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GLC SUV

2022.07.14

【GC-SUV倶楽部】Mercedes-Benz GLC Class

 GCならではの視点で、ドイツ製SUVの魅力を多角的に解説する本企画。今回はメルセデス・ベンツのSUVモデルをピックアップ!

 SUVモデルの拡充を続けるメルセデス・ベンツ。現在ではもっともコンパクトなGLAからフルサイズのGLS、さらにその間にGLCとGLEがラインナップされている。破竹の勢いで新たなニューモデルが登場しているSUVカテゴリーだが、今回はそのメルセデス・ベンツに注目したい。
 GLAはGLシリーズの中でももっともコンパクトで、ボンネットのパワードーム、流れるようなエッジを利かせたボディラインで構成。GLCは、デザインコンセプトは変わらないものの、Cクラスの先進装備により快適なSUVに仕上がっている。さらに、メルセデス初の4マチックプラグインハイブリッドモデルや最新の9速ATなどがメカニズム面でのトピックである。GLEは伝統のMクラスの後継に当たるモデル。抜群の走破性とメルセデスらしい高級感を合わせ持つプレミアムSUVである。このGLEとGLCには美しいルーフラインを持つクーペのような仕様もラインナップされている。
 そして、Gクラスと並ぶトップに君臨するのが、GLS。当初から設定されていたGLクラスの後継であり、ゆったりと過ごせる上質な室内空間に加え、SUVであることを忘れさせる快適な乗り心地を実現。オン・オフロードともに高い走行性能を持っている。
 いずれのモデルもメルセデスの最先端技術が投入され、身近な価格帯のGLAからトップグレードのGLSまでそれぞれの個性が際立つラインナップとなっている。

2018y
GLC250 4MATIC coupe(X253)

セダンからSUVに乗り換えたユーザーのファーストインプレッション

 ドイツ車好きの多くはセダンやワゴンを選ぶ人が多い。それは新車の販売台数や中古車の流通台数を見れば明らかである。だが、世界的なSUVブームの中で、ドイツのSUVとはどんな印象なのか。ここで紹介するオーナーは、これまで多くのドイツ車を乗り継いできた根っからのフリークで、メルセデスのセダンからGLCクーペに乗り換えた人物である。
 「実際に乗ってみて感じたのは車高を気にせずに走れることですかね。段差を乗り越える時なども何の心配もなく入っていけますし。あとは車高が高い分ドライビングポジションが高くなるので、前方の視界は良好。ステアリングも切れるので、街中でも運転しやすいですよ。これ、直4ターボなんですけど、低回転域からトルクがあって扱いやすいです。車両重量は1870kg ありますが、さほど重たく感じることはありません。デザイン面では今のメルセデスらしい存在感があり、フロントから見た姿は個人的に気に入っています。曲線形状となるルーフラインはやはり美しい。その半面、後席の頭上スペースが若干狭くなっていますが、今のところ不便に感じたことはないです。SUVに関しては食わず嫌いだったのかもしれませんね」
 今、流行しているクルマに乗ってみようというのが正直なところなので、誌面のネタになるような驚きエピソードはないんですけどね、と笑って話してくれたオーナーだったが、ビジネスからプライベートまで使えるオールラウンダーとして、想像以上に満足している、とのことだった。

クーペのような美しいボディラインを持つGLCクーペ。アーバンSUVとしての魅力が随所に感じられる。
クーペのようなルーフラインは都会的なイメージで、高級感がある。エンジンは2ℓの直4ターボを搭載。最新の9速ATと組み合わせられる。十分なパワーで快適な走りを楽しめるのが魅力。
インテリアは現代のメルセデスらしい高級感に溢れたもの。セダンよりも車高が高いこともあって視認性はよく運転しやすい。バックモニターがあるのでリアの視界も確保されている。
曲線状のルーフラインを持つため後席の頭上スペースは若干気になるが、実際に座ってみて違和感はなかった。
ラゲッジルームはフラットで使いやすい構造。荷物を積んでの長距離移動もラクにこなすことができる。