TOP > 記事 > 非分解でエンジン内部の汚れを徹底除去!! エンジン洗浄TEREXSの劇的効果

非分解でエンジン内部の汚れを徹底除去!! エンジン洗浄TEREXSの劇的効果

汚れというのは普段見えないところに溜まっている。それを手軽に洗浄し、本来の性能に再生してくれるのがTEREXSのエンジン内部洗浄。実際に走行30万kmのメルセデス・ベンツに施工し、その効果をテストしてみた。

まず知っておきたい「TEREXS」の特長

●独自開発の溶剤を使用
●ゴムシールへの悪影響は全くない
●温度を上げて汚れを溶かしながら落とす

 

エンジン回しながら洗浄することで

頑固な汚れを落とす

従来のエンジン洗浄マシンとの大きな違いは、エンジンを回しながら洗浄できること。これは独自に開発した溶剤のおかげでもあり、ゴムシールなどを傷めることもない。さらに溶剤の温度が上がることで、汚れを溶かしながら落としていくから長年の使用で溜まった頑固な汚れもキレイに除去できる。

どんな効果があるの?

●エンジンレスポンスの向上、燃費アップ
●アイドリングが静かになる
●排気ガスがクリーンになる

 

施工後の違いを体感できるほどの効果

体感できるポイントとしては、エンジンのレスポンスが向上すること。乗り方にもよるが、これによって燃費の向上も期待できる。排気ガスもクリーンになるので環境にも優しい。

 

▼エンジン内部洗浄機「ティレックス」の仕組み

エンジンを回しながら洗浄できる
画期的な技術と独自の溶剤を使用

 エンジン内部を洗浄するための手法として、昔から行なわれているのがオーバーホール。これは洗浄だけではなく、各部の点検、消耗品の交換を行なう重要なメンテナンスだ。 だが、エンジンを分解せずに内部を洗浄できるメンテナンス機器が登場したことは、整備業界にとって革命的な出来事だったのだ。エンジンを長持ちさせる予防整備としてのエンジン内部洗浄は、メンテナンスのメニューに新たなカテゴリーを生み出したのである。
 エンジン内部はスラッジなどの汚れが溜まっていることが多く、とくにオイル管理が悪いクルマはひどい状態になっている。ヘドロ状になったオイルが出てきたクルマを見かけたこともある。この状態では本来の性能を発揮することはできないし、トラブルの原因に繋がることもあるから放置できない状況なのだ。そこまでコンディションが悪くなくても、古めのクルマや走行距離が多いクルマは積年の汚れが溜まっている。これを洗浄マシンでキレイにしてやることで、本来の性能を取り戻すことができるのである。洗浄の効果としては、レスポンスや燃費の向上、アイドリングの安定、排気ガスがクリーンになるなどが挙げられる。
 そこで注目したいのが、株式会社MSIの「TEREXS」。これには、従来の洗浄マシンにはない特長が備わっている。まずは汚れを落とすための溶剤。従来は石油系の溶剤が主流だったが、引火性が懸念されていた。そのためエンジンを回すことができず本体から溶剤を圧送する仕組みとなっているが、これでは表面の汚れしか除去できなかった。
 だが、TEREXSで使う溶剤はエンジンを回しながら洗浄できるという画期的なもの。エンジンオイルと同等の溶剤なのでゴムシールなどへの悪影響もない。さらに、洗浄を開始する前に本体で溶剤を一定の温度まで温めるのだが、これは溶剤を洗浄に最適な温度まで温めてからエンジンへ注入することで最大限効果を発揮することを可能にした。
 溶剤がエンジンの隅々まで循環したら、エンジンを高回転域まで回してさらに温度を上げていく。このときにピストンリングに付着した汚れも除去でき、圧縮損失を軽減することにも繋がるわけだ。TEREXSは、「高回転」「高速還流」という、従来のエンジン洗浄マシンにはないシステムとなっているのである。
 では、作業の流れを簡単に説明していこう。まずはエンジン内部の古いオイルを抜いて、本体にエンジン用の溶剤をセットし最適な温度になるまで暖機。その後、溶剤を流してエンジンを回す。洗浄中は何もする必要はなく、マシンがエンジンのオイルラインの隅々までキレイにしてくれる。洗浄が終わったら洗浄液を排出後、エンジン内部に残った洗浄液やスラッジを空気を送り負圧によって排出する。その後新しいオイルとフィルターを装着して終了。1時間もあれば作業は完了だ。取材車は走行30万㎞を超えたメルセデス・ベンツ。施工後の印象は下にあるように、確かな効果を実感。旧車のみならず、中古車を購入したら、まずはTEREXSを施工した方が良いと思えるくらい、クルマにとってベストなメンテナンスである。

 

旧車はもちろん、

高年式モデルにも幅広く対応
施工作業は約1時間で完了!

専用のアタッチメントを使ってマシンのホースを接続する。洗浄がスタートすると溶剤が循環する。
マシンに新品のフィルターをセット(左側)。スラッジやカーボンなど頑固な汚れも取り除く。
洗浄剤はフィルターを通じて循環する。見た目にもフィルターが黒く変化していくのが分かる。
洗浄後のフィルター。取材車は走行30万kmということもあり、内部の汚れは相当なものだった。
 

独自開発の洗浄剤と画期的な技術により
効果的なエンジン洗浄が可能になった

タッチパネル式で簡単に操作できるTEREXS。洗浄剤も独自に開発したもので、改良を加えながら洗浄効果を高めているとのこと。導入する修理工場も増えてきている。
株式会社MSIでは、洗浄効果や性能にこだわったオリジナルのオイルを用意している。
今回は取材のためオイルフィルターを持ち込んだが、事前に用意してもらうことも可能。施工の予約時にはフィルターをどうするかなど、担当者が丁寧に対応しくれるので安心だ。
こちらは取材時のものではないが、エンジンオイル交換直後にTEREXSを施工した時の写真。オイルが新品になっても、内部の汚れは残ったままだった。それだけにTEREXSを施工する価値は十分にあるといえる。
 

施工後のインプレッション

施工時間は約1時間。スラッジやカーボンなど汚れたフィルターを見ながら、どんな効果があるのか楽しみだった取材班。街中と高速道路の2つのシーンでテスト走行してみた。

走り出しからすぐに分かった

TEREXSの効果

 施工直後にエンジンを始動させた時から、アイドリングが静かになったことを確認。その後街中を走ってみると、明らかにレスポンスが向上していることを実感。アクセルをポンと踏み込んだ時の走り出し、フィーリングが施工前とは比べものにならないほどスムーズになったのだ。高速道路では直6のメルセデスW124らしい吹け上がりがとても気持ちがいい。長年溜め込んでしまったエンジン内部の汚れは、走行フィーリングにも大きな影響を与えていたのだろう。ますますW124に乗るのが楽しみになった! と言っても過言ではないほどの効果だった。

施工直後に感じたのがアイドリングが静かになったこと。エンジンレスポンスも確かに向上した。
取材車のような旧車だけではなく、高年式のドイツ車にもお勧めできるメンテナンスである。
 

●施工の問い合わせ:株式会社MSI 

所在地:東京都港区三田1-6-7 5F 

TEL:03-4405-4247 

URL:https://www.msi-co.jp/