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【Old Mercedes CLUB 淡路島ツーリングオフ会 ユーザーピックアップ②】タテ目メルセデスは子供の頃からの憧れだった

 ここで紹介する橋本さんの愛車もW108セダンで、こちらは280Sとなる。キャブレターの直列6気筒エンジンを搭載し、トランスミッションはマニュアルとなる。低く抑えられた車高と威厳を感じさせるフロントマスクが往年のメルセデスらしさを醸し出している。

 

1972y Mercedes-Benz 280S

鮮やかなレッドのボディカラーが際立つ

OWNER 橋本さん
購入後6年が経ち、ひと通りのトラブルシュートを経験したオーナー。頼れる整備工場があるから安心して楽しめるとのこと。

所有したからこそ見えてくるものがある

 鮮やかな赤を纏ったフルサイズクラス。この時代のメルセデスではあまり類を見ないカラーがお気に入りなのが、オーナーである橋本さんだ。子供の頃に見かけた縦目のメルセデスに憧れていた橋本さんだったが、購入のきっかけは複雑なものだった。
 以前所有していたアメ車をとあるところで仕上げていたところ、その会社が倒産してしまい、支払ったお金と愛車は債権となって返ってくることはなかったという。すっかり気落ちしていた橋本さんだったが、前向きな心へと自分がなるために、また子供の頃からの夢の実現を思い立ち、縦目メルセデスの購入に動く。候補は2台あり、大阪にあった直6のW108と名古屋で見つけたV8のW109だったが、長く乗りたいと考えた橋本さんが選んだのは、維持費と整備性を考えて直6、金属バネのW108を選んだ。このクルマのプロフィールも一言では語れないものがあるようで、例えば、鮮やかなボディカラーも元々は黒だったということを、オーナー自身が最近車体番号より知った。MTのミッションも、前のオーナーによるATから換装したものである。修復歴ありの車体でも走りに影響はないが、橋本さん自身がボディラインに違和感があり、今後これをどうするかを模索しているのこと。
 これまでで一番のトラブルはバックギアに突然入らなくなったこと、これはミッションのリンケージトラブルが原因。さらにエアコンの修理やエンジンオーバーホール、キャブレターに関しては消耗品交換のみならず、バタフライのロッド摩耗部分の肉盛り加工修正までする徹底整備。大きな整備は大阪府大東市にある大照オートにお願いしており、W108を維持する上で橋本さんの大きな一助となっている。

前オーナーが4ATからコラム4MTへの換装しており、積極的に走りを楽しむことができる。タコメーターも後付けされている。
絶妙な車高はサスカットによって実現。タイヤサイズは215/55/R16となっている。リアウインドーにはシェードが備わり、内装も良いコンディションを維持している。エンジンもオーバーホール済み。ミッションを5速にしようかとパーツまで確保していたが、今の4速の走りが捨て難く、結局持ち越しとなったそう。
 
クラシックカーライフを教えて!一問一答                                            

●購入して何年?
【6年】
●愛車の魅力は?
【エレガントなボディカラー】
●現在の走行距離
【7.8万km】
●メンテナンスの部品は?
【純正品とOEMの両方】
●行きつけのショップは?
【大照オート】
●最近のメンテナンスは?
【ファンクラッチ交換、エンジンオイルなど油脂類の交換】