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【Mercedes-Benz & BMW アンダー200万円】気になる2強ブランドのアレコレを比較! 人気の14車を厳選! ③

 ドイツの2強ブランドであるメルセデス・ベンツとBMW。ここでは両ブランドをセグメント別に徹底比較して、イメージに左右されない「違い」を明らかにしていきたい。続いてはW211とE60。

 

Mercedes-Benz 3代目Eクラス(W211)

●生産期間
2002~2009年/2006年~後期型

足回りの進化によって走行安定性と操縦性が向上している

 丸形ヘッドライトを継承した3代目のEクラス。先代よりも電子制御化が進められ、上級モデルには7速ATやエアサスペンションも装備、これらを関連制御することでスムーズさと燃費性能の向上を実現している。フロントサスはWウィッシュボーンから4リンク式に進化、フラットな乗り心地と操縦安定性に優れている。登場当初は電子制御式ブレーキのSBCにトラブルが続発してイメージダウンしたが、06年に実施されたマイナーチェンジ以降は完成度を一気に高めている。

メルセデスらしい落ち着いた雰囲気が感じられる室内。高レベルの安全装備も搭載している。
 
Specifications         06年式E300AVG-S
全長           4880㎜
全幅           1820㎜
全高           1465㎜
ホイールベース      2855㎜
トレッド(前)/(後)     1565/1560㎜
車両重量         1700㎏
エンジン方式       V6DOHC
総排気量         2996㏄
最高出力         231ps/6000rpm
最大トルク        30.6㎏-m/2500~5000rpm
トランスミッション    電子制御式7速AT
 

BMW 5代目5シリーズ(E60)

●生産期間
2003~2009年/2008年~後期型

サイズアップの重量増は軽量化で解決
BMWらしい先端の技術も採用

 03年に登場した5代目の5シリーズは、フロントセクションにアルミとスチールのハイブリッド複合ボディを採用。サスペンションもオールアルミ製と徹底的に軽量化され、サイズアップによる重量増を防いでいる。走行条件に合わせてパワーアシスト量だけでなくギア比も可変するアクティブステアリング、車体にかかる横Gから演算してヘッドライトをカーブの内側へ向けるアダプティブヘッドライトなど先進の装備も満載。走る楽しさとプレミアム感を両立したミドルサルーンである。

写真は後期型のインテリア。ATシフトは後期型から電気式に変更されている。
 
Specifications         03年式530i
全長           4855㎜
全幅           1845㎜
全高           1470㎜
ホイールベース      2890㎜
トレッド(前)/(後)     1560/1580㎜
車両重量         1590㎏
エンジン方式       直6DOHC
総排気量         2979㏄
最高出力         231ps/5900rpm
最大トルク        30.6㎏-m/3500rpm
トランスミッション    電子制御式6速AT
 

W211とE60の違い

安全装備は?

安全に対する考え方が違う

どちらも電子制御による横滑り防止が備わるが、オフにするとBMWは一定の範囲内でのスリップを許容し、ドライバーにクルマの動きをゆだねる。スリップなどが起きる極めて早い段階から制御するEクラスに対して、5シリーズは安全装備の中にも走る楽しさという部分を残しているのだ。

ボディサイズは?

スペック以上に感じるE60のワイド感

全長はEクラスのほうが長く、全幅は5シリーズのほうが広いというのがスペックからも見て取れる。5シリーズを正面から見るとスペックの差以上にワイドに感じるから、ヘッドライトやフェンダー回りのデザインによって、より幅広な印象を与えているのだろう。

実用性は?

トランク容量に違いがある

ゴルフなどに出かける時は大荷物になるが、そんな時に活躍するのがトランクルーム。その容量を比較してみると、Eクラスが505ℓ、5シリーズが520ℓとスペック上の違いが見て取れるが、Eクラスはフロアが2重構造になっているので下の段も収納スペースとして使うことが可能だ。