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【 GERMAN SPECIAL CARS!! vol.13 至福の時間を特別なクルマで。/パフォーマンススタジオが生み出す限定のAMG SL65 AMG Black Series 】

かつてのAMGのように、1台ずつ手作業で仕上げられる特別なモデルがブラックシリーズ。パフォーマンススタジオが生み出すワイドボディがたまらない限定のAMGを紹介しよう

 

SL65 AMG Black Series

特別な仕上げと発揮するパフォーマンスは
チューナー時代のAMGのような仕立て

 エンジンこそアファルターバッハの専用工場で組み立てられているが、通常のモデルと同様にラインで大量生産されている現在のAMGメルセデス。それとはまったく違った価値を持つ、飛び切りスペシャルなモデルがブラックシリーズだ。2006年にオープンした愛車のスペシャルオーダーを求める特別なカスタマーのためのアトリエ「パフォーマンス・スタジオ」が送り出す、限定仕様のフラッグシップモデルだけに与えられる称号なのである。
 さらなるチューニングが加えられた最強の出力を誇るエンジンに、存在感のあるアグレッシブなラインを描くワイドボディ、そして専用の足回りやブレーキシステムを組み込んでサーキットレベルまで高められたパフォーマンス。ラグジュアリー方向とは違った、最上級のスポーツ性能を持つ最高レベルの高級車として、唯一無二の存在感を放っている。もちろんユーザーのニーズに合わせ、さらなるカスタマイズを加えることも可能。完全なハンドメイドで仕上げられるボディや内装のスペシャルメイクと合わせ、まるでチューニングファクトリーで手作りされていた時代のAMGを再現したかのような手間と時間をかけて贅沢に作られているのがブラックシリーズなのだ。

レーシングカーのようなルックスは他を圧倒する存在感を放っている。これで公道を走れてしまうのだから、飛び切りスペシャルなAMGだと言えるだろう。専用のマフラーからは官能的なサウンドを響かせる。ちなみに、新車価格は4880万円。
Black Seriesのプレートが追加されたAMGのエンブレム。ただものではないパフォーマンスの証である。
ブラックシリーズを生産するのはパフォーマンススタジオ。手作業によるボディメイクが行なわれている。チューナー時代のAMGのような丁寧な作り込みがなされている。
 

ユーザーの特別なニーズに応える
AMGの確かな技術が細部に宿る

 ブラックシリーズは、06年のSLK55AMGブラックシリーズを皮切りに、翌年にはCLK63AMGブラックシリーズが登場。これらは日本へは導入されなかったものの、08年には世界限定350台で生産されたSL65AMGブラックシリーズのうち12台が日本へ割り当てられ、正規輸入という形で販売されている。さらに、CクラスのクーペをベースとしたC63AMGクーペブラックシリーズを、日本限定50台の予定で予約販売している。
 さて、撮影したのは正規輸入台数が12台というスペシャル感たっぷりのSL65AMGブラックシリーズである。
 SLクラスはオープンモデルだが、ブラックシリーズではクーペとし、ドアパネル以外はドライカーボンを採用している。トレッドは約100㎜拡大されており、レースカーのような圧倒的な迫力を感じさせる。
 エンジンはV12をベースにチューニングが施され、最高出力は670ps/最大トルク101.9kg-mというスペックで、最高速度は320km/hとされている。ノーマルモデルではABC(アクティブ・ボディ・コントロール)が搭載されているが、ブラックシリーズは全長調整式コイルサスペンションに変更されている。もはや、サーキットレベルでも十分に通用する圧倒的なパフォーマンスを発揮するのだ。
 飛び抜けたスペックとド派手な出で立ちのブラックシリーズは、かつてのAMGがそうであったように、これからもクルマ好きの視線を釘付けにするに違いない。いつの時代も特別なニーズに応える確かな技術力を持つのがAMGなのである。

至高のV12ユニットをベースにAMGのチューニングが施されたスペシャルなエンジン。タービンや吸排気系、コンピュータも変更されている。
フェンダーの張り出しがワイルドな雰囲気を醸し出している。ノーマルモデルに備わるABCは撤去され、コイルサスペンションを装着している。
ボンネットには冷却のためのダクトが備わっている。もちろんカーボン製である。さらにリアウイング、強力なストッピングパワーを発揮するブレーキシステムも搭載される。