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【MOTO RAGE】現行型からビンテージまで歴代ランクルを網羅する

 四輪駆動の持つ高い走破性。そこに惚れ込み、もっと走れるようにカスタムしたい。そんな想いで1982年に誕生した神戸の四駆専門店「モトレージ」。以来40年以上に渡り、あらゆるランドクルーザーのカスタムを手掛け続けているが、モトレージの貫き続けるポリシーは「ただ着飾るだけの部品ではなく、装着する事で何かしらの機能がアップする」という事。そして「その部品が誰か1人だけでも良いから役立つのなら発売しよう」という2点だ。
 今回は8台ものランドクルとFJクルーザーを紹介するが、そのいずれにもオリジナルのサスペンションとブレーキパーツが組み込まれており、モトレージが最も注力しているのは「走る・曲がる・止まる」のクルマの3大性能。オフロードの走破性を高める為にリフトアップは必須だが、車高が上がるとオンロードでの安定感が損なわれてしまう。そんな相反する性能をしっかり両立させ、どんなシチュエーションでも運転するのが楽しくなるハンドリングをモトレージでは追求している。
 好みのパーツを追加して理想の姿に仕上げていくのは楽しいが、見た目だけでなく、クルマの中身も重要だ。それはどんな年代のクルマにも当てはまる事で、だからこそモトレージは現行モデルだけでなく、絶版モデルのパーツも継続して販売しているのだ。末長く愛車に乗り続けたいと思うランクルユーザーにとって、これほど頼もしい存在はないだろう。

LAND CRUISER 150 PRADO

150プラドが登場した当時からモトレージはリフトアップを提案していたが、大ブレイクしたのは中期型になってから。最大の強みは0.5インチ刻みでリフト量を選ぶ事が可能な事で、前後の組み合わせも自由自在。またガソリン/ディーゼルで専用スプリングを設定した事で、リフトアップしたいユーザーのハートをガッチリ握ったと言える。外装以外ではアンダーガードやブレーキを強化。スタイリングだけでなく中身もアップグレードするのがモトレージ流だ。

これまで前期&中期用のスキッドプレートは設定していたが、待望の後期型用が登場。もちろんジュラルミン製で高い強度を誇る。
イエローとホワイトに切り替え可能なLEDフォグバルブ。見栄えが良いのはホワイトだが、視認性が良いのはイエロー。両者の利点を組み合わせる。
TJMのシュノーケルを装着。ボディに沿ったデザインとする事で、運転席からの視界を妨げない。
純正ヒッチメンバーを装着する際に、リアビューを美しく仕上げるカバー。他社にはない小物も数多くモトレージではリリースする。
9mmワイドのエアロフェンダーカバー。ワイドなタイヤが装着可能で、構造変更が不要な点も魅力的だ。
フェンダーの内側でなく、下にセットするモトレージのマッドフラップ。タイヤと接触しないのがGOOD。
車高を上げるとバックランプを低くする必要があるが、後ろ姿はすっきりさせたい。そんなリクエストに答えるために、リヤフォグをバックランプに変更するキットを発売中。また左右出しのマフラーもモトレージのオリジナルだ。
スキッドプレートだけでなく、床下各部をしっかりガード。オフロードを走る機会が多いなら、フル装備をオススメしたい。
フロントは3.5インチ、リヤは3インチリフトアップ。特注の、ビルシュタインショックを組み合わせ、オフロードでしっかりストロークできるのが特徴と言える。
MKWのM204で、快適な乗り心地が魅力的なBFグッドリッチのトレイルテレーンを組み合わせる。

