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ドイツ国際モーターショーで発表されてきたメルセデスベンツの名車たち

2021年9月7日(火)~12日(日)、ドイツ・ミュンヘンで今年もIAA(国際モーターショー)が開催される。すでに125年の歴史を持ち、本拠地であるドイツのメーカーからは重要なモデルがここで発表されてきた。

 

たとえばメルセデスベンツの場合。

 

Mercedes-Benz 300 SE (W 112)

 

300SE(W112)
60年前の1961年9月21日から開催されたIAAで発表された。Sクラスの前身である220シリーズ(W111)がすでに発売されており、クラッシャブルゾーンやより安全性の高い居住空間が採用されていたが、300SEはそれを継承。搭載された3ℓ直6エンジンは160hpを発揮し、エアサスペンションや新型のオートマチックトランスミッションも採用した。1963年に追加されたロングホイールベースモデルは、100ミリ長いホイールベースを採用して後席の居住性を向上させた。

 

Mercedes-Benz 220 SE Cabriolet
 

Mercedes-Benz 280 SE 3.5 Cabriolet

 

W111カブリオレ
こちらも1961年のIAAでお披露目された。高級車のオープンカーは印象的なスタイリングで人目を引く存在であり、独立した4人分のシートが贅沢な空間を演出する。翌年の春には300SEのカブリオレも発売された。以来今日に至るまで、オープンモデルはメルセデスベンツのラインナップの中で最も美しいものとされ、高い人気を誇っている。W111カブリオレのスタイリングは1965年以降のW108/W109のデザインにも影響を与え、1971年まで継続生産された。

 

Mercedes-Benz “tail fin” saloon of the W 110 model series
 

Mercedes-Benz “tail fin” saloon of the W 110 model series

 

W110
1961年のIAAに展示されたもうひとつのモデルがこれ。Eクラスの前身とされているW110は、室内空間の広さと快適性、高出力、コストパフォーマンス、経済性などが理想的にバランスしたモデルだった。当初は4気筒エンジンを搭載した190/190Dのみだったが、後には6気筒エンジンの230も加わった。

 

Mercedes-Benz S-Class Coupé of the 126 model series

 

126シリーズクーペ
1981年9月17日から開催されたIAAでは、380SECおよび500SECクーペが大いに注目されることになった。すでに2年前に発売されていたSクラスのクーペをベースとされたが、ボディシェルのデザインには最新の安全性に関する知見が盛り込まれていた。また電動シートベルトフィーダーが標準装備され、オプションで運転席エアバッグおよび助手席シートベルトテンショナーが用意された。1985年にはトップモデルとして5.6ℓを搭載した560SECがラインナップされた。

 

124 model series Mercedes-Benz 300 CE-24 Cabriolet
 

124 model series Mercedes-Benz 300 CE-24 Cabriolet

 

124シリーズカブリオレ
今日モダンクラシックスとして人気の124シリーズのカブリオレは、1991年9月12日から開催されたIAAで初公開された。かつてのW111/112のカブリオレが1971年までで製造終了して20年目のことだった。124のカブリオレは124のクーペをベースとしていたが、数多くの補強が施されており、前後および横からの衝撃に対しても、セダン、ワゴン、クーペと同様高い基準を満たしていた。