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【 GERMAN SPECIAL CARS!! vol.25 至福の時間を特別なクルマで。/アルピナマジックによる緻密なフィール ALPINA B6 2.7 (E30) 】

E30のアルピナモデルは全部で8種類と非常にバリエーション豊富だが、その中で最も好バランスに走りを楽しめるのがB6 2.7だ。

 

ALPINA B6 2.7 (E30)

 

後期型ベースなので
各部の完成度が高い

 後期型325iのスモールシックスのストロークを75ミリから81ミリに拡大し、排気量を2693㏄としている。すでに限界だったボアではなくストロークで排気量を稼いでいるが、そこはアルピナマジックで緻密かつ繊細な回転フィールは健在だ。軽量で動きの良いFRボディを生かして219psのパワーを使い切る感覚は、まさにドライビング・プレジャーである。
 後期モデルをベースとしているため各部の完成度が高く、現在でも比較的中古車を探しやすいB6 2.7。さらに強力なパフォーマンスを発揮するモデルとして、ビックシックスを押し込んだB6 3.5も存在するが、こちらはあまりにフロントヘビー&オーバーパワーで、乗りこなすにはかなりのテクニックが必要なモデル。初期のC2 2.5&2.7か、B6 2.7というのが一般的なチョイス。それぞれに個性があって、可能ならば全てを並べて乗り比べてみたくなる、そんなE30のアルピナモデルなのである。

ノーマルとは全く異なる繊細な回転フィールを生み出す。適度なパワーを引き出しながら楽しめるバランスの良いパワーユニットである。
エアコンの吹き出し口には油温などが表示されるメーターが備わる。スポーティな雰囲気が満点だ。
ステアリングとシフトノブが専用品となるインテリア。ノーマルの雰囲気を壊すことなく、アルピナのイメージを演出している。ミッションは5速タイプ。
アルピナストライプがシート中央に付く専用シートを装着。シンプルなデザインながらアルピナであることをうまく主張している。
 
Specifications
その他のE30型ALPINA

C1 2.5:325iをベースに高圧縮、ハイカム化で185ps/24.1kg-mへスープアップ。前期型ではC1 2.3だった。
B6 3.5:E30のボディにビッグシックスを積み込んだスペシャルモデル。エンジン自体の排気量は3430ccから変更なしだが、パワーは上げられている。