LAND CRUISER 70SERIES

リフトアップによってオフロードテイストを強調するが、敢えてシンプルな姿をキープ。スポーツバンパーやおーバーフェンダーはガンメタの車両と同一だが、テクスチャー塗装の有無で異なって見える。70用は装着物やアップ量に応えるため10種類ものフロントコイルが用意されている。
ウインチを搭載するとナンバーの位置に悩みがち。汎用の跳ね上げ式ブラケットを使えばそんな悩みも解決数する。
純正のステップを外すと、マッドガードに大きな穴が残る。外したく無い人のためのカバーも発売中だ。
本気でオフロードを走れるビードロックスタイルのタービンZ1をチョイス。ジオランダーMT G003を組み合わせる。
空気の取り入れ口がUFOのような形状となるモトレージ製のシュノーケルタイプ2を装着する。
シンプルなリヤバンパーにする事で、デパーチャーアングルを改善。。ヒッチも追加し、機能性を向上。
Lサイズのオーバーフェンダーを装着。ワイドタイヤに変更可能で、ボディ側面にメリハリを与えてくれる。
スペアタイヤブラケットを装着し、35インチタイヤをセット。5本とも同じサイズでないと意味がない。
オフロードカーと言うより、近年人気が高まりつつあるオーバーランドスタイルを取り入れたようなスタイル。ルーフの幅とほぼ同等の大容量を実現したBOXは、モトレージのオリジナル。ウインチが搭載可能なフロントバンパーは、金属製のように見えるが実はFRP製。軽さを追求する事で、ハンドリングの悪化も防止する。大型のルーフBOXは、季節を問わず様々なアウトドアで活用可能。迷彩柄の塗装はオプションとなる。ホイールはメソッドで、タイヤは定番のKM3をセット。ビードリングが力強く華やかにも見せる。
オリジナルのスポーツグリルとバンパーに変更。冷却性能のUPに貢献。またバンパーを軽くする事で、ハンドリングの悪化も感じないのだ。
スチール製の頑丈なサイドシルガード。ボディから少し外に出す事で、ステップとしての機能を持たせる。
よりワイドなタイヤを装着するにはオーバーフェンダーは必須。写真のLタイプの他にSタイプも設定。
TERRAサスペンションキットで4.5インチリフトアップ。デフガードなどを追加し、トラブルを未然に防ぐ。
ミッション部分は特にしっかりガード。素材はジュラルミンで、岩に乗っても曲がることはない。
ノーマル車高のままではどうしても間延びした感じがして、ダックスフンドのように見えなくも無い70ピックアップ(GRJ79)。そこでモトレージでは、四駆らしいスタイルと、ランクルらしい走破性を実現するために他の70と同様に4.5インチリフトアップ。純正バンパーを変更せず、その中にウインチを搭載するなど、バンパー交換はしたくないがウインチを搭載したい人の要望にもしっかり対応。他には無いアイテムも、モトレージならある!ヘビーデューティなランクルには、やはりブラッドレーが良く似合う。敢えてVではなく、17インチのブラッドレー匠をチョイスする。純正バンパーにWARNのウインチを搭載させるベッドを製作。見た目はノーマル風だが、機能を向上させたい人にオススメだ。
ノーマルと同じ大きさでありながら、より効率的に発電するSCタイプのオルタネータ。FJクルーザーにも装着可能だ。
4.5インチリフトのサスペンションキットを装着。35インチタイヤが装着可能で、オンロードもオフロードも快適に走行可能。
GRJ79専用のオーバーフェンダーを装着。縦方向だけでなく横方向にも拡大し、バランスを重視。
モトレージのオリジナルシュノーケルを装着。オフロード走行だけでなく、オンロードでも燃費の向上などが期待できる。
ヒッチメンバーを装着し、その下にはスクエアなバンパーを追加。後続車が下に潜り込むのを防ぐ役目も兼ね備えている。
ARBのフラットタイプのルーフラックを装着。助手席側にはオーニングも装着可能で、アウトドアの利便性を向上させる。

FJ CRUISER

ホイールベースの長さは違うが、基本的に150プラドと共通のフレームを持つFJ。プラドと同じく前後のスプリングを自由に選択できるので、後ろ上がりや水平、さらには前上りにする事も可能。エクステリアからインテいらまで、様々なアイテムが用意される。

