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【Mercedes-Benz/注目パーツ】電子の力でサビ予防「ラストストッパー」

ヤングクラシックで気をつけたいのが、ボディのサビ。沿岸地域や融雪剤により塩害、最近ではゲリラ豪雨だけではなく酸性雨も増えており、サビのリスクが高まっている。それを電子の力で制御するのがラストストッパーである。

 

ヤングクラシックを快適に乗るために
ボディの大敵サビ対策

 古めのドイツ車にとってボディのサビは大敵だ。鉄は原料である鉄鉱石から酸素を追い出して作られていて、放っておけば空気中の酸素とくっ付いて元の安定した状態に戻ろうとする。その時に手助けをするのが水分で、水が電気化学反応を発生させることで鉄をイオン化させ、空気中の酸素と結合しやすくなる。こうしてサビは発生する。だからサビは秋の長雨などの時期に発生しやすい。最近ではゲリラ豪雨のように局地的に激しい雨が降ることもある。この結合を、電子の力で防止しようというのがラストストッパーなのだ。
 この原理は実は50年以上前から利用されていて、石油コンビナートや地下パイプライン、橋ゲタなどにも似たような装置が使われている。確かな技術的効果が証明されている電子的な防錆装置なのである。
 サビは見えるところより、見えないところのほうが怖い。知らない間にサビが進行してボディがボロボロになり板金修理となれば費用も嵩む。だが、このラストストッパーを装着しておけば、サビを未然に防ぐことができるのだ。

この実験は3時間ごとに同じ量の水をスプレーしてサビの発生状況を見たもので、ラストストッパーを装着した鉄板(右)は長い時間が経過してもほとんど変化は見られなかった。※メーカーによる検証データ
装着は電源を取って車体に2本の配線を繋ぐだけ。作動をモニターするLEDのインジケーターも付いている。車体側への加工は必要ないからDIYで簡単に取り付けられ、車両入れ替え時の移設も簡単だ。また、ラストストッパーの消費電流は3~12mAとクルマの時計に使われる程度。それでも万が一にもバッテリー上がりの原因とならないように、電圧をモニターして一定以下に低下した場合は自動的に電源を切る機能も備わっている。
●価格:12V用レギュラータイプ 25,300円(税込) ヘビーデューティタイプ 33,800円(税込)
最初にサビが発生し始めるのはジャッキアップ跡、ウェザーストリップの下にある砂がたまるところ、シャシーの継ぎ目など。目に見えないところから静かに、だが確実にサビは進行していくのである。
 

ヤングクラシックを現代仕様にする
スマートキーフリーシステム

ツーフィットから販売されているスマートキーフリーシステムは、自動ロック、アンロックシステムで、クルマから離れると自動的にロックされ、近づくとロックが解除されるもの。買い物の荷物などで両手が使えない時や雨が降っている時など、自動的にロック、アンロックできるのはとても便利! もちろんシステムを解除すれば、通常のキーレスとしても使用できる。ヤングクラシック世代のメルセデスをより快適に乗るための逸品だと言える。●価格:17,380円~(税込)
 
取材協力 : ツーフィット株式会社
電話 : 045-253-7945