【ドイツ車メンテ名店ガイド vol.10 ユーザーが自然と笑顔になれるアットホームな老舗ファクトリー／ IMAI MOTORS 今井モータース】

数多くの輸入車の駆け込み寺として様々なクルマを扱うバイブリンゲン。クルマの進化に対応しながらも、昔ながらの部分修理もいとわない姿勢は、多くのクルマ好きからの支持を集めている。

気さくなスタッフが
何でも相談に乗ってくれる

　東京のど真ん中、千代田区神田に店を構える今井モータースは、創業から70年以上の老舗ファクトリーである。本社ビルは建て替え中であり、現在はその向かいにある仮店舗にて営業している。同店を訪れる際は、千代田区岩本町2-10-8で検索するとスムーズに到着できる。
　今井モータースは、輸入車ディーラーが多いこのエリアにおいても、豊富な実績を持ち、ドイツ車も多数入庫している。また、近隣に様々な路線の駅があることから、仕事帰りにクルマを引き取って帰るというケースも多いそうだ。
　そんな今井モータースには熟練メカニックから若手まで6名のスタッフが在籍しており、それぞれの分野で活躍している。スタッフは皆気さくに話してくれるので輸入車ショップにありがちな敷居の高さは全くなく、むしろ昔ながらのクルマ屋さんといった雰囲気がとても心地いい。クラシックやネオクラシックなどクルマ好きが好むモデルが入庫することも多いそうだ。それでいながら最新のコンピュータ診断機を完備し、高年式ドイツ車にも対応。昔ながらの分解整備も駆使しながら車種、年式問わず対応してくれる懐の深さが今井モータースの魅力といえる。
　また、同店は年中無休になっており、急なトラブルが発生した際にもいち早く相談に乗ってくれるから、都市部のユーザーにとっては心強い。
　長年、この地で営業を続けてきた実績と信頼は、今も多くのユーザーからの支持を集めているのだ。

メルセデス・ベンツやポルシェなどに対応する
専用の故障診断機のほか汎用機も完備

近年のドイツ車メンテナンスにおいて、コンピュータ診断機は必須の整備ツール。今井モータースではメルセデス・ベンツやポルシェといった専用診断機から汎用機まで揃っているので、幅広い車種、年式に対応できる。これにベテランメカニックの経験がプラスされることで迅速で確実な故障診断が可能になる。

工場長に聞いたネオクラシック
メルセデスのメンテナンスポイント

取材時に入庫していたW123ことメルセデス・ベンツミディアムクラス。この世代のメンテナンスについて聞いてみると、デフからのオイル漏れ、燃料ポンプ、足回りではボールジョイントのブーツ切れ、排気管の腐食、オーツーセンサーなど。経年劣化が全体的に進んでいる年式なので、足回り系、燃料系、駆動系などセクションごとにまとめて点検しておくことが大事とのことだ。