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【Mercedes-Benz & BMW アンダー200万円】価格以上の満足感を徹底調査③

 先代型となったF30は中古車の流通量が増加中。200万円の予算で色々と選べる状況になっている。取材したのは14年式の320iラグジュアリー。高級な装備を持つグレードである。(2020年4月号特集より)

 

BMW 先代型3シリーズ(F30)

見た目も装備も満足度高し
はじめてのBMWに最適

新車が売れた人気モデルだけに、先代型となった今では現行モデルへの乗り替えが進んでいることもあり、中古車の数は増えている。そのため中古車相場も値落ち傾向で、中古車としておいしい時期を迎えている。取材車は6年落ちとなるが、装備は充実しているし、デザインに古さは感じない。はじめてのBMWとしてもお勧め。

PROFILE/プロフィール

同じ排気量でも異なる仕様を選択できる

 通算で6代目となる3シリーズの先代モデル。フロントマスクの印象はより精悍なデザインとなり、新たな3シリーズの顔となった。エクステリアデザインは、ロー&ワイドなルックスを強調するようなラインで構成されている。
 エンジンは新開発の直4ターボをメインに、ハイブリッドの直6、直4ディーゼルも用意する。組み合わせられるミッションは電子制御式の8AT。スポーツ、モダン、ラグジュアリー、Mスポーツといった同じ排気量で仕様が選べるのもトピック。

歴代モデルと比較すれば3シリーズでもだいぶ立派なサイズ。高級感はもちろん、BMWらしいスポーティな演出が各所に感じられる。
ひとつ前のE90よりも精悍さが増したF30のフロントマスク。グリルに繋がるワイドなデザインによりスポーティな雰囲気を演出する。
テールランプはロー&ワイドを強調するデザインが採用。取材車は直4ユニットを搭載する320iラグジュアリー。
足回りはフロントがストラット、リアは5リンク式となる。このサスペンション形式はひとつ前のE90と同じ。まだまだ新しいモデルゆえに大きなトラブルはない。経年劣化によるオイルフィルターハウジングからのオイル漏れもなかった。
MECHANISM/メカニズム

BMWの最先端技術が投入された直4ユニット

 直噴ターボエンジンが現代のトレンドとなり、BMW3シリーズも直噴の直4ターボがメインエンジンとなった。だからといって悲観する事実ではない。環境への配慮、低燃費、高出力のすべてクリアするためには相応の技術が必要になる。そして、そこにBMWらしさが加わった直4ターボエンジンは実に軽快に回ってくれる。
 電子式シフトとなったZF製の8速ATは効率的なシフトチェンジで加速していき、アイドリングストップやブレーキ・エネルギー回生システムとの相乗効果で低燃費を実現している。こうした加速性能の最適化と低燃費により、快適性はより向上。ドライビング・パフォーマンス・コントロール機能は走行シーンに合わせて3つのモードを選択でき、エンジンやシフトタイミングを最適化してくれる。こういった部分にもBMWらしいスパイスが利いているのである。

現代の3シリーズのメインパワーユニットである直噴ターボタイプの直4ユニット。最新技術と高度な制御により軽快なフィーリングを楽しむことができる。
エレガントな雰囲気を強調したラグジュアリー仕様。ワイドディスプレイも装備する。インテリアはとてもキレイでまるで新車のような印象。
ATは電子制御式8速AT。ストレスのない変速で、燃費に貢献するトランスミッションである。不具合もなく正常に作動する。
ワンランク上の高級感も持つレザーシートを装着。キズや擦れなどもなく良いコンディションをキープしている。