取材時に見かけた気になるクルマを紹介する絶版名車探訪記。年々、程度が良い絶版モデルが減少している中で、時折、見かけるのが低走行で大切に保管されてきたお宝車。ここでの出会いが運命の1台となるかもしれない。
長く大切にされてきたクルマには
特別なオーラを感じる
現在でも根強い人気を誇るメルセデスW124だが、その中でもマニアを中心に愛好されているのがトップグレードである500E。走行距離が少なく、コンディションに優れたクルマであれば高値で取引されているほど高い人気を誇っている。
神奈川県横浜市にあるクラシカ横浜は国産車から輸入車まで、ヤングクラシック世代のクルマを扱う専門店だが、そのショールームの奥に飾られていたのが、92年式のメルセデス・ベンツ500Eである。走行距離は4・3万㎞と年式を考えれば低走行車といえるお宝物件。内外装のコンディションも良く、サッコプレートもキレイな状態を保っている。足回りもフロントのショックやアッパーマウントなどに手が入っていて、決して放置されてきたクルマではないことが想像できる。諸説あるものの、やはりポルシェファクトリー物の92年式にこだわって探している人にとっては、この上ないコンディションのお宝車といえるだろう。
もう一台紹介したいのが、80年式のメルセデス・ベンツ450SEL。ダブルバンパーとも呼ばれる初代のSクラスである。内外装ともにノーマルの状態をキープしており、メッキパーツもピカピカ。この世代のメルセデスはメッキパーツのコンディションによって雰囲気が変わってくるので、大切に保管されてきたクルマであることが分かる。しかも、走行距離は3・7万㎞と、これまたお宝級のメルセデスだといえる。この時代の高級品であるベロアシート、スプリングが利いた座り心地は往年のメルセデスならでは。ゆったりと高速クルージングを楽しめる趣味車といえるだろう。気になる人は早めに問い合わせを!