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2021.08.05

【GERMAN CARS MEISTER FACTORY in japan】確実な整備と多様なプランが人気、中部地区ナンバーワンともいえる集客力 ナガセ自動車

 あらゆる世代のドイツ車を整備できる設備と高い技術を持つのが、ナガセ自動車。高年式モデルは当然として、経験や技術を求める旧車ファンにも支持されているファクトリーだ。ではなぜこんなにも人気なのか。その理由は多様な整備メニューにある。

 現在のような旧車ブームとなるずっと前から、W124を始めとするメルセデスを中心に販売とメンテナンスを行なっているのが、愛知県の名古屋市に位置するナガセ自動車だ。全国から整備やカスタムの依頼が来るところであり、自社整備&自社管理車両の良質なW124なども豊富に在庫しているプロショップである。
 同社がここまでW124に強いこだわりを持つ理由は、自身がW124型の500Eオーナーであるサービスマネージャーの服部さんの存在と、この世代のメルセデス整備を得意とする敏腕メカニックが揃っていることにあるのだろう。つまり、W124を本気で好きなスタッフが揃っており、彼らの豊富な知識と高い技術力が、多くのW124ユーザーの力になっているのだ。
 そんなW124愛で溢れるナガセ自動車なのだが、パーツに関して不安を覚えることが増えているという。名車のW124型メルセデスといえども、入手困難なパーツが出ている状況にあり、それにはなるべく在庫を持つというスタイルで対応しているとのこと。しかし世界的な旧車ブームはパーツの需要増加を招くと同時に、それらの希少なパーツを転売目的で購入するパーツブローカーのような存在が増えていることが心配とのことだ。モノの値段は需要と供給で決まるため、古いクルマのパーツ価格が上昇すること自体は致し方の無いことだが、転売目的で価格が高騰することは、本当に好きでW124に乗っているユーザーには納得し難いはず。それはプロショップであるナガセ自動車も同様で、自社のW124ユーザーが長くW124に乗り続けられるためのパーツストックなのに、転売目的でパーツ価格が高騰することは、ユーザーのためにならないと危惧している。
 最善か無かを社是に作られていた時代のメルセデスは、今や完全に趣味のクルマだ。一度この世代のメルセデスを知ってしまうと、他のクルマでは満足し難い魅力がる。だからこそ、ナガセ自動車はW124が大好きなユーザーに最善のサービスを提供している。くれぐれも、希少な在庫パーツを転売目的で発注しないようにと筆者は強く願う。

サービスマネージャーの服部さんを始め、W124好きのスタッフが揃っているナガセ自動車。
正規輸入車ディーラーと同様の整備設備を持ち、BOSCH CAR SERVICEの指定工場にもなっている。パンタ型リフト 4基、2柱リフト 4基、1柱リフト(トラック用)、車検用の各種テスター完備など、充実した設備もナガセ自動車の特長。
優れた品質と高いフィット感で、高額な張り替え修理を必要と感じさせないR107用メルセデスのシートカバー。

メルセデスW124型の500E/E500用のエンジンハーネス。純正の新品が入手しにくいこれもストックしている。

ネオクラ系メルセデスの整備に精通したメカニックが大勢揃っていることは、ナガセ自動車の大きな特長だ。
W124型Eクラス純正のドアミラーブーツ。これは希少なパーツだが、さらに入手困難なクーペ用も在庫する。
ネオクラ系にマッチする最新機能のヘッドユニット
W124などネオクラ系モデルにお勧めのアイテムがコンチネンタルのオーディオヘッドユニット。1DINサイズのこれは純正オーディオのようなレトロなデザインながら、Bluetoothに対応しており、スマホ内の音楽を楽しむことができる。ラジオは国内の周波数に合うようにセット済み。1枚がけのCD有りと無しが選択できる。
メーター内部のカビを除去!
ひと手間かけた再生術
W124など角目ベンツの多くで発生しているメーター内部のカビ。これをキレイに除去してLED照明に変更することもできる。

写真上のようにカビが発生してしまっているクルマも多いと思うが、ナガセ自動車ではこれを除去しつつ、計器類のメンテナンスを施すメニューを用意。写真下はメンテナンス後で、新品のような仕上がりになる。
インテリアパーツの再生が愛車の満足感を高める
 純正と変わらぬクオリティが確保できるのであれば、交換ではなく再生という選択肢も修理のひとつとしているナガセ自動車。例えばそれは、経年劣化で革がハゲてしまうステアリングやシフトノブ。純正への新品交換は不可能ではないが、かなりの時間と費用を費やすことは間違いない。そこでレザーの張り替えという手法を用意しており、そのクオリティの高さはかなりのもので、握り心地も納得の仕上がりだ。また、内装のカラーに合わせてステッチカラーの変更なども可能となっている。こういった再生にも力を入れていくことが、W124世代のメルセデスを長く楽しむことに繋がるといえる。
 また、経年劣化で垂れてしまうことが多いルーフライナーはエクセリーヌ等の素材を使用して張り替え、カラーを変更することも可能とのことだ。
 
ナガセ自動車株式会社

●所在地/愛知県名古屋市中川区昭和橋通6-33
●TEL/052-361-6271
●URL/https://www.nagase-jidosya.co.jp/