TOP > 記事 > ボディを拡大しながら走りを強化【5代目3シリーズ E90】

ボディを拡大しながら走りを強化【5代目3シリーズ E90】

中古車として割安感が高まっているE90型3シリーズ。ひとつ前のE46よりもボディはッ拡大されたが、それを補う工夫によってBMWらしい走りを実現。リアサスペンションが5リンク式となり走行安定性が向上したのもトピックである。

後期型には新世代のiDriveを搭載

 7/5シリーズに続きエッジの利いたラインとなった5代目の3シリーズ。全幅は1815㎜(後に1800㎜に変更)という堂々としたものとなり、コンパクトなFRサルーンを望む層からは「4シリーズだ」などと言われているが、居住性と安全性は大きく向上。重量増加を最低限に抑える工夫が様々な箇所に取り入れられているのも特徴で、ランフラットタイヤを使用してスペアタイヤの重量を削っているのもその一例だ。08年にマイチェンを実施、内外装を変更し4気筒にもiドライブを装備。

 BMWの魅力といえば、やはりエンジン。E90では6気筒にも可変バルブ機構であるバルブトロニックを搭載、さらにダブルバノスも熟成させることによって、吸排気を効率化している。さらに、NAによる滑らかなフィーリングはE90の美点だ。

 次の3シリーズのメインエンジンが直4ターボであることを考えると、伝統の直6+NAのエンジンを楽しめるE90はBMWフリークにとって見逃せない存在である。組み合わせられるトランスミッションは電子制御式の6速タイプで、信頼性が高い。4気筒モデルにMTが用意されているのはBMWの伝統。クイックなシフトフィールで積極的な走りを楽しめる。コンパクトなFRサルーンという、かつてのボディサイズに比べるとだいぶ大きくなったが、エンジンや足回りなどを徹底的に軽量化し、走りのフィーリングを犠牲にしていないのは、BMWのすごいところである。

アルミのパネルを各所に用いてスポーティな雰囲気を高めているMスポーツのインテリア。

ステアリングも専用品となっており、スポーティな雰囲気を高めてくれる。

これまで4気筒のみだったバルブトロニックを6気筒にも搭載。

ダブルバノスも熟成され、滑らかなフィーリングを持つ。

2008年のマイナーチェンジによってヘッドライトのデザイン変更など大幅に進化している。

快適に走りを楽しめる装備が揃っている

ナビゲーションやオーディオ、さらには車両の設定などをセンターコンソールにあるコントローラーで操作できるiドライブは、一部モデルでオプションとなっているが装着率は高い。雨の強さに応じてワイパーの速度が自動調整されるレインセンサー、ボタン操作でエンジン始動と停止が可能な機能、オートエアコンなど、装備は多彩で快適にドライビングを楽しめる装備が揃っている。

後期型では、F30と同じ8.8インチのワイドディスプレイが備わる。エアコンはオートタイプ。

後期型のE90には新世代のiドライブが搭載され、使いやすさが向上している。ATは6速タイプ。

E90の足回りでポイントになるのがリアサス。5リンク式となり、高速安定性が飛躍的に向上している。

E90はシンプルな2眼メーターとなる。

中央部分には車両情報が表示されるディスプレイが備えられている。

 

●車両の問い合わせ つたえファクトリー 

TEL:048-961-8591

http://www.tsutae-f.com/