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【レーシングサービス ワタナベ】半世紀以上愛され続ける名品でついにジムニー用8スポーク誕生「EIGHT SPOKE F8 Type」

◆EIGHT SPOKE F8 Type

 もともとはフォーミュラカーの製作を本業とし、レース用のマグネシウムホイールや公道用のアルミホイールを送り出してきた老舗ホイールメーカー『レーシングサービス ワタナベ(以下RSワタナベ)』が、ハコスカなどの旧車用を中心に、今、世界中で人気を博している。そのRSワタナベを代表するのが〝エイトスポーク〟ホイール。流行に左右されない、頑なに伝統の8本スポークデザインを守り通しているブランドである。

ブラック

 そんなRSワタナベのエイトスポークに、新たにジムニーJB64&JB74用がラインナップに加わった。実は兼ねてからジムニー用のリクエストは多かったが、5穴/139.7P.C.D.はジムニーのみという特殊なサイズのため、専用ホイールには躊躇していた部分もあったとか。4WD・SUV人気の高まりで〝エイトスポーク〟を求める声がより大きくなり、満を持してリリースの運びとなった。
 RSワタナベの創業は1967年(昭和42年)で、1968年には伝統のエイトスポークが誕生。そう、実はジムニーより長い歴史を持ち、デビュー登場の姿に原点回帰したJB64&74にも非常に良くマッチ。サイズはJB64用がインセット22で、一方のJB74用は16×5.5Jインセット±0。いずれもできる限りディープリムスタイルとして、リムにリブデザインを入れ深リム感を強調。これはFR用として開発されたF8 Typeがベースで、内側への落とし込みやハブセンターと盛り上がるようにステップ部に繋がるスポークデザインを特長とする。まさにエイトスポークの基本形を、ジムニーでも履ける時代が到来したのだ。

リムには「RS WATANABE」、センターにはJWL/JWL-Tの刻印とともに同社の三羽の鶴を記したエンボス状の立体デザインロゴを採用。多くのニセモノが流通するほど、人気の高いエイトスポークデザインのアルミホイールだが、かつて裁判で勝訴した経緯などもあり、事実上このエイトスポークはRSワタナベしか採用できないのである。
材質はアルミ、成形は鋳造となる。カラーは今回装着したブラック(ガンメタ風)を標準に、多彩なオプションカラーを選択可能。なお、RSワタナベを象徴するセンターキャップは汎用サイズのオプションで、全てのJB64&JB74に装着できるとは限らないので、念のため。
ハブセンターが内側に落とし込まれたコンケーブスタイルを古くから採用。盛り上がった8本のスポークを採用するのは、軽量化と高剛性の確保にも有利なデザインであるから。半世紀以上愛され、飽きの来ないバランス・飽きの来ないデザインには風化されない価値がある。