バックランプを移設できるリアバンパーコーナー。Fマッドフラップはフェンダーの後ろに装着なので、タイヤに全く干渉しない。
フロントバンパやグリルを交換し、可愛らしさを払拭。非常に無骨なスタイルを実現しており、各部のLINE-X塗装が良く似合う。
フロントは3.5インチ、リヤは3インチリフト。バネレートも2種類あるので、どの組み合わせが良いか、まずは相談してみよう。
ディスクとパッドを交換するが、FJの場合はフロントローターのサイズを1インチ大径化。制動性能が飛躍的に向上している。

120PRADO

ARBのウインチバーを装着し、オフロードテイストを強調。僅かこれだけで見違えるほど逞しく見える。FJや150プラドのノーマルフェンダーで定番のインセット20のホイールを装着するが、ジャストフィットなスタイルを実現する為、3.2mm厚のホイールスペーサーを新発売!
フロントバンパーはARBの金属製に交換。ランプやウインチも搭載し、これぞオフローダーだと感じさせる顔つきに変更する。
バンパーの直後からリヤに至るまで、各部をガード。見た目のためだけでなくしっかり保護できるように肉厚のジュラルミンを採用。
前後とも0.5インチ刻みで10種類ものスプリングを設定。組み合わせも自由なので、乗り味だけでなく車両姿勢にもこだわる事が可能だ。
タイヤはBFグッドリッチの最新モデル、トレイルテレーン。非常にしなやかで燃費性能も良好。これにBRUT BR55を組み合わせる。

ビンテージな80用パーツも販売中!

HDJ81

フロントグリルの開口部を大きくし、エンジンルームの冷却性能を向上。リフトアップを行い、タイヤサイズは37インチへ大幅にサイズアップ!80の最大の弱点と言えるブレーキもしっかり改善する。 

80が全盛期の当時、マッドガードを外してもそのままな人が殆ど。だが最近のユーザーは美意識が変わり、オーバーフェンダーエンドやバンパーサイドを求める人が多い。タイヤはジオランダーX-A/Tをチョイス。サイドウォールのデザインは敢えておとなしいデザインの方が良く似合う。

FZJ80

37インチのBFグッドリッチA/T KO2に、MOTOMETALをセット。ガソリン専用のスプリングサスペンションキットは、80の高いポテンシャルを最大限に引き出す。開口部を目一杯まで拡大したスポーツグリルは見た目だけでなく冷却性能も向上させる。パッドとローターもしっかり交換し安心感もUP。

グレーの80はディーゼル車で、レッドはガソリンエンジンを搭載。リフト量は同じでも、エンジン重量の違いで専用スプリングを設定。純正マッドガードを外すが、外した跡を美しく見せるカバーを装着。

BJ41

モトレージとちょうど同い年のBJ41。ボディをフルレストアしエンジンやミッションも換装し、可能な限り快適性も向上。古いランクルでも現代車並みの制動性能に改善すれば、安心して乗る事が可能だ。
モトレージのオリジナルスリットローターと、ブレーキパッドに交換。40は憧れるけど、ブレーキなどが不安という人は多いが、そんな不安を解消してくれる。
タイヤはBFグッドリッチのA/T KO2をチョイス。ビンテージモデルに現代のタイヤを組み合わせるだけで、快適性はアップ。ホイールは定番のブラッドレーVをセット。
モトレージのスプリングで、約2インチリフトアップ。DPF装置も装着しており、NOx寄生地域内でも登録が可能。都市部でも合法的に40に乗り続ける事が可能だ。
現代のクルマでエアコンレスなどありえないが、当時はクーラーさえオプション。もちろんクーラー&パワステも装備しており、良い意味で普通に運転できると言える。
本来は2B型ディーゼルエンジンを搭載するが、BJ42から採用された3B型エンジンにコンバージョン。ミッションも5速になっており、高速巡航も苦にならない。