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G400d Gクラス

2021.12.10

AMGと遜色ない重厚感を纏う JUSTICE

 ここ数年トレンドとなりつつあるディーゼルモデル。しかしAMGやブラバスと比較すると、ノーマルのG400dはバンパーの厚みに若干の見劣り感がある。それを見事に払拭しワンランク上の風格へと格上げする、ジャスティスのテーラーメイドに迫る。

カーボンと巧みなコンピュータコーディング技術を駆使

 第一印象は誰もがG63 AMGと思わせるほど、重厚感に溢れたフォルム造型美が際立つG400d。ハイエンドモデルの本質を見極める上で欠かせないポイントは、本物に常日頃から触れているか否かが重要な鍵となる。紹介するのは大阪府のゲレンデヴァーゲンファクトリーが手掛けたAMGパッケージのフルコンプリート車両だ。
 限定カラーのチャイナブルーをベースにRinda Factoryによる高度なラッピング技術でドアアンダーと背面タイヤカバー部分にアクセントを添えつつ、巻き方を上下異形にしたバリアブル形状を採用した約1インチダウン(20~30mm)でボトムスを整えるGFスポーツサスペンションを開発。ハイウェイシーンでスポイルしがちな路面追従性や、コーナーでのロール制御はもちろん、腰高の四駆にありがちなデメリットを見事に払拭してみせた。
 実際の下げ幅よりもディープなロワードフォルム、そして重厚感を印象付けるのは、カーボンを惜しみなく採用したオリジナルの前後バンパー。純正オーバーフェンダーからの一体感も素晴らしく、薄くタイトなG400dのフォルムが精悍かつ重厚感みなぎる雰囲気へと一新。ブラバスをオマージュしたボディキットが主流の昨今、造形の難しいAMGを思わせるシルエットも特筆物。また、車高とのバランスや無理なサイズ感の履きこなしを避けた23インチBCフォージドの選択肢も大人が好む仕立ての良さ。しかし、ここまで外観がアップデートされていて、インテリアがそのままでは味気ない。コンピュータのコーディング技術を駆使して、スピードメーターやメインモニターのアイコン、そしてスピードメーターまで260㎞から280㎞表示に変更する等、AMGさながらのコックピットを見事に再現。ここまでの仕立てでG400dがベースである事に価値がある。センスの良さが光るプレミアモデルへと誘う“遊び心”を知る大人の嗜みと言える。

アグレッシブな雰囲気を醸し出す誇り高きスタイル

 いわゆるブラバスのオマージュや似せて作ったモノではなく、採用する素材から造形、そして一切の妥協を辞さないスタイリングへのこだわりが詰まったAMGパッケージ。カスタムやドレスアップの次元を超えて、本物を知るユーザーが納得できる“モノづくり”をテーマにカーボンと絶妙なサイズ感、そして洗練された気品あふれる鍛造ホイールの選択など、随所にゲレンデファクトリーならではのノウハウが際立つ。オーバーフェンダー1つにしても、オリジナルを作る方が簡単だが、純正フェンダーからナチュラルな造形へと落とし込む作業の方が難しい。こうした難題を一点一点払拭していく職人魂の結晶が、誇り高きスタイリングを完成させている。

バンパーをボディとマッチペイントさせるのではなく、昨今は色のコントラストや素材の風合いを生かしたアクセントがトレンド。艶感のあるカーボンと鮮明なチャイナブルーとのコントラストが粋。
純正サイズ22インチに対して、23インチのBCフォージドホイールを装着。極端な低扁平にならないよう、重量と重厚感のあるGクラスにマッチするサイズをチョイスしている。
新たなコンセプトでリリースしたスポーツサスペンション。約1インチダウンでショックアブソーバーは純正品そのままでベストなストローク量を吟味した傑作。バンパーにタイヤが接触しないように配慮しながらも、乗り心地の改善や重厚感溢れるシルエットを生み出す影の立役者として活躍するアイテム。
前後に厚みをもたらせたことでアンバランスになりがちなボディサイドは、シルバーのラッピングによる視覚効果で絶妙にバランスを取る。ルーフトップには大型のダックテールルーフスポイラーを装着、そしてブラックトップルーフとチャイナブルーの組み合わせは大胆かつ個性的な印象を与える。
メーターおよびセンターモニターにはAMGの文字が表示され、コックピットはG63そのもの。エクステリアで高めた雰囲気をドライバーズシートでも堪能できる。
カーボン素材で引き出すプレミアムなスポーティさは、厚みを持たせたバンパーの造型をより重厚感溢れる雰囲気へと変貌させる。色の組み合わせだけではなく素材までを吟味することもまた、大人が好む仕立ての良さと言える。
 
■取材協力:ジャスティス
■TEL:072-887-7333
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