軽トラは仕事の道具。そんな既成概念を壊し、商用車という域を超え、ライフスタイルに欠かせないファッションアイテムに軽トラを仕立て上げたS2 Racing(S2レーシング)。ライフスタイル誌Daytonaとのコラボ企画で誕生した「D’s Pick」と銘々され軽トラには、テントやツールボックスを積み込んでキャンプへ、オートバイや自転車を積み込んでフィールドへなど、遊びに連れ出したいスタイリッシュなスタイルが与えられている。
ここに紹介する2台のスーパー キャリイもS2レーシングが手がけたもので、いずれも巧みなパーツコーデが雰囲気作りの決め手となっている。適材適所のパーツ選択が功を奏した形だが、バンパーガードや荷台に備わるディーズロールバーなどは、コンセプトに即した既製品が無いことから、同社によって製作されている。ちなみにロールバーは、キャリイの場合、ルーフ上部まで連なるタイプ(ハイゼット用も同じ)となるが、スーパー キャリイでは荷台部分のみのタイプとなる。車高は白・黒いずれの車両も、2インチアップとなり、純正タイヤよりもワンサイズ大きく押し出しの強いMTタイヤを履かせている。
余談ではあるが、2台の違いは、バイザーの有無やタイヤ&ホイールの違いを除けば、パーツ構成はほぼ同じ。カラーコーディネイトが違うだけなのだが、徹底した白と黒のカラーコントロールの妙が、見る者を虜にするスタイリングの実現を後押しているのである。
オフロードランナーを仕事に取り入れる!
バンパーガードやラゲッジバーなどが備わり、ノーマルのスーパー キャリイよりもかなりアクティブな印象を受けるスタイルに変貌を遂げている。が、黒の車両と比較するとワイルドさという点では、かなり抑えられている感じ。車高はブロックキットで2インチほど上げられ、タイヤ&ホイールをオフロード色の強いタイプに変更している。カスタムパーツだけを列記すると、オフロードランナー的な車両となるのだが、それを少しも感じさせないのは、徹底したホワイトカラーコーデによるところが大きい。フロントグリルやフォグランプ、ドア周辺のメッキパーツを残し、艶やかさも僅かながらプラスされていることも、オフロードランナー的要素を弱めている要因である。黒とは対照的なコーディネイトもS2レーシングの真骨頂である。
リフトアップは、2インチアップキットで実施。フロントサスペンションとリアのリーフサスペンションにブロックを入れてアップ。さらにメンバーダウンなどの補正も行われているので乗り心地は純正然としたもの。53,900円
実用性だけじゃない。ワイルドキャリイ!
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