ドイツ車に多く使われる
ボッシュ製の部品
ドイツに本拠地を置くボッシュは、多くの輸入車に純正部品を供給している有名サプライヤー。ドイツ車に使われている部品の多くも、ボッシュが開発し生産したものだ。
近年、自動車は大きな進化を遂げており走行性能、安全性能、快適性能が大幅に向上。その大きな要因となっているのが、あらゆる制御機構がエレクトロニクスに置き換えられたこと。これにより、コンピュータ診断機がなければまともな整備ができないほどメンテナンスの環境は大きく変わっている。
ボッシュではそんな状況にも対応した、整備用のテスターを数多くリリース。今回訪れた「アウトハーフェン」でも、最新のテスターが導入されていた。これらをフルに活用する点検システムが、ボッシュ・サービス・プログラム、通称「BSP」である。
ここではBSPを実際に受けてみて、その内容を解説していきたいと思う。サンプルカーは走行13万㎞オーバーのVWゴルフⅣで、多走行車ゆえに各部の劣化が気になるところ。早速、クルマを預けて点検してみることにした。
BSPの流れについては下記を確認してほしい。ここではポイントを絞って解説していこう。まずは、すべてのタイヤの空気圧をチェックし最適な状態にする。その後点検ラインへと入っていき、ショックアブソーバーの点検を行なう。これはSDL(サービス・ダイアグノーシス・ライン)と呼ばれるもので、ショックアブソーバーの劣化具合を数値やグラフで表示してくれる画期的な点検プログラムだ。従来の点検ではオイル漏れの確認や乗り心地といった感覚的な診断だったが、SDLを使えばなんと左右の減衰力の差まで分かるのである。高価なテスターゆえに、SDLを導入している工場は全国的に見ても少ない。
足回り関係の点検が終わると、エンジンルームをチェック。診断機を車両側に接続しエラーコードが出ていないかを診る。エラーコードが出た箇所に必ずしも不具合があるとは言い切れないため、ここはメカニックの経験がモノを言う。電子制御が進んだ現代のクルマは複合的な要因によってエラーコードが出るケースもあるから、診断機を扱うメカニックにも知識と経験が求められるのだ。今回担当してくれたのは元ディーラーメカニックで、ボッシュ・テクニシャンの資格を持つ。現代のクルマの制御について精通しているので安心してクルマを任せることができる。
また、テスターによる診断を待っている間にエンジン回りを点検してくれるのも嬉しい。あらゆる欧州車に対応できるボッシュ・カー・サービスなので、定番のウィークポイントを中心にチェック。下回りも点検してくれるので、足回りのブッシュやボールジョイント、オイル漏れなど普段あまり確認できない箇所も診てもらえるのは安心感が高い。
すべての点検が終わると、診断カルテを作成してくれる。これが素人にも分かりやすい内容になっていて、愛車の状態をひと目で確認できるのだ。今回のサンプルカーで問題となったのがオーツーセンサー。波形を見ると不安定になっていて、正常な波形とは明らかに違う状態だった。空燃比も狂っているのか、排気ガスにもそんな傾向が見られたのである。
最終的な診断としては、オーツーセンサーを交換することがまず最初に行なうべきメンテナンスとのアドバイス。診断カルテはグラフや数値化されており担当のメカニックが丁寧に説明してくれるので、分からないことがあっても気軽に相談できる。
今回の取材を通じて感じたのは、信頼のボッシュ製テスターをフルに使ったBSPが、ハイテク化していくクルマに対応した世界でもっとも進んだメンテナンスを実践している。
※全て GERMAN CARS 2014年9月号より抜粋。
相場や「現行型」「先代」などの表記は
全て2014年当時のもの
ボッシュは世界でもっとも進んだ
メンテナンスを実践している
Bosch Service Program の魅力 01
最新のボッシュ製テスターを使って
クルマをまるごとチェック!
Bosch Service Program の魅力 02
ボッシュ・システム・テクニシャン
による正確な診断
Bosch Service Program の魅力 03
診断カルテが分かりやすい!
\GERMAN CARS FACTORY REPORT
ボッシュ・カー・サービス
AUTO HAFEN (アウトハーフェン)
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●☎:043-208-5515
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