セダン以上の実用性と
BMWらしさを融合した希少な存在
多彩な魅力に溢れるGTの素顔
ボディは想像以上に大きく
室内も広く過ごしやすい
日本では意外な存在として、セダンやツーリングの影に隠れがちなのがGT。だが、海外では実用性に優れるBMWとして支持を集めているモデルなのだ。
F34型GTは2012年にデビュー。クーペのような流麗なボディラインが特徴となるハッチバックスタイルとなっている。ボディは想像以上に大きく3シリーズの派生とは思えないほど。ひとつ前の5シリーズくらいの大きさはあるのでは? と思うほどの存在感である。事実はホイールベースはセダンよりも長く、そのおかげで居住スペースは想像以上に広い。後席に座ってみても、十分な頭上スペースは確保されていて窮屈な印象は受けなかった。
エクステリアは迫力のあるキドニーグリル、GTならではのフロント回りの仕上げがなされており個性をアピール。取材車のボディカラーは人気のブラックサファイアで艶のある美しい色合いとなっている。そのボディに目立つようなキズは見当たらず、良いコンディションをキープしている。
エンジンはダブルバノスやバルブトロニックといったBMW自慢のメカニズムを搭載した2ℓの直4ターボと3ℓの直6ターボをラインナップ。これに8速タイプのATが組み合わせられている。エンジンの始動にも全くは問題なく、気になる振動なども感じなかった。
インテリアはセダンよりも着座位置が高いため運転しやすい。インパネ回りは現代的でスポーティな印象を与えるものだが、取材車はラグジュアリー仕様なので上質さも兼ね備えているのが特徴だ。シートはブラウンのレザータイプで、目立つようなキズや擦れもなく、良いコンディションをキープしている。室内の広さから3シリーズとはとても思えずクラスアップしているような満足感が得られるのはGTならでの魅力といえる。また、開口部が広いカーゴルームは非常に使いやすく、想像以上の活躍をしてくれるはずだ。
メカニズムトピック
アクティブリアスポイラーを搭載
優れたエアロダイナミクスを実現
BMW 3シリーズ GT(F34)の
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