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【63AMG SELECTION②】AMGの技術が光る至高のNAユニット

 AMGの高い技術が詰まった6.2LのV8ユニット。そのメカニズムとAMGならではと言える組み立て等を解説していこう。

 

6.2ℓV8DOHC #M156のメカニズム

AMGマイスターによる手作業での組み立て

 絶品のフィーリングを持つ6.2ℓのV8DOHCユニット。モータースポーツで培った可変バルブコントロールシステムや、シリンダー内の吸気効率を高める直立型吸気ポートなどを採用している。このM156ユニットは、熟練したマイスターでも組み上げるのは1日に2機が限界だと言う。部品一点一点の状態を見極め、クリアランスをキッチリと測りながら正確に組み付ける。こうして完成したエンジンには、組み上げたマイスターによるサイン入りのプレートが取り付けられるのだ。W124世代のM119ユニットの時代には、すべてのエンジンがテストベンチに据えられ、実際に燃料や点火電流を送って回転をチェックされていたが、現在も完成エンジンの検査体制は非常に厳しいものがある。排気管が真っ赤になるほどエンジンを回してベンチテストする風景は有名なものだ。
 普通のメルセデスとAMGメルセデスの最も大きな違いは、このエンジンに対する手間のかけ方と言ってもいいだろう。以前は単に大排気量化によってパワーを強化していた印象のメルセデス・ベンツも、AMGとの統合によって力強く官能的なエンジンを生み出すことが可能になった。量産されているとはいえ、やはりAMGユニットはチューニングエンジンであることに違いはないのだ。

信頼性は高く大きなトラブルはなし

一人の職人が一基のエンジンを最初から最後まで組み上げることで、優れたバランスと回転フィールを実現する。
排気管が真っ赤になるまでエンジンを回してチェックするベンチテストでのシーン。品質管理は徹底している。
パーツはAMG専用として生産されたものではあっても、今もチューニングエンジンであることに違いはない。
マイスターによって手作業で組み上げられるAMGのエンジンに担当者のサイン入りプレートが取り付けられる。誇りと責任の証だ。