4WD・SUVのパーツを開発・製造し、その販売先は日本のアフターマーケットを中心に、カーメーカーやカーディーラー、そして海外マーケットにもおよぶ。そう、「JAOS(ジャオス)」は日本が世界に誇る4WD・SUVパーツのグローバルカンパニーと呼べる存在だ。そんなJAOSが今年創立35周年を迎えた。
その歴史の中で国内のありとあらゆる4WD・SUVパーツを開発してきたJAOSだが、実はJeep用パーツを本格的にプロデュースしたのは2011年から。当時は先代・JKラングラーの販売台数やカスタマイズが盛り上がりつつある頃で「日本のJeepには、日本のJAOS。」というコンセプトを掲げ、パーツ開発とリリースを本格化した。
もちろんその頃もジープの生まれ故郷であるアメリカを中心に、カスタマイズパーツはそれこそ無数にあった。しかし、例えばスチールバンパーは日本で使うにはハード過ぎるし、アメリカの多少荒れた道の長距離走行を前提としているUSサスペンションは、日本での使い方を考えるとややミスマッチ…というような〝ズレ〟があったのも事実。そこで日本での使用に適した新たなジープカスタマイズとして、デザイン性・機能性・安全性・品質をグレードアップ。そして、今でも愛用しているJK型ラングラーユーザーも多いであろう2インチアップのサスペンションキットや、フロントスポーツカウル、左右4本出しマフラーといった機能性とデザイン性、そして個性的なアイテムを充実させた。
では、JAOSの新型JLラングラーのカスタムとは？
JK
JL
スチール製クロカンバンパーのテイストに、スポーティさすら感じられる切り上がった形状を採用したフロントスポーツカウル。US仕様JLラングラーのような別体のフォグランプベゼルの採用にも注目。
JK
JL
ボディ各部が絞り込まれているボディ形状に合わせて、さらに各部はエッジを効かせて洗練されたスタイルを披露。特に秀逸なのが、JLラングラーのフロントフェンダーにピタリと沿った造形だ。
オプションパーツも充実するフロントスポーツカウル。シボ塗装が施された50Φチューブのランプバーは、ブラケットベースに装着可能。4WDらしいタフなイメージの強調できるほか、アシストランプの搭載が可能になる。スキッドプレートは上下に薄くスポーティに設定されたスポーツカウルと同時装着したい逸品。ブラスト仕上げステンレス素材でバンパー下部をしっかりとガードできる。
フルステンレスマフラー“ZS-4”を装着。4本出しテールによって、リヤビューにアメ車らしい迫力を与えながら、スポーツマフラーらしい小気味良いサウンドと吹け上りを味わえる(サハラ、スポーツに適合)。対して、別に設定されている左右2本出しの“ZS-W”はルビコンにも対応している。
リフトアップしたラングラーには必須のサイドステップ。特にサイドシルが地面より距離のあるラングラーJLにはぜひ装備したいアイテム。質感高く耐スクラッチ性に優れる粉体塗装を施した極太チューブは、サイドビューのアクセントになると共にボディプロテクションにも有効だ。もちろん、ステップ部分が樹脂製の滑り止め付きタイプであることで乗降性にも優れている。
フロント
外装品と共にJAOSパーツの主力となるのが、チタン配合の約40㎜アップコイルとBATTLEZダンパーMSを組み合わせた車種専用のリフトアップセット。特に注目なのが、BATTLEZダンパーシリーズ初の高圧ガス式モノチューブダンパー。モノチューブダンパーの特性である接地性を生かすことで、しっかりと路面を追従。しなやかなのに、コントロール性に優れたサスペンションにセットアップ。
リヤ
リフトアップには適切な補正メニューも必須。リフトアップによって横方向にズレの生じるホーシングを適正値に戻すターンバックル調整式ラテラルロッドを前後に設定。調整部のワッシャーに特殊な皿ばねを使用し、逆ねじ方向での食い込みを防ぐ。
背面タイヤを装備するラングラーだが、リヤバンパーやハイマウントストップランプブラケットとクリアランスの関係上、せっかくサイズアップしたタイヤをスペアタイヤとして塔載できなくなる可能性がある。そうした場合、この9㎜厚スペーサーを挟み込めば「タイヤ：295/70R17」+「ホイール：17×7.5J+44」組み合せまでのスペアタイヤの装着が可能となる。
5Hホイールを採用するラングラーなどへの装着を想定して開発されたJAOSの新ホイール「ADAMAS BL5(アダマス・ビーエルファイブ)」。骨太スポーティな5スプリットスポークにビードロック風リムを組み合わせたラギッド感を強調したデザインを採用。組み合わせたタイヤは、2020年からJAOSとパートナーシップを締結しているトーヨータイヤのオープンカントリーR/T。追加されたばかりのLT285/70R17はラングラーにジャストなサイズ。ホワイトレターを採用しているところも◎。
ド派手とは言えないが、所有して使用しながら、幸福感や満足感を得られるのは、それらが良いモノである素質を持っているというコト。徹底的に磨き上げられたJLラングラー用パーツ群を身に纏った“JAOSスタイル”を、ぜひチェックしてみて欲しい。
- JAOS
- 0279-20-5511
- https://www.jaos.co.jp
