【Gの逸品】最高のリスニング空間にするサウンドシステムを実感! レイヤードサウンド
サウンドのみならず映像も楽しめる環境が整っているからこそ、迫力や臨場感を格段に向上させるサウンドカスタムに注目したい。中でも、イマーシブな音響空間を省電力、省スペース、移設可能という新たなシステムで実現するのが“レイヤードサウンド”だ。
ユーザーが語るレイヤードサウンドの劇的効果とは?
室内のデザインはそのまま
移設も可能なシステム
既存のオーディオシステムはそのままに、非常にコンパクトなスピーカー(サウンド・ドライバ)&アンプシステムを追加することで、それまで奏でることができなかった音域や音質を表現できるのがレイヤードサウンド。米国で開発されたレイヤードサウンドに惚れ込み、レイヤードサウンド・セールス&マーケティング㈱を創業した佐藤マサル代表と、このシステムをGクラスにインストールしたふたりのユーザーに、その魅力を大いに語ってもらうことにする。
佐藤代表:「まずはレイヤードサウンドの4チャンネルセットをインストールしたお二方に、その感想から聞かせてください。お二方共、左右のAピラートリム内部と左右のBピラー上部のルーフライナー内部にサウンド・ドライバを装着しています」。
ハルさん:「私はノーマルのオーディオシステムにレイヤードサウンドの4チャンネルセット、さらにオプションの+Cチューンナップウーファーもインストールしています。まずサウンドの違いは明らかですね、特に走行中でも自然な明瞭感と立体感が楽しめるサウンドを奏でてくれます。加えて高音から重低音まで、各音域に奥行きが出るようなセッティングにしています。聴くジャンルによって好みのサウンドへと調整できることも魅力ですね。クルマが静止状態であれば、このレイヤードサウンドよりも優れたものはあるのかもしれませんが、純正の音響デバイスにプラスするような、比較的手軽なこのシステムでこのサウンドクオリティを得られることは、コストパーフォマンスにおいても魅力的でした。また、取り付け作業が1日と早いインストールが可能な点も、従来のサウンドカスタムとは大きく異なる部分ですね」。
佐藤代表:「従来のカスタムでは得難い、その場にいるような空気感や没入感が高速走行時でも変わらず楽しめるレイヤードサウンドは、走行中の実効性という意味でもパフォーマンスに優れています。ちなみにレイヤードサウンドにはオン・オフスイッチが備わっていますが、多くのユーザーさんから『もうオフにすることはないですね』という声をいただきます」。
Tommyさん:「私もそのひとりで、レイヤードサウンドのスイッチは常にオンですね(笑)。コロナ禍において、コンサートホールやライブハウスに足を運ぶことが難しくなっている今、レイヤードサウンドは最適なシステムだと思っています。既存のスピーカーは下の方に位置しているのでどうしても音がこもりやすい。レイヤードサウンドはAピラーとBピラー上部のルーフ内のサウンド・ドライバからも音が出るため、臨場感溢れるサウンドを楽しむことができます。また従来のコーンスピーカーでは再現しづらい無指向性の音が車室に広がるため、より豊かなサウンドをハイレベルで聴くことができるようになりました」。
佐藤代表:「消費電力が少なく、コンパクトで省スペースなデザインという点でも、省資源でECOなサウンドカスタムだとも思っています」。
Tommyさん:「室内のデザインを崩さないこともレイヤードサウンドの魅力ですね。内装の穴開け加工や両面テープでツイーターをダッシュボード上に付けるなんてことが一切ない。純正のインテリアの雰囲気を損なわずに装着できることは非常に素晴らしいですね! また、新たにクルマを買い替えた場合などにも移設可能なシステムであるため、SDGsな時代に相応しいと思っています。レイヤードサウンドを装着してから、今では夫婦でGクラスに乗って音楽を楽しむ機会が増えました(笑)」。
既設のオーディオにプラスする新たなシステム
既存のヘッドユニットやスピーカーはそのままに、非常にコンパクトなアンプやサウンド・ドライバ(スピーカーに相当する出力デバイス)を追加するだけで、臨場感溢れるサウンドが楽しめるのがレイヤードサウンド。音質の調整はふだん使用するディスプレイからの操作により行う。
ライブへ行けない昨今でも車内で音楽を楽しめます
W463A型のG63に乗るTommyさん(廣瀬夫婦)。優れた音はもちろん、車内のデザインを一切崩すことなく、乗り替え時にはシステムの移設が可能である点においてもレイヤードサウンドを導入する決め手になったとのこと。
臨場感溢れるサウンドが納得のコストで手に入る
W463型Gクラスオーナーのハルさん。前後左右から臨場感溢れるサウンド、従来では聞こえなかった音域や音質を、短時間にリーズナブルなコストで楽しめるレイヤードサウンドには大満足していると話す。
レイヤードサウンドのアンプユニットはグローブボックス下に設置。オン・オフスイッチはコンソールボックスや任意の場所に装着できるので、Tommyさんはステアリングコラム下にスイッチを装着している。
10月17日に開催された「Gクラスファンミーティング2021」の会場で、レイヤードサウンドユーザーのハルさんとTommyさん、佐藤代表の3人で座談会を行ない、その魅力を語ってもらった。
振動モジュールが音質の明瞭感と艶を生み出す!
従来型オーディオが発する指向性が特徴の直接音と、音の揺らぎや乱反射のような無指向性の間接音とを車室内で「重ね合わせる」ことで、現実の空間でふるまう音の動きを狭小な空間で再現しようとするレイヤードサウンドは、カナダ生まれの音楽家・ピアニストであり、音響工学の技術者でもあるシェリー・カッツ博士により発明された。その後、元マクラーレンAUTOMOTIVEのエンジニアである彼の息子が第三世代の基本設計を引き継ぎ、欧州高級オーディオや欧州車に実績がある企業との共同で、主力デバイスのサウンド・ドライバ3rdエディションを開発する。振動伝達部が2個並列する独自のデュアル・ドライバ機構により、圧倒的な音質の明瞭感と艶を生み出す。振動板を前後に振動させるコーンスピーカーとは異なり、レイヤードサウンドのサウンド・ドライバは複雑にふるまう振動モジュールを車室の内装材に直接密着・固定することで特長的な反響音を車室へと広範囲に広げる。スイッチを入れるだけで、車内を理想的な音響空間にする新発想のカーオーディオシステムだ。
臨場感なら4チャンネル、前席のライブ感なら2チャンネル
既存のオーディオアンプはそれなりに巨大で、装着場所を選ぶ。また中にはラゲッジの積載能力をスポイルしてしまうものもある。それらに対してレイヤードサウンドのアンプはモバイルバッテリーほどの大きさで、グローブBOXの中でも設置可能なほど。肝心の出力が気になるが、4チャンネルそれぞれ最大20Wのアウトプットを確保しており、十二分なスペックを誇る。
標準装備されるオーディオは残したままで、そこにレイヤードサウンドを追加するだけ。そのため、純正システムでバランスとフェーダーや音域の調整が可能。装着して終わりではなく、自分が嗜好する音楽のジャンルに合わせてチューニングすれば、より上質な空間が誕生する。