ドイツ車らしい高い質感を持つ都会派SUV
アウディのSUVであるQシリーズのミドルサイズにあたるのがQ5。初代モデルは2009年に登場し、高い人気を誇ったモデルである。
エクステリアはLEDのポジションランプとシングルフレームという、当時のアウディのトレンドを取り入れたフロントマスクを持つ。基本構造のベースとなっているのはA4であり、各部の作りも高級感溢れるものとなっている。例えば、インテリアを見てもダッシュボードを触ればその質感の高さを感じることができるし、デザインは当然ながらとてもモダン。「良いクルマに乗っている」のがビシビシと伝わってくるような感じだ。
この初代モデルにおける主要グレードは2ℓの直噴ターボを積む2.0TFSIと、3.2ℓのV6ユニットを積む3.2FSI。直4ターボは軽快に回り、十分なトルクを発揮。一方、V6はゆとりのあるトルク特性を持ち、実用で不満を感じる場面はない。
もちろん、SUVらしい機能も充実している。滑りやすい下り坂でも車速をキープできるヒルディセントコントロールやトラクションコントロールなど電子デバイスによって安定感のある走りを披露するのだ。さすがにオフロードを走る人は少ないと思うが、相応の機能、性能を持っていることはドライバー、そして乗員の安心にも繋がってくる。
近年では各メーカーから様々なSUVモデルが登場しているが、アウディらしい端正なマスクを持つこのQ5もまだまだ現役。中古車価格も身近になっていることも、新車では無い、今ならではの魅力だといえるだろう。