ディーラーのような工場
高い技術と確実な整備
国道6号線を北上しながら走っていくとガレージENZOの看板が見えてくる。ショールームには往年のクラシックからマニアには堪らない希少車などが並べられ、クルマ好きには堪らないラインナップ。この他にもお宝級の名車たちが別のストックヤードに置いてあるというから、眺めるだけでも楽しめるショップだと言えるだろう。
ショールームの奥に入っていくと、自社のファクトリーが併設されておりディーラーのような雰囲気。メルセデス・ベンツやポルシェなどのドイツ車のほか、フェラーリなどのスペシャルカーのメンテナンスも行なっている。
設備の面では、高年式モデルで必須となる各メーカー専用のコンピュータ診断機のほか、幅広い車種に対応する汎用の診断機を用意。複数の診断機を併用することで、トラブルの原因を素早く特定できることがあるそうだ。また、クラシックモデルにも強く、レストア作業も得意分野となっている。
そんなガレージENZOの整備スタンスは、じっくりと話し合いながら的確なアドバイスをすること。不具合のあった部品やバラした写真を見ながら、なぜトラブルが起きたかを丁寧に説明してくれる。見積もりの金額を具体的に提示して、なぜこの部品が必要かを素人にも分かりやすく話してくれる。工場長の福島氏は豊富な経験を持つメカニックで、部品のチョイスにしても回転部分には純正品、フィルターなど走行に支障をきたさない部分にはOEMといったように、部位やコンディションによって使い分けてくれる。
近年、ユーザーが部品を持ち込むケースが増えているが、同店ではNG。保証無しで工賃を割り増しする工場もあるが、もし部品自体に不具合があった時に苦労するのはユーザーである。工賃は2倍になり、さらに部品代も必要になるから、そうしたユーザーのリスクを回避するためにも、あえて持ち込みはNGとしているのである。
最近では安価な社外のホイールボルトが流通しているが、走行中に折れてしまうという恐ろしい事例があったそう。そういった部品の情報に常にアンテナを張っているのも、ガレージENZOの強みだと言える。
もちろん、整備を任せてもらえるなら、予算に応じてできるだけのことをしてくれる。これまで多くの輸入車を整備してきたノウハウと、ヨーロッパでの研修経験を持つメカニックの高い技術によって確実な整備を行なってくれるから安心して愛車を任せることができるのだ。整備を待つのクルマが多いのも、ユーザーからの信頼の証だと言える。
最近多い修理事例
代表メーカー:メルセデス・ベンツ
01.オイル漏れ
オイルフィルターハウジングからのオイル漏れが多い。この下にベルトやプーリーがあるため漏れを放置しておくと、これらが劣化しトラブルの連鎖に繋がってしまう。早めの対処が重要となる。
02.エアポンプ
排気ガス浄化装置であるエアポンプにトラブルが起きると、W211こと先代Eクラスなどではエンジンチェックの警告灯が点く。純正品以外にもボッシュのOEMパーツが流通している。
03.クロージングカバー
車内にいるとわからないが、クルマを降りた時にオイルが焼けたようなにおいがする場合、クロージングカバーからオイル漏れを起こしている可能性がある。コンピュータ診断機では原因を特定できない。
●パーツの持ち込みNG
●代車有り(無料・要予約)
●得意なメーカー:メルセデス・ベンツ、ポルシェ
- Garage ENZO(ガレージエンゾウ)
- 茨城県牛久市柏田町3041-3
- 029-878-0911
- 営業時間:10:00~20:00(平日)/11:00~18:00(祝祭日) 定休日:年中無休
- http://www.enzo.co.jp/