントリーM/T-Rの技術的ポイント

オフロードレース向けに設計が施されたスペシャルモデル。トレッドデザインでは、スタッガードショルダー、ストーンイジェクターをM/Tから継承しながら、センターブロックを連結させた造形を新採用。
構造面では、スペシャルシリカコンパウンドと2スチールベルトによりオフロードにおけるグリップ性能・トラクション性能を、高強度サイドウォールコンパウンドは耐外傷性を、2プライハイターンアップとビードフィラー構造はトラクションや応答性、さらに高速安定性と耐久性を高めている。レース用に開発されたことを示すATTACK THE DIRTのサイド刻印を施したこともトピック。

装着例

●取材協力:ファッドスター

●取材協力:ウインズワークス

●取材協力:マスターピース

OPEN COUNTRY R/T

オープンカントリーR/Tの技術的ポイント

トレッドはアグレッシブなショルダー部と、スタイリッシュなセンター部を備えたハイブリッドデザイン。見た目はゴツく、乗り味はしなやか。理想的なドレスアップタイヤでもあるのだ。
アグレッシブなトレッドパターンから想像できないほど、オンロードでは静粛性の高さが印象的。またハンドリングは素直で、グリップレベルの高さが伺える。日常走行の快適性、操縦性はA/Tタイヤと同等と言っていい。反面、オフロードでは、そのアグレッシブなトレッドが生み出すトラクションの強さが、しっかり感じられる。少々ぬかるんだ路面の登りでも、力強く加速していくほど。

装着例

●取材協力:ショウワガレージ

●取材協力:オフロードサービス タニグチ

●取材協力:リムコーポレーション

◆識者の声

ジャオス 能戸 知徳

TEAM JAOSとしてアジアンラリー(AXCR)出場を予定していましたが、そのマシンに選んだのがオープンカントリーでした。M/T、R/Tそれぞれを徹底テストしましたが、M/Tはマッドテレータイヤとしてのトラクションの強さをいかんなく発揮。深い泥のシーンでも確実に応えてくれます。一方R/Tはドライ路面の状況では“非常に乗りやすい”タイヤ。ステアリングの応答性や回頭性、ブレーキングなど、すべてバランスされていると感じました。

ファッドスター代表 高橋 光也

TOYO TIRESのオープンカントリーシリーズは、相対的にタイヤが軽い、そしてクッション性がいいので乗り心地がいい、というところが最大のアドバンテージだと思います。R/Tは見た目はゴツい感じですが街乗りも快適そのもので、タイヤの減りも少ない。一般的なユーザー様にはオススメです。M/Tは山を走る、なんて方にはもちろんオススメですが、タイヤノイズがとても小さいのでシティ派の方も不満はないはず。林道走行にもぴったりですね。

オフロードサービスタニグチ代表 谷口 武

TOYO TIRESのオープンカントリーシリーズは、どのタイヤを選んでもオールマイティな性能を発揮できる、というイメージです。R/Tはまさに、オンロードも快適だし、オフロードもそこそこ走れるバランスの良さと、しかもホワイトレターやアグレッシブなトレッドデザインなど、我々のジムニー・カスタムの方向性と一致したタイヤと言えます。またM/Tもオフロードはもちろん、オンロードも静かだし乗り心地も良好。タイヤ自体の軽さも魅力ですね。

クロスジェイ代表 櫻庭 豊

TOYO TIRESはジムニーサイズにもホワイトレターの設定が豊富で、スタイルで選ばれる方も多いですね。M/Tはオフローダーらしくカッコいい。そのうえ性能もよく、泥にもけっこう効いてくれます。タイヤ自体も軽いし、ロードノイズも静かなので、普段乗りでも十分快適です。R/Tはさらに普段乗りの快適性に優れていますが、現在、入荷しにくい状況で、待っているお客様もかなりいらっしゃいます。ショップとしては、そのあたりを何とか……。