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2022.04.26

【素材別ドイツ車メンテ術 vol.06/インテリア編 ①《シート/レザー・ファブリック》】クルマの中では数少ない天然素材がメインで使用される個所

シートの座面を構成するのは、大別してレザー(革)とファブリック(布地)の2つがある。さらに革では、主に牛皮から作る本革や高級人工皮革のアルカンターラ、人工合皮(シートカバーに多い)など、多様な素材が用いられている。

 

レザーシートは余計なことを

しないほうがいい!?

 昔、営業バンに使っているようなクルマで、全面ビニールレザー張りのシートをよく見かけたが、日本仕様として輸入されるドイツ車ではそれは皆無。ということは、シートの素材、少なくとも表皮はすべて天然素材であり、綿か革ということになる。つまりこの二つの素材の特性にあった使い方やケアをしてあげればいいわけだ。
 まず布製シートは、とにかく織り目や編み目にホコリを大量に抱き込んでしまうことが多い。それゆえ、年に一度は全てのドアを全開にして、布団叩きのようなもので、座面といわず背もたれといわず、バンバン叩いてホコリを取り去ることが第一歩。掃除機を掛けるのは、“バンバン”の後が効果的。
 ホコリを満足ゆくまで取り除けたら、次は水拭き。シート専用クリーナーのようなものがカー用品店で販売されているが、私はウール用洗濯洗剤を薄めて使っているが、これも効果的。ウールや色柄ものOKの洗剤が、クルマのシートに使われるほど強靱な素材を傷めたりするわけがない。ただし洗濯機ですすぐことができないので、ごく薄く水で溶いて、表面を軽くゴシゴシ拭いたら、すぐに水で濡れたウエスで十分に洗剤分を拭き上げよう。最後に柔軟剤を水で溶いたものを軽く表面にスプレーして、乾燥させれば想像以上に良い感じに仕上がる。
 レザーシートは、水で固く絞ったウエスで拭き上げ、十分に乾かすのみ。余計なことをするとベタベタで服が汚れたり、かえって妙なシワ汚れができてしまうので注意。

 

布のシミは取りづらい

布にジュースなどをこぼしてシミになってしまうと、水洗いする必要が出てくる。しかし車内で洗うと乾き切らず湿気が残ることや、シート下のコネクターなどに浸水してダメージを与えてしまう可能性があるため、設備のあるプロショップで取り外して洗わなくてはならない。小さい子供が乗る場合などは、普段から液体に気を付けることや、シートカバーの導入といった策も検討すべきだろう。
 

革シートの手入れは布より楽

レザーシートの手入れは、基本的にホコリを取って水拭きをしてやれば大丈夫。カー用品店に行くと革専用のクリーナーや保湿剤などが数多く売られているが、それらを使うのは基本掃除を行なった後で十分。落ちにくい汚れは、水を含ませた柔らかいブラシでこすってあげよう。
 

マメに掃除機をかけるべし

シートに残った食べカスなどは、放置するとダニや雑菌が繁殖する原因となる。マメに掃除機をかけてやることが大切だ。