旧車のスタイルを楽しみながら快適性も追求する仕様
40年以上に渡り、世界中で多くのユーザーに愛用され続けているGクラス。元々は軍用車として計画されたルーツが示すように、世界屈指のオフロード性能を実現している。モデルチェンジを繰り返すたびに豪華な装備やエンジンの大排気量化が図られ、いつしか「リアルオフローダー」な路線から「ラグジュアリーSUV」の代表格へと変化してゆく。現行型のW463Aを見れば分かる通り、泥臭さとは全く無縁な印象すら感じさせられる。
もちろん快適性や安全性は非常に重要ではあるが、W463の装備をキープしたままに、クラシカルなW460/461スタイルにしたい…と想うユーザーは意外なほど多い。そんなユーザーの理想を具現化したのが、ミストラルが提案する「メゾン・ミストラル・ナロー・デザイン(以下MMND)」だ。次頁で紹介しているVer.1は、ナローボディに変更。ボディパーツは全て純正部品を使用しており、オリジナルスタイルにコダワル人も唸るほどのクオリティを実現。ただし、近年メルセデスが旧車の部品価格を上昇させている事に加え、コロナ禍の影響で納期もかなり長くなっている。経済的にも時間的にもゆとりのある人向けと言える。
それに対してVer.2は、クラシカルな雰囲気を手軽に楽しみたいユーザー向けの仕様と言える。ワイドフェンダーやフロントバンパーはそのままだが、ミストラルのオリジナルグリル&ヘッドライトシュラウドに交換。コンパクトさやフィット感を向上させたオリジナルのリヤバンパーには、オプションで純正のテールレンズも装着可能となっている。Ver.1よりも手軽に、しかもリーズナブルにクラシカルなGクラスを演出したいというユーザーに最適な仕様と言える。どちらもミストラルのこだわりが詰まった1台だ。
純正パーツにこだわったVer.1とオリジナルパーツのVer.2
近年、アウトドアブームの到来もあって、オフロード4WDが再注目されている。もちろん、メルセデス・ベンツGクラスもその例に漏れず、MTタイヤを装着するユーザー層が増加している。クラシカルで無骨なW460/461のスタイルは確かに憧れるものの、実用性や信頼性を鑑みると、躊躇してしまうのは当然だろう。そんなユーザーのためにミストラルが提案するのが、このMMNDだ。
純正部品だけを使用したVer.1に対し、樹脂製のミストラルオリジナルパーツを組み合わせてVer.2のモデルもラインナップ。究極や至高を目指すならVer.1だが、さり気ないカスタムを楽しみたいなら、Ver.2という選択肢も充分アリ。予算や好みに合わせて選べるのが嬉しい。
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