M5セダン（F10）
暴力的な加速力を持つモンスターマシン
５代目となるＦ10型Ｍ５は、初代のコンセプトを受け継ぎながらサーキットにおいて抜群の運動性能を発揮することはもちろん、公道においてはラグジュアリースポーツセダンとしての要素を合わせ持つ。エンジンは４.４ℓＶ８をツインスクロールツインターボで過給する。７速Ｍ ＤＣＴ（ダブル・クラッチ・トランスミッション）との組み合わせにより、最高出力は５６０psを発揮。パワーウエイトレシオは３.３㎏／ps。０‐１００㎞／ｈ加速性能は４.３秒というモンスター。
全面レザー張りとされたインテリアはけっして獰猛な雰囲気ではない。しかしエンジンを目覚めさせると、音量こそ控えめながら重低音の効いたエグゾーストノートが響いてくる。
全長4920×全幅1890×全高1470mm、2965mmというボディディメンション、1640kgという車重を、431ps/56.2kgmというパワーで引っ張る、まさに高級セダンの皮を被ったモンスターマシンと言っていい。
７速ＤＣＴ（ダブル・クラッチ・トランスミッション）セレクターレバーはかなり短め。
インパネのレイアウト自体は他のBMW車と大きく変わらないが、フルスケール300km/ｈの速度計、8000rpmまで刻まれたＭロゴ付き回転計がただ者でないことを伺わせる。
注目モデル
■ベースグレード （V8DOHC+T／7M DCT）
M6クーペ（F13）
ラグジュアリーなハイパフォーマンスクーペ
ハイ・パフォーマンスカーとしての究極の運動性能と、プレミアムラグジュアリークーペのエレガントさを併せ持つＭ６。ロング＆ワイドノーズには、Ｍ５譲りの560ps／69.３㎏‐ｍを発揮する４.４ℓＶ８ Ｍツインパワーターボエンジンを搭載し、走りと高い効率の両立を実現した７速のＭ ＤＣＴドライブロジックを組み合わせる。内装は「最高品質を誇る南ドイツ産の牛皮のみを使用」したというメリノレザー・インテリアと、カーボンファイバー・インテリアトリムとなる。
2基のターボの過給により、最高出力は先代5ℓV10の507psから560psへ、最大トルクは53.0kgmから69.3kgmへと大幅に向上。しかも1,500～5,750回転の間で発生させる。
運転席と助手席に多方向の調整が可能な「Ｍマルチファンクションシート」が装着される。
センターコンソールにはM専用ディスプレイを装備。エンジン回転数やシフトタイミングなどの情報をフロントガラスに投影するディスプレイも、Mビューモード付きとなる。
注目モデル
■ベースグレード （V8DOHC+T／7M DCT）
