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メンテナンス

2022.04.22

【素材別ドイツ車メンテ術 vol.02/エクステリア編 ②《ヘッドライトレンズ》】ガラスか樹脂か? 素材によっても変わる レンズのケア方法

ヘッドライトのレンズ素材には昔からガラスが用いられていたが、1990年代ごろからは徐々にアクリル樹脂が中心になってきた。樹脂製は形状を作りやすいためデザインの自由度が高いことが特長だが、紫外線によって劣化するというデメリットも併せ持つ。

 

専用の溶剤などで

樹脂製もキレイに

 ヘッドライトのレンズは、ガラス製と樹脂製の素材があるが、ガラスのほうが光の屈折率が大きいので正確な配光がしやすいく、また透明度の高さもガラスのほうに分があるので、より明るいヘッドライトを実現するためにはガラス製が優位となっている。
 けれども近年のユニット化されたヘッドライトの場合、ボディラインにあわせたアウターカバーには、ほぼ間違いなくクリア樹脂が使われている。ガラス製レンズは跳ね石などで割れない限り、特別なケアを必要としないが、DIYなら樹脂製のカバーをときどき極細目のコンパウンドで研いてやると、小キズが取れて透明感が復活する。最近では、専用の溶剤やプロショップでキレイにしてもらえるサービスもある。

 

汚れは洗えば落ちる

 
ライトが暗く感じるのは、レンズ自体の劣化以外に、単純に汚れによる原因もある。取り外して中性洗剤などで洗えば、ある程度は回復するだろう。
 

キズや紫外線は避けられない

小キズや紫外線などの影響で、樹脂は徐々に白く曇ってきてしまう。これは磨きによってある程度回復させることができるが、経年劣化が進むと完全に取り除くことは不可能で、最終的には交換しかない。寿命と割り切るべし。