【素材別ドイツ車メンテ術/プロローグ】金属・カーボン・ゴム・樹脂・革……パーツを構成する「素材」から見た新しい視点の“メンテナンス考”
クルマを構成するパーツには、実に様々な素材が用いられている。それは質感だったり、耐久性だったり、はたまた環境性能だったりと、様々な角度からの試行錯誤の上に、必然として成り立ったものであるはずだ。ならばその「素材」を知ることで、効果的なケア方法も導き出されるのでは? というのが今回の主旨。GC流カーライフ密着型“素材学”をご覧あれ!
クルマのパーツに関する
「なぜ?」の根本に迫る!
クルマは部品の集合体であり、その部品のひとつひとつを見ていくと、様々な素材が使われている。内外装の樹脂パーツ、ホースやタイヤなどのゴムパーツ、ウッド、革、布……ここですべてを挙げられないほどだ。
例えば、ドイツ車と国産車の新車価格の差は大きいけれど、それはなぜか? もちろん、エンジンや足回り、ボディといったハード面の差は大きいけれど、もっと細かく見ていけば、使われている素材の差も意外にも大きいのである。ドイツ車らしい高級感や上質感を出すために、フェイクではない本物のウッドを使ったり、レザーシートに使われている革も高級な素材が使われている。ボディの塗装ひとつを見ても、着色だけではなくボディを保護するという役目もある。
そこで本企画ではドイツ車に多く使われている素材から、そのケア方法について部位別に探っていきたいと思う。
ライトレンズ
往年のガラス製からプラスチック素材へと変遷を遂げてきたヘッドライト。ライトが暗くなる原因はどこにあるのか? 経年劣化に対するケア方法を探ってゆく。
塗装
クルマの見た目を一番大きく左右するのは、何と言ってもボディの塗装。クリアの劣化や色褪せなどの原因、放置しておいた時のリスクなどを知りつつ、効果的な予防法を考える。
メッキパーツ
一口にメッキと言っても、使われるパーツによってその素材やメッキ方法は様々。また、よく言われる「白っちゃける」とは、素材がどうなった状態なのか!? その謎に迫る。
外板樹脂パーツ
少し古めのドイツ車は、バンパー、モールや下回りに未塗装の樹脂パーツがよく使われている。キズや汚れが特に多い部分だからこそ、金属部とはまた違ったケアが必要だ。
インテリア素材
質感を決めるインテリアには、革、布、ウッド、樹脂などなど、クルマによっても多様な素材が使い分けられている。直接触れる部分が多いだけに、メーカーの工夫が見られる個所だ。
エンジンパーツ
常に高熱にさらされるエンジンルームの樹脂やゴムは、内外装以上に慎重なケアが求められることも。最近になって多用されるリサイクル素材についても検証してゆこう。
ホイール
最も基本的なスチールから、アルミやマグネシウムといった高性能素材まで、多様なチョイスが考えられるのがホイール。ブレーキダストの汚れ対策も同時に見てゆこう。
タイヤ
足回りというとホイールばかりに目が行きがちだが、タイヤのコンディションだって見逃せないポイント。ゴムの特性から長持ちさせるコツを探ってゆく。
マグ合金製
エンジンブロック
カーボンパーツ
マグ合金製エンジンブロックやカーボンパーツなど、高性能素材も検証する。